私に天使が舞い降りた!

私に天使が舞い降りた!

オタク気質で、極度の人見知りの女子大学生、星野みやこは、ある日、妹の星野ひなたの友人である白咲花と運命の出会いを果たす。これをきっかけに、自分の殻に閉じこもっていたみやこが、花とコミュニケーションを取るために、少しずつ苦手を克服し、成長していく姿を描いた日常百合コメディ。『コミック百合姫』2017年1月号から連載の作品。

正式名称
私に天使が舞い降りた!
ふりがな
わたしにてんしがまいおりた
作者
ジャンル
百合
 
日常
レーベル
百合姫コミックス(一迅社)
巻数
既刊14巻
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あらすじ

第1巻

女子大学生の星野みやこは、大学1年生の5月の末、妹の星野ひなたが自宅に招いたひなたの友人の白咲花に一目ぼれをする。みやこは極端な人見知りでコミュニケーション下手ながら、それを克服してでも親しくなりたいと思うほど、花は魅力的な少女だった。しかしみやこは、花に惹かれるあまり距離感を見誤り、幼い少女に興味のある変質者だと誤解されてしまう。そんなみやこを案じたひなたは、花がお菓子に目がないことや、好みのお菓子があれば、ある程度までなら目をつぶってくれることを教える。これを知ったみやこは、特技のお菓子作りを活かして、どうにか花とコミュニケーションが取れるようになっていく。そんなある日、みやこは自室でコスプレを楽しんでいる姿を、隣家に引っ越してきた少女の姫坂乃愛に見られてしまう。みやこは裁縫が得意でコスプレ衣装を作るのが好きなのだが、人前で着る勇気はなかった。そのため、作った衣装は花やひなたに着てもらう程度で、自らは自室で楽しむのみに留めていたのである。さらに乃愛は、ひなたと花のクラスの転校生であったことが判明。乃愛と再会したみやこは、乃愛にコスプレ趣味をみんなに秘密にしてもらおうとする。しかし乃愛はその約束を守らず、みやこのコスプレ趣味は花とひなたに知られてしまうが、意外にも評判はよく四人は以前より親しくなるのだった。

第2巻

夏休みに入り、白咲花姫坂乃愛が星野家に遊びに来る時間が増えていた。星野みやこは保護者として星野ひなた、花、乃愛の遊びに付き合うが、そんな中、小学校ではひなたが自分をほめちぎっており、クラスメイトたちにはみやこが素晴らしい女性として認識されているらしいことを知り慌てふためく。そんなある日、四人が公園に遊びに行くと、みやこたちは不審な女性に出会う。彼女の正体はみやこの高校時代の同級生、松本香子だったが、当時自分の殻に閉じこもっていたみやこは、香子と再会してもなかなか思い出せないでいた。しかし香子は、高校時代にみやこの裁縫の技術に強い関心を抱いており、以来、1年以上もみやこのストーカーを続けていたのだ。これを知ったみやこは、香子のことを少し不気味に思いながらも、花と出会った頃の自分もまたこのように不審がられていたのだろうと思い、考えを改める。その直後、香子がずっとみやこの技術に追いつくために裁縫の腕を磨いていたことを知り、まずはお互い名前で呼び合う関係から始めるのだった。そして9月のみやこの誕生日を迎えるが、ひなたはこれをすっかり忘れたまま、当日を迎えてしまう。

第3巻

星野ひなたたちが授業でお菓子作りをしたのがきっかけで、種村小依小之森夏音が星野家に遊びに来ることになった。しかし星野みやこは、小依と夏音に実際とはかなり違うイメージを持たれていた。二人は、ふだんからひなたが学校でみやこを過剰に褒めているために、みやこのことをなんでもできる完璧な女性だと勘違いしているのである。このままではいけないと考えた姫坂乃愛は先に星野家へ向かい、事情を説明してみやこを着飾らせてから、小依と夏音に会わせる。しかし結局、みやこは良心の呵責に耐え切れず、本当の自分は尊敬されるような人間ではないことを二人に打ち明ける。しかし、二人はみやこに優しく接し、これによってみやこは小依と夏音に対しては人見知りしなくなり、少しずつ交流を持つようになっていく。そんなある日、花と乃愛が星野家に遊びに行くと星野姉妹はおらず、二人は姉妹を探しに行くが、その途中で迷い犬と出会い、犬の飼い主も探すことになる。犬が大の苦手な花は、怯(おび)えながらも乃愛と共に飼い主宅にたどり着く。そこは松本香子の自宅であり、犬とはぐれて困っていたのは香子の妹であると気づかないまま、二人は「みやこ」という名前の犬を帰すのだった。

