とりあえず拳で語れ！一撃が輝く漫画オススメ５選24 Pt.

本作における強烈な一撃を放つキャラクターは、主人公であるB・Bこと高樹翎。B・Bは、森山との因縁に決着を付けるべく、ボクシングに情熱を注いでいく。B・Bは天性のパワーを持つパンチャーだ。ところがB・Bのライバルである森山仁は、彼を凌駕するボクシングセンスを持つ天才。そこでB・Bは森山に勝つため、自分が唯一彼を凌駕する一撃のパワーに磨きをかける。そしてB・Bは猿島籠もりの特訓を経て、必殺のパンチを会得する。それは密着するような至近距離から放つ爆発的な一撃。その名も「10㎝の爆弾」だ。一方の森山もB・Bに対抗するべく、「鋼鉄の肉体」を会得。それぞれ強力な武器を手にしたふたりは、宿命の対決に望むべく関東高校ボクシング大会に出場する。ところが、物語は予想外の方向に動いていくこととなる。

強烈な一撃を放つという点において、サイタマの右に出るものはほとんどいない。なにしろビルを見下ろすような巨大な怪人もパンチ一発で倒し、直撃すれば街が丸ごと消滅するほどの巨大隕石すらも一撃で粉砕。その上、地球から月面に吹っ飛ばされる強烈な攻撃を受けても戦い続けられる強靱な肉体を併せ持つ。しかもサイタマがこの肉体を獲得するために行ったのは、腕立て伏せと上体起こし、スクワットを各100回、そして10㎞のランニングを毎日するという、健康維持レベルのトレーニングのみ。あらゆる意味で常識外れな男である。だがサイタマは筆記試験の成績が思わしくなく、協会登録時のヒーローランクはなんとC級。サイタマの真の実力を知る者はごく僅かだ。

本作には強烈な一撃を放つファイターが数多く登場する。八極拳の達人ジョンス・リー、天性の気の使い手である坂本ジュリエッタ、時代を超越して最強を体現する謎の男、渺茫（びょうぼう）。彼らの一撃は超弩級に強烈だ。相川摩季も、やがて彼らを凌駕する高みに登りつめ、強烈な一撃を放つこととなる。本作の魅力のひとつは、これらの最強クラスのファイターだけでなく、脇役的な存在にも光り輝く一撃を放つ瞬間があること。例えば摩季の最大のライバルを自称する崎山香織。女子プロレス編のBARRICAD戦において崎山が放った浸透勁（しんとうけい）の技、「双按（そうあん）」の一撃は鮮烈の一言。さまざまなキャラの放つ印象的な一撃と名勝負に彩られた物語だ。

本作における強烈な一撃を放つキャラクターは、主人公である霧亥。その力の源となるのは、彼が所持する特殊武器「重力子放射線射出装置」だ。一見すると単なる銃のような形状をしているが、その一撃の破壊力はまさに強烈。本作のみならず、共通する世界観を持つ『シドニアの騎士』などの弐瓶勉ワールドにおける最強の兵器である。直撃すれば耐えられる物は存在せず、都市の階層を隔てる堅牢極まる超構造体すら貫通する。さらに霧亥の装置は特別で、威力の調節が可能。最大威力で射出すれば、砲身型の巨大な同一兵器の攻撃をも凌駕する。人間離れした強靱な肉体と強力な兵器を持つ霧亥の謎に満ちた旅が続く。

本作における強烈な一撃を放つキャラクターは、主人公であるヴィクター・フリーマン。ショットガンやナイフなど、数多くの武器を携えているヴィクターだが、元ボクサーである彼が最終的に頼るのは己の拳。そんなヴィクターの切り札は、左拳に嵌めた特別製のグローブ「ブラスター・ナックル」による一撃だ。このグローブには銀の銃弾が仕込まれており、拳が当たった瞬間に炸裂する。強靱な肉体と驚異的な再生能力を持つ獣人魔族を、一撃で葬り去る威力を持つ。しかもヴィクターは、鋭い読みと俊敏なステップワークで、一流のガンマンの銃撃すら回避する。超人的な能力を持つヴィクターと、凶暴な獣人魔族の戦いは、スリルとスペクタクルに満ちている。