orange

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10年後の自分からの手紙を受け取った一人の女子高生が、死亡する運命にある同級生を救うべく奔走するSFストーリー。平成24年から平成27年にかけて連載された全22話で構成され、1話から9話までが「別冊マーガレット」、10話から最終話までが「月刊アクション」に掲載された。

正式名称
orange
作者
ジャンル
恋愛一般
レーベル
アクション・コミックス(双葉社)
関連商品
Amazon 楽天

世界観

著者である高野苺が住んでいる、長野県松本市を舞台に物語が繰り広げられる。城山公園やあがたの森公園といった地域の名所が登場し、コミックの表紙などにも描かれている。

あらすじ

高校2年に進級した春、高宮菜穂のところへ「10年後の未来の自分」を名乗る人物から分厚い手紙が送られてくる。はじめは半信半疑の菜穂だったが、記載内容が実際のできごとと一致し、筆跡も自分と酷似していることから本物だと判断する。手紙には、10年後の自分からその日以降の克明な行動と、それが起こすであろう悲劇を未然に防いでほしいという切実な願いがしたためられていた。

作品構成

2つの時間軸が並行して描かれる構成となっている。一つ目は、控えめな女子高校生・高宮菜穂と、どこか影のある転校生・成瀬翔が出会う「16歳」の世界。2つ目は大人となった菜穂が、翔が亡くなったことを悔やみ、過去を変えるべく手紙の執筆に至る「26歳」の世界である。この2つの時間軸が絡み合うことで、もともとあった「26歳」の世界とは違う方向に「16歳」の世界が展開していく、タイムパラドックスが描かれている。

メディアミックス

TVアニメ

平成28年夏に浜崎博嗣監督によるテレビアニメの放映が発表されている。脚本は柿原優子、キャラクターデザインは結城信輝。

実写映画

平成27年12月に、橋本光二郎監督により実写映画化された。主人公の高宮菜穂役を土屋太鳳、成瀬翔役を山﨑賢人が務めた。主題歌はコブクロの「未来」。

小説

平成27年7月に双葉社ジュニア文庫から、原作のストーリーを小中学生向けに再編集した時海結以著の小説版全3巻が発表。また平成27年11月には双葉文庫から、実写映画版の脚本を再現した蒔田陽平著の小説版も発売されている。

松本ツアー企画

平成28年1月、株式会社そごう・西武で「『orange』の世界をめぐる松本ツアー福袋」企画が発表・募集された(募集はすでに終了)。ツアー内容は作中に登場した地でのトリビアクイズ巡礼、作中でキャラクターが食べていた松本グルメの食べ歩き、高宮菜穂が作ったお弁当を再現した食事がふるまわれるなど。先着100名限定で、旅行代金は1人につき30000円。平成28年6月11日出発の1泊2日ツアーが予定されている。

イオンでのプレゼントキャンペーン

平成28年2月、テレビアニメ化を記念して、アニメ描きおろしイラストが使用されたダブルポケットクリアファイル(A4サイズ)のプレゼントキャンペーンが全国の総合スーパー・イオン(北海道・九州・沖縄は除く)で行われた。対象となる明治の商品(菓子)を4個購入につき1枚がプレゼントされた。キャンペーンは各店先着・数量限定で、景品がなくなり次第終了。

ヴィレッジヴァンガードでの限定グッズ販売

平成28年3月、ヴィレッジヴァンガードで限定オリジナルグッズが販売された。商品内容は「缶バッジセット(2個)」「コンパクトミラー」の2種類。

Twitter上でのバレンタイン企画

平成28年2月、双葉社の『Orange』公式サイトで「Tweet Valentine」企画が行われた。企画内容は、特設サイトから男性キャラクター3名のうち1名に「バレンタインチョコレートを贈る」を選択しTwitterにその旨を投稿すると、キャラクターからメッセージが送られるというもの。プレゼント合計個数は、計1万個を突破した。

作家情報

高野苺:主に雑誌「月刊アクション」等で活躍中の漫画家。平成14年、高校在学時に『START』が「別冊マーガレット」に掲載されデビュー。他の作品に『夢みる太陽』『バンビの手紙』などがある。現在、「月刊アクション」で『ReCollection』を不定期連載中。誕生日は1月11日で、血液型はB型。出身は長野県

登場人物・キャラクター

高宮 菜穂

長野県松本市の高校に通う女子生徒で、2年生に進級したばかり。遠慮がちで物静かな性格だが、非常にまめで料理や裁縫を得意とする家庭的な人物。新学期の朝、「未来の自分」からの手紙を受け取り、その内容を信じて成瀬翔を助けようと懸命に手を尽くす。普段はおとなしいが、いざという時は思わぬ大胆な行動に出ることも。

高宮菜穂の想い人で、菜穂たちの高校に2年次から転校してきた男子生徒。菜穂の些細な変化にも気のつく心優しい性格で、屈託のない笑顔が印象的な人物。一方でどこか影があり、たびたび一人で考え込んでいる場面がみ... 関連ページ:成瀬 翔

