2000年に初めて劇場版が登場して以降、これまで多くの映画作品が公開されて来たアニメ『ONE PIECE』。本記事では2000年から2006年までの間に公開された作品をいくつかピックアップ。公開された年代順に5作品だけご紹介して行こう。
性別問わず長く愛され続けている『ONE PIECE』。本記事では2000年~2006年に公開された『ONE PIECE』の映画シリーズ作品を紹介する。
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2000年に初めて劇場版が登場して以降、これまで多くの映画作品が公開されて来たアニメ『ONE PIECE』。本記事では2000年から2006年までの間に公開された作品をいくつかピックアップ。公開された年代順に5作品だけご紹介して行こう。
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2000年に公開された劇場版第1作品目で、当時『デジモンアドベンチャー』の劇場版と同時上映されたもの。「黄金の大海賊」と呼ばれた「ウーナン」が遺したとされる宝を巡る、主人公「ルフィ」達と海賊「エルドラゴ」達の戦いを描いた物語。本作は「ルフィ」とその仲間である「ゾロ」「ナミ」「ウソップ」が乗る船「ゴーイングメリー号」が、「エルドラゴ」率いる海賊一味の攻撃に遭う所から始まる。「エルドラゴ」の攻撃を何とか凌いだものの仲間からはぐれてしまった「ルフィ」と「ゾロ」は、「エルドラゴ」に捕まり雑用をさせられていた少年「トビオ」と出会い、彼の祖父「岩蔵(がんぞう)」が海の上で営むおでん屋へと辿り着く。空腹だった為早速おでんにありつく二人だったが、所持金ゼロの二人におでん代が払える訳もなく、怒った「岩蔵」により鎖でグルグル巻きにされてしまう……。しかも、その状態で連れて来られた島には、「ナミ」や「ウソップ」のみならず、伝説の海賊「ウーナン」の宝を狙う「エルドラゴ」一味も上陸しており……。
上映時間は1時間足らずと短いストーリーではあるが、鎖で縛られてしまった所為で戦闘時にハプニングが起こったり、「岩蔵」と「ウーナン」との知られざる友情など見どころは満載である。ギャグ要素や心燃える戦闘シーンなど『ONE PIECE』という作品を知る上での要素は十分なので、シリーズ作品の入門編として見るのも良いかもしれない。
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2003年に公開された劇場版第4作目であり、初の単独公開となった記念すべき作品。海賊達による何でもありのレース「デッドエンド」に参加する事になった「ルフィ」達。当初は単なるデスレースかと思われた「デッドエンド」だったが、ゴールと聞かされていた町「パルティア」へと主催者側から渡された「永久指針(エターナルポース)」を頼りに向かってみると、何故かそこには「パルティア」ではなく海軍要塞があり……。更には元海兵の海賊「ガスパーデ」とその首を狙う賞金稼ぎ「シュライヤ」、「ガスパーデ」の船で罐焚きをしている「ビエラ」や「アナグマ」などといった人物達も絡み、レースは予期せぬ方向へと動いて行く事になる……。
本作の見どころを紹介するとしたら、大きく分けて二つの要素が挙げられるだろうか。一つは物語中盤あたりで描かれるレース中のシーンであり、他の海賊や難所に遭遇した「麦わら海賊団」の面々が、個々の力を駆使して潜り抜けて行く様子が描かれている。特に新たに仲間となった「ロビン」が「ハナハナの実」による大技を披露する場面は必見だ。そしてもう一つの見どころは、何と言ってもストーリー終盤で描かれる「ルフィ」と「ガスパーデ」による決闘のシーン。「悪魔の実」の能力者である「ガスパーデ」がその能力を発揮した事で「ルフィ」は劣性へと立たされる事になってしまう。打撃をメインとする「ルフィ」との相性は最悪で「ゴムゴムの実」による彼の攻撃はまるで通用しなかったのだが、「ルフィ」の仲間である「サンジ」がある機転を利かせた事で、状況は好転する。「ガスパーデ」に対する「ルフィ」らしい戦いぶりはまさに必見である。
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2004年に公開された劇場版第5作品目で、本作は主人公「ルフィ」の仲間である「ゾロ」にスポットを当てた内容となっている。