第4巻

ある秋の日、星野みやこは珍しく一人で外出することになった。とある漫画のヒロインが白咲花に似ており、ぜひその漫画を購入したいと思っていたが、ネット書店ではどこも売り切れだったのである。しかし出かけようしていると、すぐに星野ひなたや花、姫坂乃愛に見つかってしまい、結局四人で出かけることになる。どうしても、漫画を買うことを知られたくないみやこは、怪しむ乃愛をどうにか誤魔化して書店へ向かうが、そこで迷子の少女に出会う。彼女はなぜかみやこの名前を知っているうえに、非常に懐いてくる。これを見た花と乃愛は、少女が先日の犬の飼い主であることに気づく。さらに少女の苗字が「松本」であることから、少女が松本香子の妹であり、犬を「みやこ」と名づけたのはおそらく香子だろうと推測する。そこに香子が現れ、花と乃愛の推理は正解だと確信するが、二人はこれをみやこに黙っていることにするのだった。そんな中、小学校の文化祭で、ひなたたちのクラスは劇を演じることになる。そこでみやこは裁縫の腕を活かして、ひなたたちの衣装制作を手伝う。さらに、星野千鶴たち保護者はお化け屋敷を作ることになり、花の母親の白咲春香や乃愛の母親の姫坂エミリーが打ち合わせにやってきたことで、星野家は一気ににぎやかになっていく。

第5巻

星野ひなたの文化祭が終わり、手伝いに尽力した星野みやこは力尽きていた。そんなみやこを元気づけようと、ひなた、白咲花姫坂乃愛は、花にコスプレをさせたり、花にみやこを褒めさせたりしてみやこの気を引こうとする。それでもみやこは無気力なままで三人は心配するが、花がお菓子をプレゼントしたことで状況は一変。ふだんは食い意地が張っており、特にお菓子には目がない花が、疲れている自分のためにお菓子をくれたことに感激したみやこは、それがみやこにたくさんのお菓子を作らせるための策略とは知らず、一気に元気を取り戻すのだった。その直後、みやこのもとに松本香子から電話がかかってくる。香子は、妹の松本友奈がみやこと遊びたいらしいと告げるが、実際は香子がみやこに会いたいだけであった。これによってひなたと、すでに遊びにきていた花と乃愛も二人に再会し、六人で遊ぶことになるのだった。こうして六人はなかよくなり、香子は化粧に関心を持ち始めたひなたたちにメイクを施したり、みやこにもメイクをしたりするようになる。そしてこの日、花たちに化粧した姿を褒められたことで、みやこは以前よりも少しだけ自分の容姿に自信を持てるようになる。そして、これまでよりもファッションやメイクに対して前向きになるのだった。

第6巻

12月になり、星野ひなたたち5年3組の女子グループは、クリスマスイルミネーションを見に行こうと計画を立てる。ひなたは保護者として星野みやこを誘うが、人混みが苦手なみやこは応じることなく、結局子供だけで行くことになる。一方その頃、みやこが星野家でクリスマスケーキを作っていると、松本香子がやって来る。みやこは香子からクリスマスプレゼントとサンタの衣装をプレゼントされたことで、みやこと星野香子は千鶴の提案でサンタとトナカイの衣装でひなたたちを迎え、みんなはパーティを楽しむ。年が明け、みやこは星野家、白咲家、姫坂家の3家族で初詣に行き、そこで白咲春香姫坂エミリーからお年玉をもらったり、小依と夏音に会ったりと楽しい時間を過ごす。バレンタインが近い2月12日、突然香子が遊びにやって来る。みやこは、香子のいつもにまして不審な行動に混乱するが、これはどうしてもみやこからバレンタインチョコレートをもらいたい気持ちからのものだった。みやこはもともと香子用のチョコレートを用意していたのだが、もらえる自信のない香子は、遠回しな行動でチョコレートの催促をしていたのである。しかし最終的には、二人は仲よくチョコレートを交換する。