高宮菜穂の友人で、同じクラスに所属する男子生徒。明るく親しみやすい性格で、転校したての成瀬翔に真っ先に声をかけた気さくな人物。サッカーが大好きでプロサッカー選手を目指しており、翔を部に勧誘する。菜穂の... 関連ページ:須和 弘人

茅野 貴子

高宮菜穂の友人で、同じ高校・同じクラスに所属する女子生徒。クールで落ち着いた性格で、自分の意見を堂々と伝えられる人物。須和弘人の気持ちを誰よりも察しており、自分自身よりも菜穂や成瀬翔を優先しがちな彼を心配している。怒らせると非常に怖い。

高宮菜穂の友人で、同じ高校・同じクラスに所属する男子生徒。真顔でとぼけたことを言うお笑い好きな性格で、グループ内ではいじられ役になることが多い。一方で論理的思考に長け、タイムマシーンの存在に沸く皆に冷... 関連ページ:萩田 朔

村坂 あずさ

高宮菜穂の友人で、同じ高校・同じクラスに所属する女子生徒。賑やかで明るい性格で、盛り上げ役を担当することが多い。実家はパン屋を営んでおり、店の商品をみんなに提供することも。萩田朔とはよく漫才のような会話を繰り広げており非常に仲が良いが、交際はしていない。

26歳の菜穂

16歳の高宮菜穂に手紙を送った人物。16歳の頃に数多くの後悔を残しており、タイムスリップがあると信じて過去に願いを託す。16歳の菜穂への望みは「後悔を一生残さない行動をすること」「成瀬翔の力になること」。須和弘人と結婚しており、幼い息子が一人いる。

上田

高宮菜穂たちと同じ高校に通う3年生の女子生徒。気が強くプライドの高い性格で、華やかな印象の都会的な人物。サッカー部の見学をよくしており、成瀬翔を気に入って転校早々交際を持ちかける。翔と親しい菜穂のことはよく思っておらず、時に嫌がらせをしてくる。

翔の母

成瀬翔の転校直後に亡くなった彼の母親。息子に相談することなく物事を決める人物で、翔とはそれが原因でぶつかることが多くあった。翔が幼いころに夫とは離婚してしまったことを気に病んでいる。死亡直前は心身共に不安定な状態にあり、翔は、自分のせいで彼女が亡くなったと考えている。

翔の祖母

成瀬翔と暮らしている彼の祖母。穏やかで孫想いな人物。高宮菜穂たちの高校からはやや遠い場所に住んでおり、学校にはなかなか訪れにくい状態にある。10年後の未来では、家を訪問した菜穂たちに、翔の過去や死の真相を伝える。

集団・組織

松本山雅FC

作中で須和弘人が贔屓にしているサッカーチーム。長野県選抜選手を中心とした歴史あるチームで、昭和40年に結成された。クラブ名は当時の選手がよく通っていた喫茶店「山雅」に由来している。ホームスタジアムは、長野県松本平広域公園総合球技場(「アルウィン」)。

イベント・出来事

二年参り

作中で高宮菜穂たちが行う初詣の形式。大みそかの深夜に神社へ向かい、日付変更を境に2年にまたがってお参りをすることからこの名称がついた。長野県、新潟県をはじめとする一部の地域で知られているが、他の地域では知名度の高くない言葉・形式。

松本ぼんぼん

作中で高宮菜穂たちが参加するお祭り。毎年8月に長野県松本市の中心市街地で行われる、長野県でも最大規模の夏祭り。「ぼんぼん松本ぼんぼんぼん」の音楽に合わせて、参加者が踊る盆踊りも同時に行われる。

場所

あがたの森公園

コミックス1巻と2巻の表紙背景に描かれている公園。長野県松本市県3丁目に位置し、JR松本駅からは徒歩20分ほどの場所にある。総面積は6万1000平方メートルで、敷地内にはヒマラヤ杉やケヤキなどが植えられている。

縄手通り

コミックス3巻の表紙背景にその一部が描かれている商店街。地形が「縄のように長い土手」であることからこの名称がついた。地域のゆるキャラとして「かえる」がいる。

その他キーワード

開運堂のソフトクリーム

コミックス3巻の表紙で菜穂たちが食べている、作中にも登場するお菓子。長野県松本市中央2に位置する菓子店「開運堂」で販売されており、ソフトクリームの味は日替わり。作中では、菜穂たちはカルピス味の日に食べている。

ソリゲリス

萩田朔のお気に入りの漫画。全5巻で構成されたギャグマンガで、成瀬翔との話題にするほどにはまっている。1巻の表紙には、「ソリゲリス」と思われる不思議な生き物とひよこが描かれている。萩田は中でも、特に3巻... 関連ページ:ソリゲリス

ゆうがたGet!

萩田朔がよく話題にするテレビ番組。テレビ信州で制作されている夕方のローカル情報番組で、毎週月曜日から金曜日の15時50分から17時53分にかけて生放送されている。

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