母親は偉大な存在である。それは現実でもアニメの中でも一緒。今回はそんな母親キャラクター紹介しよう。
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日曜日の18時30分と言えば――!? そう、国民的アニメ『サザエさん』の放送時間である。1969年(昭和44年)の放送当初からこの時間帯は変わっておらず、同一の放送時間で継続している番組としては最長である。いつも明るくて元気な「サザエさん」を中心に周囲の人たちとのほっこり温かく平和な日常を描いており、多くの人たちから長きに渡り愛されている番組である。この「サザエさん」の母が「磯野フネ」である。常に和服に割烹着姿で、髪は後ろで1つに結んでいる。穏やかで優しく家族全員に頼りにされている。しかし厳格な部分も持ち合わせており、叱る時は怒鳴ったりせずしっかりと言い含めるように叱るため、余計に重みが増している。落ち着いた物腰で過ごしているが、時折突飛な行動を取ることもあり、この辺は「サザエ」との血のつながりを感じずにいられない。正に「良妻賢母」を地で行く「フネ」。賑やかな家族を上手くまとめており、「日本の母」の象徴のような「フネ」。年齢は「50ン歳」という事になっている。これはやはり乙女心……か!?
舞台は江ノ島にある「白浜坂高校」。この学校には普通科と音楽科があり、普通科に通う「坂井和奏」は以前音楽科に通っていたがあることがきっかけで音楽から離れ、普通科に転科していた。そんな「和奏」の元に声楽部を退部した「宮本来夏」が新たに合唱部を作るので入部して欲しいと誘われるが、拒否。しかし、「来夏」の協力者「沖田紗羽」にも頼まれ、入部する事に。そこにたった1人のバドミントン部員で廃部通知を受けた「田中大智」、オーストリア・ウィーンからの転入生「前田敦博」をバドミントン勝負で「合唱部」へ入部させる事になったが、「大智」のバドミントンへの熱意を汲み、合唱部とバドミントン部を統合した「合唱時々バドミントン部」を設立し、「晴れたり泣いたり、あとは時々歌ってみたり」な日々が始まるのだった。「坂井和奏」の母が「坂井まひる」である。和奏にとっては音楽の師でもあり、音楽を愛し歌うことを楽しむ明るく穏やかな性格で周囲からも慕われていた。「和奏」同様「白浜坂高校」のOGで、学校関係者とも面識がある。「和奏」が音楽を離れた原因になる「まひる」。何があったかはぜひ本作を見てほしい。
高校2年生の「長谷祐樹」は前から気になっていたクラスメイト「藤宮香織」と友達になりたいと思っていた。「香織」は人と関わろうとせず、いつも1人でいるクラスメイト。「祐樹」は「香織」に話しかけるが、「嬉しいけどごめんなさい。私は友達を作っちゃダメなの。」と断られる。それでも諦めず「香織」に話しかける「祐樹」。少しずつ心を開きかけた「香織」だったが、ある日「もう私に話しかけないで」と告げる。そして「香織」の口から出た言葉は「私、友達の記憶……一週間で消えちゃうの……」というものであった。1週間で記憶を失い続ける「香織」、思い出を1つ1つ紡いで行く「祐樹」。2人の1週間は何度でも繰り返されていくのだった。この「香織」の母が「藤宮志穂」である。若々しくて明るく、心優しい母であり、1週間で記憶が無くなるという「香織」の境遇を受け入れ、何も出来ない自分を歯がゆく思いながらも、「香織」が明るい毎日を送れるようにと願う優しい女性。「祐樹」を非常に信頼しており、「香織」が健忘症になった理由を話し、娘の事を頼んでいる。学校では冷たい人を演じている「香織」が家庭ではほっと出来るのは母の優しさのおかげであり、「香織」にとっての安らぎそのものの存在なのだ。