第7巻

星野ひなたたちは、2月20日が誕生日の種村小依と、28日が誕生日の小之森夏音との合同誕生会を企画していた。しかしその日は、夏音よりも一足先に11歳となった小依が姉的な立場となり、小依主導で遊びの計画を立てて、二人で遊びに行くことが決まっていた。白咲花姫坂乃愛は、ふだん頼りない小依が夏音をエスコートできるのか心配に思うが、毎年誕生日をいっしょに過ごしている二人は、今年も楽しく過ごすのだった。3月となり、今度は花の誕生日が近づいてきた。そこで花は、星野みやこに当日はおいしいお菓子が食べたいとねだるが、伝え方があいまいだったために、みやこはこれを高価なプレゼントが欲しいという意味だと勘違いしてしまう。そこでみやこは松本香子に相談し、手作りのヘアアクセサリーを作るが、完成直後に見たテレビで、手作りのプレゼントは喜ばれないという情報を聞いてしまい、ショックを受ける。当日プレゼントに関する誤解は解け、みやこは花といっしょにケーキを作ってプレゼントするが、結局ヘアアクセサリーは渡せないままに終わってしまう。しかしその直後、みやこ、花、ひなた、乃愛の四人で水族館へ行くことになり、みやこは香子の協力のもと、おしゃれをして出かけることにする。こうして四人は充実した時間を過ごすが、みやこは家に置いてきたはずの花へのヘアアクセサリーを持ってきたことに気づく。

メディアミックス

TVアニメ

2019年1月から3月にかけて、本作『私に天使が舞い降りた!』のTVアニメ版『私に天使が舞い降りた!』がAT-Xほかで放送された。監督を平牧大輔、シリーズ構成を山田由香、キャラクターデザインを中川洋未が担当し、星野みやこを上田麗奈、白咲花を指出毬亜、星野ひなたを長江里加、姫坂乃愛を鬼頭明里が演じた。

登場人物・キャラクター

星野 みやこ (ほしの みやこ)

とある大学に通う1年生の女子。星野ひなたの姉。高校時代は被服部に所属しており、松本香子とは部活仲間だった。ひなたからは「みゃー姉」、姫坂乃愛からは「ミャーさん」と呼ばれている。赤茶色のぼさぼさした髪をボブヘアにし、左目を前髪で隠している。特技はお菓子作りと裁縫で、特にアニメキャラクターなどのコスプレ用の衣装を縫うのが好き。しかし、自分に華やかな服装は似合わないと考えているため、人前でコスプレを披露することはなく、ふだんのファッションは地味。また、家ではいつもジャージ姿で、一見するとファッションに関心のない人物だと思われがちである。しかし、容姿は非常にかわいらしく、化粧をしたりおしゃれをすると大変身する。だが極度の人見知りで、家族以外の人たちとは会話もうまくできないほど、内気な性格をしている。そのため、ひなたとは非常に仲がいいものの、これまで彼女の友人に会ったことはなかった。そんな大学1年生の5月の末、ひなたが自宅に連れてきた白咲花に一目ぼれして、積極的にアプローチするようになる。当初はコミュニケーションが下手なこともあり、花への目線が変態的であることから気味悪がられ、不審者と思われていた。しかし、ひなたの協力もあり、花がお菓子に目がないことを知ってからは、お菓子作りの特技を活かして、親しくなっていく。身長は163センチで、誕生日は9月9日。血液型はA型。

白咲 花 (しろさき はな)

とある小学校の5年3組に在籍する女子。腰まで伸ばした黒髪ストレートロングヘアに花の形の髪飾りを付けた、清楚な美少女。落ち着いたクールな性格で、同級生よりも大人びている。甘いものに目がなく、好きなお菓子を食べられるのであれば、ある程度のことには応じてしまうほどのお菓子好き。小学5年生の5月の末、友人の星野ひなたの家に遊びに行った際に、ひなたの姉である星野みやこと出会う。そこでみやこに気に入られ、年の離れた友人として付き合うようになった。出会った当初は、みやこの人見知りなことや、自分に変態的な視線を向けることを不審に思い、警戒していた。しかし、みやこの作るお菓子のおいしさには抗えず、お菓子を食べさせてもらうことと引き換えにいっしょに過ごしたり、みやこの自作のコスプレ衣装を着たりするうちにその人柄を知り、少しずつ仲よくなっていく。しかし、意地っ張りで素直になれないところがあり、みやこが姫坂乃愛と親しくしていると、つい冷たい態度を取ってしまうことがある。手先はあまり器用ではなく、図工や裁縫は苦手。身長は142センチで、誕生日は3月7日。血液型はA型。

星野 ひなた (ほしの ひなた)

