学園ベビーシッターズ

学園ベビーシッターズ

時計野はりの代表作の一つ。私立森ノ宮学園を舞台に、両親を事故で失った中学生の竜一が、弟の虎太郎と共に学園理事長に引き取られ、保育ルームでベビーシッターとして働く物語。同級生の隼や保育士の兎田との出会いを通じて、竜一は保育者としての経験を重ねていく。保育ルームには、虎太郎、鷹、奇凛、双子の拓馬・数馬など、個性的な子供たちが通園している。本作は少女漫画でありながら、保育をテーマにした独自の内容が特徴的で、保育現場での出来事を中心に、子供たちの成長と大人たちとのかかわりが描かれる。学園内の保育施設という設定により、教育と保育が交差する世界観が構築されている。白泉社「LaLa」2009年11月号から連載。テレビアニメが2018年1月から放送された。

正式名称
学園ベビーシッターズ
ふりがな
がくえんべびーしったーず
作者
ジャンル
青春
レーベル
花とゆめコミックス(白泉社) / 花とゆめcomics(白泉社)
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作品の概要

基本情報

時計野はりの代表作の一つ。

要旨と舞台設定

私立森ノ宮学園を舞台に、両親を事故で失った男子中学生の鹿島竜一が、弟の虎太郎と共に学園理事長に引き取られ、保育ルームでベビーシッターとして働く日常を描いた物語。学園内に設置された保育ルームでは、教職員の子供たちの保育が行われている。

ストーリー展開

保育ルームで働く中で、竜一は同級生の狼谷隼や保育士の兎田義仁と出会う。保育ルームには虎太郎をはじめ、狼谷鷹、熊塚奇凛、双子の狸塚拓馬・数馬など、個性的な子供たちが通っている。そして、保育ルームに預けられる子供たちとの交流を通じて、竜一自身も成長していく。

ジャンル的特徴と位置づけ

本作は少女漫画でありながら、保育をテーマにした独自の内容が特徴的で、保育現場での出来事を中心に、子供たちの成長と大人たちとのかかわりが描かれる。

作品固有の表現技法と特徴

作中では、子供たちの仕草や表情が細やかに描写され、保育の日常における喜びや困難が具体的な場面を通して表現されている。特に赤ちゃんの描写は緻密で、本作の大きな特徴となっている。

世界観の構築と設定

保育ルームという限定された空間で、子供たちの成長や保育者としての学び、家族の絆といったテーマが描かれる。学園内の保育施設という設定によって、教育と保育が交差する独自の世界観が構築されている。

連載状況

白泉社「LaLa」2009年11月号から連載。 

メディアミックス情報

テレビアニメ

第1期:2018年1月から3月までTOKYO MXほかにて放送。アニメーション制作はブレインズ・ベース。鹿島竜一を西山宏太朗、鹿島虎太郎を古木のぞみが演じる。

あらすじ

突然の飛行機事故によって両親を亡くした鹿島竜一虎太郎の兄弟は、同じ飛行機事故で息子夫婦を亡くした森ノ宮学園理事長森ノ宮羊子に引き取られることになる。しかし、その条件は竜一が教師たちの子どものために作られた保育ルームでベビーシッターをすることだった。子どもたちや引き取ってくれた理事長のため、そして弟の虎太郎のため、竜一が奔走する。

登場人物・キャラクター

鹿島 竜一 (かしま りゅういち)

健気でしっかり者の中学三年生。両親を飛行機事故で亡くし、弟の虎太郎とともに森ノ宮学園理事長の森ノ宮羊子に引き取られた。ベビーシッター部の部員第一号として、弟をはじめとした子どもたちとともに生活する。

鹿島 虎太郎 (かしま こたろう)

飛行機事故で両親を亡くし、森ノ宮学園理事長の森ノ宮羊子に引き取られた。竜一の弟で、とても我慢強い性格。しかし、我慢しすぎるところがあり、なかなか寂しさや辛さを表現できない。兄である竜一のことが大好き。

狼谷 隼 (かみたに はやと)

竜一の同級生で鷹の兄。無愛想で直接的な物言いが多いため誤解されがちだが、弟への愛情は深い。野球部所属だが、ベビーシッター部の部員第二号でもある。

猪又 まりあ (いのまた まりあ)

森ノ宮学園の特進クラスに所属する才女。成績はトップで、真面目な性格。根は優しいが不器用で気を張り詰めてしまうため、周りに厳しく接してしまう。ベビーシッター部のメンバーとの交流により、素直になっていく。