埼玉県春日部市に住む日本一有名な幼稚園児(?)、5歳の「野原しんのすけ」、通称「しんちゃん」。好奇心旺盛な「しんちゃん」に家族や友達、周囲の人たちは巻き込まれ、毎日おもしろおかしい日常が始まるのである。「しんちゃん」の母親が「野原みさえ」である。29歳の専業主婦で「しんのすけ」と妹「ひまわり」の二児の母。明るく家族に対する愛情は強いが、短気、見栄っ張り、ケチという三拍子も持ちあわせており、よく「しんのすけ」に「妖怪ケチケチオババ」などと呼ばれている。大雑把な面もあり、普段は「しんのすけ」を叱りつけているが、本人も結構色々とやらかしている。「サトーココノカドー」のポイント集めとスーパーのタイムセールに命をかけ、趣味は昼寝と全く成功する気配が無いダイエット。ダイエット器具をよく買っているが気がつけば押し入れの中、そして雪崩が起きることもしばしばである。ボリュームのあるパーマヘアにくりくりした大きな目が特徴で、隣のおばさん曰く「そこそこ美人」。若い頃はそれなりにモテていたようである。色々と事件がありながらも毎日楽しく明るく過ごす「野原一家」。憧れの家族像である。
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進学校に通う高校3年生の「岡崎朋也」は遅刻の常習犯で進学もあきらめているため、学校では浮いた存在となっていた。毎日同じことの繰り返し、学校生活を楽しむ事を出来ずにいた「朋也」はある日、学校へと続く坂道の下で1人の少女と出会う。少女の名前は「古河渚」。「朋也」と同級生であるが、病気による長期休学により1年留年していたため、実年齢は「朋也」の1歳上である。この「渚」との出会いが「朋也」の日々を動かし始めたのだった。「古河渚」の母が「古河早苗」だ。「渚」の実家は「古河パン」というパン屋である。「早苗」はパン屋の傍ら、以前教師をしていたということを生かし学習塾「古河塾」を経営している。大変包容力に溢れ、父「秋生」と共に「渚」の事を大切に思っている。料理はとても上手いのだが、「早苗」が作る創作パンは味も形も非常に独創的というか、個性的というか、何というか……。しかし、そのことに触れると泣いて店を飛び出してしまうため、「古河家」では「早苗」の作るパンについて言及するのは禁止である。見た目は非常に若く可愛らしく、「渚」と姉妹と言っても通じるのではと思われるほどである。しかし、かなりの破壊力を持つパンを作り出すその才能(?)を一度試してみたい気がしないでもないが……。怖いもの見たさでは済まないと思われるので注意を!!
体内に九尾の狐を封印された落ちこぼれ忍者「うずまきナルト」。火の国、木ノ葉隠れの里に暮らしており、「春野さくら」やライバルの「うちはサスケ」たちと共に「はたけカカシ」率いる第7班に配属された。「ナルト」は里一番の忍である「火影」を目指し、仲間たちと共に数々の試練を乗り越えていく物語。主人公「ナルト」の母親が「うずまきクシナ」である。渦の国出身のくノ一であり、四代目火影「波風ミナト」の妻である。おてんばでおしゃべり、そしてせっかちで負けず嫌いな性格をした、赤く長い髪の美人。子供の頃は少しぽっちゃり気味の体型と赤い髪から「トマト」とあだ名をつけられいじめられていたが、逆にそのいじめた相手を半殺しにしていた事から「赤い血潮のハバネロ」と呼ばれ恐れられるようになる。結構強烈な少女であったことは間違いなさそうである。しかし「ミナト」に窮地を救われ、その赤い髪を褒められた事により好意を抱き、最終的に2人は恋に落ち結婚。「ミナト」に好意を抱くようになってからは性格が丸くなり痩せて美人になったのだった。恋する乙女はすごい。「ナルト」を出産した直後、「仮面の男」に襲われ、結果的に「ミナト」共々命を落とした「クシナ」。「ナルト」をかばって息絶えた彼女は母親としての大きな愛情で息子を守り、「ナルト」の身体の中には両親の溢れる思いが詰まっているのだ。
静岡県清水市(現:静岡市清水区)を舞台とした小学3年生の「ちびまる子ちゃん」こと「さくらももこ」の家族や友達が繰り広げる日常を描いたアニメ『ちびまる子ちゃん』。作者本人をモデルとした「まる子」はマイペースで楽天家、そして怠け者で勉強嫌い、そしてお調子者な性格。父「ひろし」、姉「さきこ」、祖父「友蔵」、祖母「こたけ」、そして母の「すみれ」の5人暮らしである。母「すみれ」は働き者でしっかり者の専業主婦。パーマをかけたヘアスタイルに、ぽっちゃりした体型。本人もぽっちゃりしている事を気にはしているが、ダイエットは続かない模様。普段は優しいが、「まる子」が勉強をしなかったり、トラブルを起こしたりすると「まる子っ!!」「おばかっ!!」「バカまる子!!」などと怒鳴ることがしばしば。ちなみにぐうたらな「ひろし」や「まる子」を甘やかす「友蔵」に向かっても怒鳴ったり呆れたりしている。姉妹げんかの仲裁役になるなど母はいろいろと大変である。極度の心配性、そして貧乏性であり、更に毒舌な一面も持っているが、とても家族や子供たちを大切に思っている昔ながらの「心優しいお母さん」なのである。
