概要・あらすじ
漫画家のエンチは、雑誌編集者のゴチから往年の有名漫画家であるポリを原作者に据えた、萌え漫画を描く仕事を依頼される。ポリの事をほとんど知らなかったエンチは、さっそく彼の事務所に赴いて顔合わせをするものの、ポリは「萌えとはすなわち筋肉である」という独特の価値観を持つかなりの変人だった。さらにエンチは、ポリに本当の萌えを理解させる事までゴチから頼まれてしまい、大いに困惑する。
(第1話「萌えとはすなわち筋肉である」。ほか、13エピソード収録)
登場人物・キャラクター
ポリ
マッチョな体格をした漫画家の男性。年齢は48歳。過去に女性が多く登場する萌え漫画で大ヒットを飛ばした事もある、往年の有名漫画家。ここ最近はヒット作に恵まれず、時代の波に埋もれかけている。そんな状況を打破すべく一念発起し、漫画家のエンチと組んで21世紀の漫画界に再び萌え漫画を送り出し、過去の栄光を取り戻そうと画策している。 筋トレが大好きで、「萌えとは筋肉」と主張するなど、やや特異な感性の持ち主。女性の趣味は幅広く、ナイスバディからぽっちゃり、さらには熟女まで、なんでもござれなタイプ。なお、アダルトビデオを選ぶ際の検索ワードは「50代鼻フック」。幼少の頃から見ていた特撮番組の影響で、ドリルには深い思い入れを持つ。都内某所にオンボロの自社ビルを持ち、そこに事務所を構えている。 実在の人物、あかほりさとるがモデル。
エンチ
漫画家の男性。雑誌編集者のゴチから萌え漫画を描く仕事を依頼され、原作者のポリとタッグを組む事になった。見た目や言動、さらに主張が怪しいポリに戸惑い振り回されている。女性の好みの違いやジェネレーションギャップに苦しみながらも、必死に彼と協議し、現代の読者の感性に合致した萌え漫画を描こうと努力していた。少女や貧乳が大好きで、傍からはロリコンに見えるが、エンチ本人はそれを頑なに否定している。 実在の人物、エンチがモデル。
ミナミ
ポリの弟子を自称する女性。つねにプロレスラーのような覆面で素顔を隠している変人。イケメンが大好きで、デブやロリコン、マザコンが大嫌い。落ちぶれてしまったポリに唯一付き従っている人物でもある。ポリが死去した際には彼の自社ビルをもらう約束をしており、それを励みに日々を頑張っている。
ゴチ
雑誌編集者の女性。漫画家のエンチに対し、厄介者のポリと組んで萌え漫画を描くように依頼した張本人。ポリの事はクサレ外道作家扱いしている。連載開始から9か月が経過しても、一向に萌え漫画を描こうとしないポリに対し、イライラを募らせていた。
名なしのゴンベエ子ちゃん (ななしのごんべえこちゃん)
キャバクラ嬢を好むポリと、少女を好むエンチで主張が大きく食い違ったため、その中間のキャラクターデザインに仕上がった。そのため、顔や体型にこれといった特徴のない平均的な容姿の女性キャラクターになっている。
クレジット
- 原作