概要・あらすじ
漫画を描くことが好きな女子高校生、青柳いづみ。閉塞的で息苦しい高校生活の中で、いじめや親友の川崎ゆり子の自殺に遭遇し、心を揺らす。卒業後、石井という男と同棲し、つかの間の安らぎを得るが、些細な事で別れる。20代後半で母の死に出会い、自分のやりたいこととして漫画を描き、賞に応募する。
登場人物・キャラクター
青柳 いづみ (あおやぎ いづみ)
初登場時は漫画を描くことが好きな女子高生。髪型は前髪を揃えたツインテール。友人、川崎ゆり子の自殺やいじめなどのつらい高校時代をおくる。卒業して男(石井)と同棲するが別れる(この頃から髪型は、前髪を揃えたセミロングとなる)。20代後半で母の死に出会い、やがてバイト仲間の手伝いで漫画を描いて賞に応募する。 名前は劇団「マームとジプシー」の所属する女優、青柳いづみから取られており、キャラクターの造形の元にもなっている。
川崎 ゆり子 (かわさき ゆりこ)
青柳いづみの親友で高校の同級生。いづみの幼なじみの尾野島とベットを共にし、以後、生理が遅れて精神に不安定をきたす。クラスのいじめっ子、あゆの財布を盗んでしまい、その後発作的に校舎の屋上から飛び降りる。死後もいづみのイメージの中に何度も登場する。
尾野島 (おのしま)
青柳いづみの幼なじみの少年で、高校の同級生。名前は不明。眼鏡をかけており、写真部に所属。自宅で川崎ゆり子と性行為を行う。ゆり子が死んだあとも、いづみとは友人でいる。
実子 (じつこ)
27歳になった青柳いづみが、バイト先(携帯電話の店頭キャンペーン)で知り合った、身長の低いおかっぱ頭の女。いづみと同じ年。いづみが賞に応募するために描いたマンガ原稿を手伝う。