男子高校生「丹羽真」は両親の海外赴任のため、都会に住む叔母の家に預けられる事になった。都会で暮らせる事が嬉しくてたまらない「真」は、喜びを噛み締めながら叔母の家に向かったのだが……。そこで見たものは何と足の生えた布団だった!! 1人暮らしだと聞いていたはずの叔母には実は娘がおり、布団に簀巻きにされていたのはその娘である「藤和エリオ」だった。「エリオ」は「宇宙人」を自称する「電波女」で、普段は布団に簀巻きになり足だけ出して暮らしている。彼女は高校入学後2ヶ月で突然失踪、その半年後海で発見されたのだが、「宇宙人にさらわれた」「自分は宇宙人だ」と言い始め、学校を退学したのである。こんな「電波女」の母親が「真」の叔母である「藤和女々」である。「真」の父親の妹であり、年齢は39歳。常に笑顔であまり深く物事を考えない性格を「大人と子供の練り物」「大人子供、略して大供(おおとも)」と表現されている。突拍子もない言動や行動で「真」を振り回すことしばしば。こんな「女々」だが、「エリオ」を溺愛しており、彼女の存在を親戚に隠していたのも「父親が誰かわからない事で陰口を叩かれないように」という配慮からだった。いろいろとやらかす「女々」だが、しっかり母親の顔も持っているのである。
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約18年に渡り読売新聞日曜版に掲載され、アニメ化もされた大人気作品『あたしンち』。西東京市田無の5階建てマンション3LDKに住む4人家族「立花家」の物語である。無表情で無口、丸い顔に丸いメガネが特徴の「父」、遅刻常習犯で大雑把だが素直で優しく弟思いの長女、高校2年生の「みかん」、シャイでナイーブな性格で家族に振り回される苦労人、「立花家」一の常識人でしっかり者の長男、中学2年の「ユズヒコ」、そして「立花家」の中心人物である「母」である。「母」は顔、体、共に大きく、何と体脂肪率51%!! 体の半分が脂肪で出来ている。自己中ですぐ怒り、自分に甘く人に厳しい。プライドが高く負けず嫌い、本や人の言葉にすぐ影響されるがいつも意味を取り違えて受け取ってしまい、大暴走して家族が大迷惑を被ったり、料理も料理本を信用せず自己流アレンジをして家族に大不評だったり……。ちょっと、いや、かなり困ったちゃんな面が強いが、明るく元気が良く、どこか憎めないキャラなのである。子供たちからも「父」からもものすごく愛されている「母」。一生懸命でパワフルな「母」を中心に今日も「立花家」は回っているのである。
20歳をとうに過ぎても定職に就かず、そして誰も働く気がない。彼女もいない、仕事もしない、「クズニートを地で行く」息子。しかもそんな息子が6人も……。それが『おそ松さん』の松野6兄弟を産み、育てた母「松野松代」である。子供を1人育て上げるのも大変だと言うのに、それを一気に6人育て上げた彼女はある意味グレートマザーと言えよう。結婚歴二十年以上で方向性の違いから父「松造」と離婚話になった際には「松野家扶養家族選抜面接」を開催し、6人の誰が自分の扶養に入るか選別するという強かな行動に出たりすることもあるが……。 その後、無事「松造」との仲は回復したらしい。息子たちが揃いも揃ってニートであることに不満を漏らしつつも、それでも彼らを見捨てず「松造」と共に養っている。実質8人分の家事をこなし、苦労して育て上げた息子たちが揃ってダメ人間でも、彼女は今日も明るく元気に彼らを愛情を持って「ニートたち」と呼ぶのである。夫婦揃っての願い「安定の老後」を夢見て、これからも引き続き「ニートたち」を生ぬるい目で見守って欲しいものである。
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