映画あるある満載の漫画特集!珠玉の雑学がここにある54 Pt.

静止した画像を映写機でスクリーンに連続投影することで、動きを再現する「映画」は、1890年代に原型が誕生した。大きなスクリーンに映し出される世界は恐ろしいほどの吸引力を以て人を虜にし、映画が量産化された現代でも、その魅力は変わらない。身近な娯楽である映画をもっと楽しめるあるある満載漫画を特集する。

作成日時:2022-09-15 19:00 執筆者:マンガペディア公式

映画あるある満載の漫画特集!珠玉の雑学がここにある

出典:amazon


『木根さんの1人でキネマ』

『木根さんの1人でキネマ』

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映画鑑賞をして感想をブログに書くことを趣味としている女性が、様々な映画の感想を語ったりブログを見に来るフォロワーのコメントに一喜一憂したりする日常コメディ。木根真知子は30代の独身OL。映画鑑賞が大好きで、感想をブログにアップすることを趣味としていた。ある日、映画好きになったきっかけである作品の続編を鑑賞した真知子。ネットで悪い評判が多かったことから敬遠していたが、実際に自分の目で見てみると意外と悪くない。しかし、感想をブログに上げたところ、フォロワーの思わぬ感想に激昂するのだった。

真知子の趣味は映画鑑賞である。洋画を中心に様々なジャンルの映画を鑑賞しているが、ハマったきっかけは冒頭にも登場する「ターミネーター」1作目である。特に映画に詳しくない読者でも、タイトルを目にしたことがあるくらい有名な作品だ。これはどのオタクにも当てはまることだが、シリーズになった時、必ずどれが好きかという話になる。1と2は名作、だが3はどうなのか。真知子が激昂する姿に、己が身を振り返るオタク読者は多いことだろう。特に「みんなが好きな映画を好きじゃない」ことを理解してもらえないと嘆く場面は、オタクの共感必至だ。好きな物を誰かと共有したい、というのは誰しもが持つ感情である。愛が強すぎるがゆえに若干強火な真知子のブログと共に、映画を楽しみたい。


『シネマこんぷれっくす!』

『シネマこんぷれっくす!』

出典:KADOKAWA

映画みたいな青春を送りたいと夢想する主人公が、映画グッズにつられて同好会に格下げ寸前の映画研究部員に出会い、映画まみれの日々を送ることになる学園日常コメディ。熱川鰐人(あたがわがくと)は、映画を愛する高校1年生。熱い青春映画の世界に憧れを抱き、自分もそんな高校生活を送ろうと決意していた。しかしピンとくる部活がなく、部活を決めかねていた鰐人の前に、有名映画のグッズが転がってくる。導かれるようにグッズを追っていった鰐人の前に現れたのは、3人の女生徒だった。

舞台は高校の映画研究部である。名前だけ聞くと自主製作映画でも作るのかと思いきや、そんな計画が持ち上がったものの、すぐに頓挫した。意見が脱線しまとまらなかったためである。何をしているのかと言えば、映画の話をするだけ。推している映画のジャンルはバラバラ。映画の研究をしているというよりは、自身が愛する映画を語ることにより、愛を深めていくという作業を行っているといった状況だ。とはいえ、語る場所があるだけでオタクは幸せを感じることができる。仲間がいるのは幸せなことなのだ。爪はじき者と言われている映研メンバーだが、鰐人が夢想した青春とはまた違った情熱に満ち溢れて楽しそうだ。熱い青春の日々がここにはある。


『邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん』

『邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん』

出典:集英社

「映画について語る若人の部」に所属する唯一の部員であり邦画マニアの高校生が、実在する邦画について熱いプレゼンを繰り広げていく映画プレゼンコメディ。小谷洋一は「映画について語る若人の部」の部長。洋一の通う高校は進学校なため受験に集中している周囲とは映画の話ができず、新入部員が現れるのを心待ちにしていた。ある日、部室に1人の女生徒が訪ねてくる。邦吉映子(くによしえいこ)は、さっそく何の映画が好きかと尋ねた小谷に、ある邦画のタイトルを上げるのだった。

邦吉映子は邦画が大好きな女子高生である。邦画とは日本で作られた映画のこと。本作は邦画愛が振りきれすぎていて「邦キチ(ほうきち)」と呼ばれている映子が、各話で1つの邦画を紹介していくという作品だ。「魔女の宅急便」といえば、有名なアニメ映画を思い出す人も多いだろう。原作は角野栄子の児童文学だが、2014年に実写化もされている。第1話のプレゼンはこの実写版なのだが、とにかく映子の感想が面白い。なぜそのシーンをチョイスしたのかと言いたくなるような場面を紹介してくる。気になってその映画を見たくなってしまったら、映子の話術にまんまとハマったということになるだろう。愛ゆえに細かい面白ポイントを紹介してくる、「邦キチ」に恥じないマニアっぷりだ。


『おやすみシェヘラザード』

『おやすみシェヘラザード』

出典:小学館

寮に住む主人公が、偶然迷い込んだ先輩の部屋で、先輩の語る映画の話にツッコミを入れながら寝落ちと戦う百合コメディ。二都麻鳥(にとあさと)は女子校の寮に住む1年生。連日の熱帯夜にもかかわらず部屋の冷房が壊れ、眠れない夜を過ごしていた。ある日、友人の部屋で眠らせてもらおうと移動中、寮母に見つかりそうになってしまう。就寝時刻以降の部屋の移動は禁止されているのだ。絶体絶命のピンチを救ったのは、ある噂が流れる13号室に住まう美貌の先輩、箆里詩慧(へらざとしえ)。詩慧は部屋を出ようとする麻鳥にある提案をするのだった。

千夜学園の寮にはまことしやかな噂が流れている。13号室には魔女が住み、夜中にその部屋の近くを通ると、黒髪の美女が手招きしてくるのだとか。その13号室に住んでいるのは美貌の女子生徒、詩慧である。偶然迷い込んだ麻鳥は詩慧のベッドで一緒に眠ることになる。詩慧は映画を語るのが好きなのだが、その説明は初見では全くわからない。その映画を見たことがある人ならば詩慧の説明でも理解できるかもしれないが、そうでない麻鳥。語る映画を面白いと感じていることは伝わるが、情熱が空回り気味な詩慧。彼女の語りがどう変化していくのかに注目したい。


『怒りのロードショー』

『怒りのロードショー』

出典:KADOKAWA

男子高校生4人がひたすらに好きな映画について語っていく、日常系青春コメディ。昼休みのこと、教室で女子生徒が有名な洋画の話をしていたが、感想は出ている俳優がカッコよかったというものだけだった。それについて映画好きのシェリフ、まさみ、ヒデキは不満をもらすが、映画の楽しみ方はそれぞれとごんぞうがなだめる。そして話題となっていた映画について語り始める4人。主演俳優がイケメンならだれでもいいのかという話から、ハマり役について、話題は深まるのだった。

本作のメインは、映画好き男子高校生4人が映画について語る会話だ。映画好きといえども、好みのポイントが同じわけではない。それぞれのこだわりポイントや好みへの思いを交えながら、的確に見所を語る。特に好きなジャンルの話になると熱が入り自分を見失ってしまうが、冷静に映画の良いところを分析し語る。他者の感性を否定しない気遣いに溢れた集まりだからこそ、集い語り合い続けていくのだろう。


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