白咲花と同じ小学校の5年3組に在籍する女子。星野みやこの妹。赤茶色のボブヘアを一部だけ小さく結んでいる。姉のみやことは対照的に活発で明るく人懐っこい性格で、少し乱暴な口調で話す。みやこのことは大好きで非常に慕っているが、その一方で少し遠慮がなさすぎたり、気遣いに欠けるところがあり、時に悪気なくみやこを傷つけてしまうことがある。それでもみやこのコミュニケーション下手な一面は理解しており、友人を自宅に招くことは極力避けていた。しかし、小学5年生の5月の末、花を招いたことがきっかけで、みやこと花が出会う。さらにその直後に引っ越してきた姫坂乃愛も交えて、四人で過ごすことが多くなる。花と乃愛のことは大好きだが、みやこが自分よりも二人に構っていると、つい嫉妬してしまうことがある。そのため小学5年生の夏休み、松本香子と出会った当初も、みやこを慕う香子を不審者扱いして警戒していたが、すぐにみやこを大好きな者同士意気投合した。体力自慢で、運動能力が非常に高い。また寝相が悪く、激しく転がったり暴れ回ったりして、いっしょの部屋で寝ている人を困らせている。しかしその自覚はなく、本来ならみやこと毎日いっしょに寝たいところを断られており、週に数回しかいっしょに寝られていない。ただし、体調が悪い時だけは、なぜか寝相は悪くならない。身長は141センチで、誕生日は5月10日。血液型はO型。

姫坂 乃愛 (ひめさか のあ)

白咲花と同じ小学校の5年3組に在籍する女子。5年生の初夏に花と星野ひなたのクラスに転校してきた。金髪ロングヘアの、日本人離れした容姿の美少女。明るい性格の自信家で、自分の容姿が優れていることを理解している。そのためあざといところがあるが、実は繊細で傷つきやすい一面もある。小学5年生の初夏、星野家の隣家に引っ越し、星野みやこがコスプレをして楽しんでいる姿を目撃する。その直後、みやこがクラスメイトのひなたの姉であることを知り、みやこに関心を持つようになる。以来、花やひなたといっしょにコスプレ衣装を楽しみ、みやこのお菓子を食べさせてもらったりと、親しくしている。特にひなたのことが大好きで、ひなたに優しい言葉をかけられたり、抱きつかれたりすると照れてしまう。そのため、ひなたに対しては献身的で、ひなたが落ち込んでいると、みやこのコスプレをして元気づけようとする。しかし、ひなたにはその思いを気づかれていない。身長は143センチで、誕生日は11月24日。血液型はAB型。

松本 香子 (まつもと こうこ)

とある大学に通う1年生の女子。星野みやこの高校時代の同級生。松本友奈の姉。高校時代は2年生の秋から被服部に所属しており、みやことは部活仲間だった。焦げ茶色の髪を長く伸ばしており、これはみやこの高校時代の髪形をまねたものである。一見落ち着いた雰囲気を漂わせた長身の美形だが、一度好きになったらとことんのめり込むタイプで、ストーカー気質。高校2年生の秋、服作りに夢中になって被服部を見学することとなる。そこで出会ったみやこの高い裁縫の技術に惚れ込み、みやこを尊敬しライバル視している。しかし愛情表現が独特で、直接話しかけたり技術を競ったりするのではなく、ただ近くにいるだけで友人になったつもりでいた。その結果、高校時代はいっさい交流しないまま卒業しており、大学1年生の夏休み、公園でみやこをストーカーしていたところを星野ひなたたちに見つかり、みやこと再会する。これをきっかけに、高校時代からみやこにあこがれていたことを打ち明け、少しずつ距離を縮めて真の友人となっていく。ストーカー行為の末に、みやこの行動パターンや好みを熟知しており、時にそれを気持ち悪がられることもあるが、その知識ゆえに困っているみやこに的確なサポートをするため、頼りにされることもある。身長は165センチで、誕生日は10月16日。血液型はA型。家では「みやこ」という犬を飼っている。

種村 小依 (たねむら こより)

白咲花と同じ小学校の5年3組に在籍する女子。花たちのクラスメイトであり友人。小之森夏音と共にクラス委員を務めており、夏音からは「よりちゃん」と呼ばれている。赤紫色のロングヘアをツインテールにしている。元気いっぱいの明るい性格で、何事にも積極的に取り組んでいる。しかし、その場の勢いで行動してしまったり、苦手なことを見栄を張って得意だと言ってトラブルになることが多く、いつも夏音にサポートしてもらっている。小学5年生の夏に調理実習でクッキーを作った時も、経験がないにもかからわずリーダーに志願したものの、実際は夏音が中心となって作業した。しかし、失敗は多いものの能力が低いというわけではなく、落ち着いて取り組めばなんでもうまくこなすことができる。星野みやこのことは星野ひなたから話を聞いており、ひなたの話を真に受けて、みやこを完璧な女性だと勘違いしていた。しかし、星野家に遊びに行ったのをきっかけに実際のみやこの人柄を知り、加えてみやこには友人が少ないことを知る。身長は139センチで、誕生日は2月20日。血液型はB型。

