初夢で見たいものです！「富士・鷹・茄子」キャラ漫画オススメ５選20 Pt.

むろみの友人、隅田さんの友達として富士さんという人魚が登場する。いわゆる友人の友人、という微妙な立ち位置なのだが、陸に上がりたがるむろみにやたらと絡んでくる。しかし、口うるさく言うのには富士さんなりの理由があったのだ。実は、富士さんはむろみの美しく立派な尾鰭に憧れを抱いていた。だが、陸に上がれば鰭に傷がつく。むろみの尾鰭が擦り切れているのを見た富士さんは、陸上世界とむろみに恨みを抱くようになったのである。同じくむろみも、富士さんをうらやんでいる部分があった。胸部である。富士さんは類稀なる豊満な胸の持ち主なのだが、富士さんにとっては泳ぐ際に邪魔になる部分でしかない。泳ぐのに邪魔というのは、海の中で生活する人魚ならではの悩みと言えるだろう。しかし、海に富士さんがいたら、目を奪われることは間違いない。名前も姿も縁起の良い富士さんを夢で見ることができれば、一年幸せに過ごせそうだ。

憂成は、生活委員を務めている黒髪男子である。歯に衣着せぬ発言が多く、その鋭さは名字にあるように鷹を彷彿させる。校則を破るような服装をしている恋は目を付けられ、よく口喧嘩をしていた。真面目かと言えばそうでもなく、服装に関しては教師の目の届かないところで着崩しているという、要領がよいタイプ。恋にも要領よくやれ、と遠回しにアドバイスをしているところもあり、素直じゃない性格が窺える。ドSでかっこいい、と同級生の女子から人気の憂成だが、普段の姿からは想像できない、家族にしか見せない顔があった。妹に激甘なのである。交通事故をきっかけに、恋と憂成の妹である愛の人格が入れ替わってしまうのだが、普段の憂成を知っているだけに、恋の受けた衝撃は計り知れない。恋には申し訳ないが、恋人ではなく、兄妹でしか味わえない距離感を堪能したい。

学園内に設けられた教員向け保育ルームに、狼谷鷹（かみたにたか）という子供が預けられている。両親は学園の教師だが、送り迎えはもっぱら兄の隼（はやと）が行っている。隼は無愛想で眼光が鋭く、近寄りがたい雰囲気。柔和な竜一と並ぶと、鋭い雰囲気がより際立つ。鷹がわがままを言うと鉄拳制裁をくらわせるなど、幼児に対しても容赦がない。しかし、鷹も怒られて毎日泣いているような気弱な子供ではない。狼に鷹という強そうな名前からも想像できるが、鷹は保育ルームの中ではガキ大将的ポジションに立っているのだ。初対面の虎太郎を戦隊ごっこの怪獣に任命し、おもちゃの剣で攻撃しているところからも、やんちゃぶりが窺える。鷹が出てくる夢を見れば元気が出そうだが、遊びに付き合うのは骨が折れそうだ。今は小さな幼児だが、目は三白眼。いつかは兄・隼のように眼光鋭い、迫力満点の姿になるのだろう。成長した未来を想像しても楽しめそうだ。

死後、閻魔大王に裁かれ刑が決まった者は、それぞれ罪に見合った罰を地獄で受ける。そのとき、亡者の監督をする役目を担うのが獄卒だ。茄子（なすび）も地獄で働く獄卒の一人である。純血の鬼ではなく朧車と鬼のハーフで、小柄で色白、たれ目とまろ眉が特徴で、髪も白い。注意力散漫で、どこかふわふわとした雰囲気で、相棒ともいえる唐瓜（からうり）に世話を焼かれることが多い。そんな茄子の得手とするものが芸術だ。実は、芸術方面で天才的な才能を発揮しているのだ。絵でも彫刻でもなんでもござれ、その感性には他者に厳しい鬼灯も一目置くほどだ。絵の具を使用した拷問を考えたり、具現化された絵が拷問に採用されたりと、意外と獄卒としての仕事も上手くこなしている。地獄の夢を見るのはごめんこうむりたいが、茄子の作品を見られるのならそう悪くはない。茄子の芸術を夢に見られれば、新たな気持ちで新年を迎えられそうだ。

茄子先生は教師でありながら、女子更衣室に入る、制服を強奪する、胸の谷間に手を入れる、スカートの中を覗く。問題行動ばかりなのだが、あまりに堂々としているせいか、憎めない人物だ。頭の形が完全に茄子で、人間のはずなのだが皮がむける。ついでに目がシャッター代わりになって写真も撮れるし、なんならナメクジにもなれる。ギャグマンガ特有の何でもありの体質なので、教師というよりもそういう植物っぽいキャラクターに見えなくもない。行動は全て女性の敵ともいえるのだが、モテ要素皆無の茄子先生に想いを寄せる美人同僚教師が存在する。高原トマト先生には、読者にもよくわからない茄子先生の良いところが、しっかりと見えているのだろう。形は縁起が良いが、夢に出てくると騒々しそうだ。なるべく遠くから、行動を眺めていたい存在である。