あらすじ
第1巻
国立音楽学校のピアノ科を受験したものの不合格になった宇治原麗は、ふつうの私立高校に進学する。しかし、これまでピアノ一筋の日々を送っていた麗は不合格のショックから抜け出せず、高校に入学してからも落ち込んだままでいた。そんなある日、麗は学校の非常階段の外側部分を体一つでのぼる石鎚かおるを見かける。かおるは興味ある様子の麗を見て、自分から麗に声を掛けて壁のぼりができるボルダリングジムに連れていく。そしてかおるに勧められるままに、麗は初めてのボルダリングを経験する。壁のぼりを続ける中で気持ちが高揚していくのを感じた麗は、かおるといっしょにボルダリングをすることを決意する。
登場人物・キャラクター
宇治原 麗 (うじはら うらら)
私立の女子高に通う少女。国立の音楽学校のピアノ科を受験したが不合格となり、不本意ながらも現在の学校に通っている。これまでピアノ一筋だったために不合格のショックは非常に大きく、高校入学後も新しい目標を見つけられずに落ち込んでいる。しかし、石鎚かおると出会ってボルダリングを体験してからは、ボルダリングをやることで自分を変えたいと考えるようになる。周囲からは「うーちゃん」と呼ばれている。
石鎚 かおる (いしづち かおる)
私立の女子高に通う少女で、岩や壁をのぼるのが大好き。高校では珍しいワンダーフォーゲル部があるという理由で、田舎から現在の学校に進学する。しかし、ワンダーフォーゲル部は去年廃部となったため、ふだんは一人でトレーニングをしている。トレーニング中に出会った宇治原麗が、壁のぼりする自分に視線を向けていることで声を掛けた。ジムでボルダリングを体験したあとも麗が興味を示したことで友達となる。周囲からは「ギャオ」と呼ばれている。
甘露 たまみ (あまつゆ たまみ)
私立の女子高に通う少女で、宇治原麗とは小学生の頃からの友達。石鎚かおるが麗に変なことをさせようとしていると誤解して二人のあとをつけるが、二人が楽しそうにボルダリングしているのを見て仲間に入り、ボルダリングの楽しさを知る。ぽっちゃりとした体型を気にして、ダイエットを続けている。麗からは「マミちゃん」と呼ばれている。