森ノ宮 羊子 (もりのみや ようこ)

森ノ宮学園の理事長で鹿島兄弟を引き取った人物。竜一たちの両親と同じ飛行機事故で息子夫婦を亡くしている。無駄が嫌いでお金に厳しいが、実は愛情深い。髪型は巨大なアフロ。

兎田 義仁 (うさいだ よしひと)

森ノ宮学園の卒業生で、子どもたちを預かる保育ルームの職員。いつも寝てばかりいるが、子どもたちや周りの生徒たちのことはある程度わかっている。

犀川 (さいかわ)

森ノ宮学園理事長の秘書で、料理や裁縫などの家事までこなす万能の人物。いつも無表情だが、実は優しく、竜一たちを冗談でなごませようとしてくれる。

狼谷 鷹 (かみたに たか)

隼の弟で保育ルームで過ごす子どもたちのリーダー。わんぱくで少し乱暴なところはあるが、先頭に立って他の子どもたちを引っ張っていく。兄の隼を慕っている。

熊塚 奇凛 (くまづか きりん)

保育ルームに通うちょっぴりおませな女の子。母親は学園で演劇部顧問をしている熊塚弥生。母が演劇部の合宿で家を空ける際は、竜一のもとに一週間預けられた。

狸塚 拓馬 (まみづか たくま)

保育ルームに通う双子の男の子の兄。いつもにこにこしている。母は学園の体育教師で、父は注目俳優。にこにこ顔は母親似。

狸塚 数馬 (まみづか かずま)

保育ルームに通う双子の男の子の弟。いつも目がうるうるしている。母は学園の体育教師で、父は注目俳優。うるうる顔は父親似。

猿渡 美鳥 (さわたり みどり)

保育ルームの最年少の女の子。兎田になついており、よく背中やひざに乗っている。母は学園の事務員として働いている猿渡ゆかり。父は考古学者をしている。

犬井 (いぬい)

森ノ宮学園高等部に通う竜一たちの上級生。美鳥の母、ゆかりが未亡人だと勘違いして恋をし、告白しようとするなど、そそっかしい性格。落し物常習犯。

牛丸 ゆき (うしまる ゆき)

竜一のクラスメイトでかわいいと評判の女子生徒。竜一に恋しているが、あがり症なため、なかなか声をかけることができないでいる。

集団・組織

森ノ宮学園 (もりのみやがくえん)

『学園ベビーシッターズ』の舞台となる学園。竜一たちが通い、森ノ宮羊子が理事長を務める学園。働きながら子育てをする教職員たちのために、保育ルームが設けられている。竜一たちベビーシッター部は、この保育ルームで子どもたちの世話をしている。

書誌情報

学園ベビーシッターズ 27巻 白泉社〈花とゆめコミックス〉

第1巻

(2010-04-30発行、978-4592191711)

第2巻

(2010-11-05発行、978-4592191728)

第4巻

(2011-09-05発行、978-4592191742)

第5巻

(2012-03-05発行、978-4592191759)

第6巻

(2012-08-03発行、978-4592191766)

第7巻

(2013-03-05発行、978-4592191773)

第10巻

(2014-10-03発行、978-4592195702)

第11巻

(2015-04-03発行、978-4592195719)

第12巻

(2015-11-05発行、978-4592195726)

第13巻

(2016-08-05発行、978-4592195733)

第15巻

(2017-10-05発行、978-4592195757)

第16巻

(2018-01-04発行、978-4592195764)

第17巻

(2018-03-05発行、978-4592195771)

第18巻

(2018-12-05発行、978-4592195788)

第20巻

(2020-04-03発行、978-4592195801)

第23巻

(2022-07-05発行、978-4592220930)

第24巻

(2023-05-02発行、978-4592220947)

第25巻

(2024-03-05発行、978-4592220954)

第26巻

(2024-12-05発行、978-4592222118)

第27巻

(2025-11-05発行、978-4592222125)

学園ベビーシッターズ 22巻 白泉社〈花とゆめcomics〉

第3巻

(2011-04-01発行、978-4592191735)

第8巻

(2013-08-01発行、978-4592191780)

第9巻

(2014-04-01発行、978-4592191797)

第14巻

(2017-04-01発行、978-4592195740)

第19巻

(2019-07-01発行、978-4592195795)

第21巻

(2020-12-01発行、978-4592220916)

第22巻

(2021-10-01発行、978-4592220923)

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