あばよ白書

あばよ白書

伊豆の港町「錦織町」を舞台に、この土地を守り続ける猩猩組の若頭を務める島野航をはじめとする、裏街道を生きるやくざ者たちの戦いや、生き様を描いた極道青春大河ロマン。立原あゆみの代表作である『JINGI 仁義』や『弱虫』などの立身出世任侠物語とは異なり、主人公の組員が地元の錦織に留まり続けており、繊細な描写で情感にあふれたストーリーが展開される。また、本作に登場する組織やキャラクターがほかの立原あゆみ作品に登場するなど、世界観を共有している。白泉社「月刊アニマルハウス」1989年5月号から1992年4月号かけて第1部が連載され、第2部と第3部が白泉社「ヤングアニマル」1992年NO.1から1995年NO.20にかけて連載された。1995年に徳間ジャパンコミュニケーションズより実写オリジナルビデオ化され、島野航を大沢樹生が演じている。

正式名称
あばよ白書
ふりがな
あばよはくしょ
作者
ジャンル
マフィア・ギャング・ヤクザ
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

島野 航 (しまの わたる)

錦織町を縄張りとする「猩猩組」に所属する青年。年老いた組長の壁村耐三を誰よりも尊敬している。置屋に身売りされたばかりの蛍を気にかけ、彼女を連れて駆け落ちした責任を取り、小指を詰める。以前はジャンパーとジーンズなどのカジュアルな服装を好んでいたが、蛍の一件からは白スーツに黒のワイシャツ、白ネクタイを着用するようになる。のちに若頭の宮地が独立する際は唯一耐三のもとに残り、猩猩組の新たな若頭となり、耐三が倒れたあとは組長代行を務める。愛車は銀色のジャガー・Mk2。

(ほたる)

錦織にある芸者置屋「藪屋(やぶや)」の新米芸者の少女。本名は湯川加代子で、幼少期に藪屋に売られて芸者になった。かわいらしい顔立ちで、セミロングヘアをツインテールにまとめている。非常におとなしい性格で、感情を表に出すことはない。藪屋のツケの回収や芸者の送迎を担当している島野航と出会ってなかよくなり、やがて恋に落ちる。客を取ることへの覚悟が決まらず、航に自分を連れて逃げて欲しいと頼み込み、彼と二人で湯河原に駆け落ちした。のちに客の男性に身受けされる。

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