美しい巫女と宝刀「七星剣」の伝説が残る島「アスカ島」へとやって来た「麦わら海賊団」の面々。すると船番をしていたはずの「ゾロ」がいつの間にか姿を消しており、「ルフィ」達は彼を探して島の奥地へと足を踏み入れる事に。しかし、そこで見たのは何故か村を襲う海兵達と共に居る「ゾロ」の姿。彼は村の巫女である「マヤ」から三つの宝玉を奪い村を去って行った……。一方その頃、仲間からはぐれてしまっていた「ルフィ」と「ウソップ」の二人は、島の中にある海軍道場へと迷い込み、そこで「ゾロ」の幼馴染みだという剣士「サガ」と出会うが……。
本作は「ゾロ」と「サガ」の関係を軸に、呪われた「七星剣」の復活とそれを阻止しようとする「マヤ」達や「麦わら海賊団」の戦いが描かれている。「ルフィ」と「サガ」による戦闘ももちろん存在するが、決着は飽くまで「ゾロ」の手に委ねられるので『ONE PIECE』作品の中では珍しい部類に入ると言える。「ゾロ」ファンには必見の作品ではあるが、彼以外にもきちんと活躍の場があり、「ゾロ」を信じる「ルフィ」との関係性も描かれているので「ゾロ」ファン以外でも十分に楽しむ事ができるはずだ。
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2005年に公開された劇場版第6作目で、『サマーウォーズ』や『バケモノの子』などでも知られる「細田守」が監督を務めた作品。航海の途中、「オマツリ男爵」が当主を務める島「オマツリ島」へと辿り着いた「ルフィ」達一行は、試練を潜り抜けたら宝をやるという男爵の言葉に飛びつき試練への参加を決める。“地獄の試練”と言いつつ、その内容は金魚掬いや輪投げといった楽し気なアトラクションばかりだったが、それらをこなして行く内、次第に「麦わら海賊団」の面々の中には不穏な空気が流れ始めて行く……。そんな中、「オマツリ島」や「オマツリ男爵」、そして島に居る住民達に対する違和感を感じ始める「チョッパー」と「ロビン」だったが、「オマツリ男爵」による罠はもうすでに張り巡らされていた……。
『ONE PIECE』という作品は、仲間達の絆の強さが描かれている事でも有名だが、本作ではそれが少し危うくなる様子が描かれている。「ルフィ」が戦闘を行う状況においても、通常ならば他の仲間が何かしら行動する様子が描かれるものだが、本作ではとある理由からそれも鳴りを潜め「麦わら海賊団」は危機的状況へと追い込まれる。仲間を守る為、一人「オマツリ男爵」へと戦いを挑む「ルフィ」が一体どのように窮地を打破するのか、彼の仲間に対する想いに是非胸を熱くして欲しい。ちなみに、本作で登場する「オマツリ男爵」の肩には「リリー」という一輪の花が咲いているのだが、可愛らしい見た目に反して「リリー」にはある恐ろしい秘密があるので、決して甘く見ない方が良いだろう。
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2006年に公開された劇場版第7作目であり、「稲垣吾郎」が声優として参加している事でも知られる作品。航海の途中、とある一人の老婆と出会った「ルフィ」達。老婆の案内もあり、伝説の宝「金の冠」を探すべく「メカ島」へとやって来た「ルフィ」達は、島の領主で老婆の息子だという風変りな発明家「ドクター・ラチェット」と出会う。彼の島へと招かれ持て成しを受けた「ルフィ」達は、「ラチェット」から共に宝探しをしようと提案されそれに承諾するが、何やら彼にはある思惑があるようで……。
敵として登場する「ラチェット」が発明家である為、戦闘においても多数のメカやロボットが登場する本作。「ラチェット」が少々わがままで野心家なだけの一般市民という事もあるのか、極悪な敵が登場する他作品に比べるとそれ程深刻な展開も無い。また脚本を担当したのが「めちゃ×2イケてるッ!」などで構成作家を務める「伊藤正宏」である為か、ストーリー中にはコミカルで笑える演出がそこかしこで見られる。もちろん戦闘における「ルフィ」達のかっこ良さもきちんと描写されているので、笑えて胸が熱くなる作品が見たい人にはぴったりなストーリーとなっている。
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