あすなろ白書

園田なるみを中心に、予備校で知り合った五人の男女間での複雑な恋愛模様を描いた青春群像劇。主に大学生時代が描かれており、続編のあすなろ白書 第二部は学校を卒業した後の話が描かれている。第37回小学館漫画賞を受賞した柴門ふみの代表作。

概要・あらすじ

高校三年間を陸上部に費やしてきた園田なるみは心機一転し、推薦を蹴り一般入試を目指して予備校に通う。間違えて特進クラスへの希望を出してしまったなるみだが、彼女はそこで掛井保取手治東山星香松岡純一郎という友人と出会うことに。なるみは一年浪人したものの第一希望の大学に入学、そこで取手と遭遇する。

彼からあすなろ会なるものの存在を知ったなるみは、再び予備校の面々と合うことが多くなっていき、その中で複雑な恋愛に巻き込まれていくのだった。

登場人物・キャラクター

園田 なるみ (そのだ なるみ)

大学推薦を貰えるほどの陸上選手だったが、きつい練習から逃げて一般入試を目指し予備校に入った少女。誤って特進クラスに入ってしまうが、そこで長い付き合いをしていく友人たちと出会うことになる。周囲からよく可愛いと言われる美少女であり、単純なところも彼女の魅力となっている。一目見た時から掛井保のことが気になっていたが、彼に恋人がいることから上手く踏み出せずにいた。 その時、掛井から取手治を好きになるよう依頼されて取手と付き合うようになる。取手に真剣になり彼に処女を捧げるものの、掛井のことがふっきれずにいる。

掛井 保 (かけい たもつ)

東大の法学部に入り、大蔵省に勤めて世の中を動かすことを目標としている。父親の顔を知らず、仲居をしている母親と二人暮らし。頭が切れて人当たりも良く、なんでもこなせてしまう器用さを持つが、どこか冷めた空気を纏っている。園田なるみのことは初めて会ったときから気になってはいたが、自分自身への不安や現在交際している砂田トキエの存在もあって一歩踏み出せずにいた。 そんな時に取手治がなるみのことが好きだと気が付き、彼女に取手を好きになってくれないかと依頼してしまう。

取手 治 (とりで おさむ)

国際政治学者を目指し、早稲田大学を目指していた少年。園田なるみとは高校の同級生であり、当時から好意を抱いていた。なるみが一郎後入学した青教大学で再会。予備校時代は固く冷たい印象だったのが、明るいお調子者に変化している。冗談ばかり言っているが、実際には仲間内で一番優しい心の持ち主でもある。

東山 星香 (ひがしやま せいか)

東大を目指す才色兼備の少女。勉強だけでなく、運動神経も人並み以上である。関西出身だが、東大に入るために東京の予備校に通うという変わり者。人懐っこい性格であり、初めて予備校の特進クラスに入った園田なるみを案内した。言動は微かにレズビアンを思わせるものがある。

松岡 純一郎 (まつおか じゅんいちろう)

大企業の御曹司であり、育ちがよく温和な性格をした少年。頼りなげな感じもするが、プレイボーイという顔も持っており、毎晩女をとっかえひっかえしていることでも有名。恵まれた環境を持つが、充足感を感じることがない。

砂田 トキエ (すなだ ときえ)

元レディースの頭を務めていた少女。掛井保の現在の交際相手でもある。シンナーの常用者であり、とろんとした目つき。掛井に気を持ち、また掛井も気になっている園田なるみに嫉妬し、嫌がらせを行う。

その他キーワード

あすなろ会 (あすなろかい)

『あすなろ白書』に登場する用語。予備校で知り合い、意気投合した掛井保、取手治、東山星香、松岡が結成した会。名前は掛井が付けたものであり、ローマ字に置き換えると園田なるみのアナグラムとなっている。

書誌情報

あすなろ白書 全3巻 小学館〈ビッグスピリッツコミックススペシャル〉 完結

第1巻

(1992年6月発行、 978-4091818812)

第2巻

(1992年8月発行、 978-4091818829)

第3巻

(1992年11月発行、 978-4091818836)

あすなろ白書 全4巻 小学館〈小学館文庫〉 完結

第1巻

(1998年6月発行、 978-4091920942)

第2巻

(1998年6月発行、 978-4091920959)

第3巻

(1998年7月発行、 978-4091920966)

第4巻

(1998年7月発行、 978-4091920973)

あすなろ白書 全3巻 文芸春秋〈文春文庫〉 完結

第1巻

(2010年5月発行、 978-4167579074)

第2巻

(2010年5月発行、 978-4167579081)

第3巻

(2010年5月発行、 978-4167579098)

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