小之森 夏音 (このもり かのん)

白咲花と同じ小学校の5年3組に在籍する女子。花たちのクラスメイトであり友人。種村小依と共にクラス委員を務めており、小依からは「かの」と呼ばれている。亜麻色のふんわりしたボブヘアの大人びた容姿で、穏やかで面倒見がよい性格をしている。そのために周囲の姉御的な存在で、特に暴走しがちな小依を陰から支えたり、失敗した彼女を優しく励ましたりするなど非常に仲がいい。星野みやこのことは星野ひなたから話を聞いており、ひなたの話を真に受けて、みやこを完璧な女性だと勘違いしていた。しかし、星野家に遊びに行ったのをきっかけに実際のみやこの人柄を知り、みやこがひなたからの評価と、自己評価のギャップに悩んでいることに気づく。そこでそんなみやこにやさしく接し、それからはみやこのコスプレ趣味や白咲花への激しすぎる思いに呆れつつも、年の離れた友人として付き合っていくようになる。意外と恥ずかしがり屋で、写真を撮られるのは苦手。そのためにみやこが日常的に行っている、5年3組の女子たちのコスプレ撮影会には参加していない。身長は141センチで、誕生日は2月28日。血液型はO型。

星野 千鶴 (ほしの ちづる)

星野みやこと星野ひなたの母親。ロングヘアで、いつも口に禁煙パイプのようなものをくわえている。落ち着いた性格で貫禄があり、やや乱暴な口調で話す。星野家では絶対的な存在で、みやこは星野千鶴に頭が上がらない。みやこが極度の人見知りであることを心配しており、時に辛辣な態度を取ることもある。しかし、みやこを気遣い小学校の文化祭の打ち上げを、みやこが安心して過ごせるように自宅で行うなど、優しい一面を見せることもある。ひなたに対してはみやこよりも甘いが、ひなたが自分よりもみやこに懐いていることについては、内心淋しく思っている。白咲春香や姫坂エミリーとは、娘たちが親しいという程度の間柄だったが、ひなたたちが小学5年生の文化祭がきっかけで親しくなり、以降は友人として付き合っている。

白咲 春香 (しろさき はるか)

白咲花の母親。ロングヘアを一つに結んでいる。穏やかでおっとりした性格の持ち主。星野千鶴や姫坂エミリーとは、娘たちが親しいという程度の間柄だったが、ひなたたちが小学5年生の文化祭がきっかけで親しくなり、以降は友人として付き合っている。また、この時に星野みやことも知り合った。みやこのことは、花の年の離れたよき友人だと思っている。

姫坂 エミリー (ひめさか えみりー)

姫坂乃愛の母親。肩につくほどまで伸ばしたセミロングヘアにしている。かわいらしい女性で、実年齢よりも若く見える。明るく人懐っこいおちゃめな性格で、やや片言な口調で話す。乃愛のことは非常にかわいがっており、乃愛が自信満々な性格になったのも、姫坂エミリーのとにかく褒めるという育児方針によるところが大きい。星野みやこと白咲春香とは、娘たちが親しいという程度の間柄だったが、ひなたたちが小学5年生の文化祭がきっかけで親しくなり、以降は友人として付き合っている。

松本 友奈 (まつもと ゆうな)

松本香子の妹。幼い少女で、セミロングヘアを2本の三つ編みにしてまとめている。白咲花と姫坂エミリーとは、飼っている犬「みやこ」とはぐれてしまった際、二人が保護して自宅まで連れてきてくれたことで知り合ったが、この件については忘れており覚えていない。星野みやこのことは香子からよく話を聞いて知っているが、情報源が香子であるために、みやこのコスプレ趣味など、みやこが隠していることまで知っている。

書誌情報

私に天使が舞い降りた! 14巻 一迅社〈百合姫コミックス〉

第1巻

(2017-05-18発行、 978-4758076722)

第12巻

(2022-10-14発行、 978-4758024600)

第14巻

(2024-02-17発行、 978-4758026574)

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