あらすじ
第1巻
日本最大の広域暴力団「一ツ橋組」の四代目組長・塩見厳は、塩見の四代目襲名に反対して組を離脱した、「千代田会」に命を狙われる事になる。抗争が収束するまで生き延びるべく、厳は闇医師・羽佐間九郎の全身整形手術を受けるが、目が覚めるとJC(女子中学生)アイドル深原遥そっくりの姿になっていた。やむを得ず、「巌しおみ」と名乗り桜田門中学校に転入した巌だったが、人を惹きつけてやまないかわいいルックスと驚異的なケンカの強さは、彼に平穏な毎日を許さなかった。そんなある日、昔の女・木場真梨子の息子・木場丈一郎がしおみのクラスに転入して来る。しおみこと巌は、その時初めて真梨子が自分の子供を生んでいた事を知るのだった。
第2巻
暴力団「一ツ橋組」組長・塩見厳の息子・木場丈一郎と梅宮タツヤは、暴力団「千代田会」が雇った殺し屋とその子分・戌井にさらわれる。組長一人で来いと伝言された塩見厳こと巌しおみは、戌井を倒すが、殺し屋は逃げてしまう。そんな中、しおみは自分の女だった木場真梨子と丈一郎の友達として交流を深めたり、「男の娘」小嶋怜から仲間だと思われたり、子分・虎島謙三の暴走を止めたりと、ハチャメチャな日々を送る事になる。ある日、しおみはアイドルを自称する天宮梓が、敵対する千代田会にいいように利用されていると知り、一ツ橋組若頭の石川隆を引き連れ、千代田会のチンピラのもとに向かうのだった。
第3巻
夏休み、釣りに出かけた巌しおみは、笈川美雪の祖父が経営する海の家を手伝う事になり、店に嫌がらせする地元のヤクザを壊滅させる。その日、偶然再会した羽佐間九郎との会話を木場丈一郎に聞かれ、危うく正体がバレそうになる。二学期が始まったある日、しおみの中学に教育実習生・加賀智紅子がやって来るが、彼女は塩見厳をつけ狙う殺し屋の手下だった。加賀智はしおみの隠れ家に忍び込み、しおみの正体が組長の塩見巌だと確信する。しかし、酔ったしおみに押し倒され、しおみのテクニックと男気に心も身体も完敗してしまう。そんな中、しおみは偶然知り合った好青年・山谷拓が暴力団「一ツ橋組」系の「法無組」の組員だと知る。そして拓は、法無組組長の山城新一に、一ツ橋組の若頭・石川隆を撃って来いと命じられる。
第4巻
暴力団「一ツ橋組」の若頭・石川隆を撃った山谷拓だったが、「法無組」組長の山城新一に口封じのため、命を狙われる。事情を知った巌しおみは、法無組を壊滅させる。一方、ふだんのしおみはクラスの女子達と下着売り場を訪れたり、時には野球部の助っ人として駆り出されたりと、中身の濃い学校生活を送っていた。そんなある日、スキー場での宿泊合宿に参加したしおみは、友人達と遭難。同じ頃、退院した石川は酒とたばこを持って来いと命じられ、しおみのいるスキー場に向かっていた。友情を深め合い、無事助かったしおみ達だったが、そんなしおみの前に殺し屋が現れる。
登場人物・キャラクター
塩見 厳 (しおみ げん)
日本最大の広域暴力団「一ツ橋組」の四代目組長を務める男性。年齢は56歳。短髪の強面で、顔には右目にかかる傷がある。敵対する暴力団「千代田会」に命を狙われ、姿かたちを変えなければヒットマンから逃れる方法はないという若頭・石川隆の提案で、全身整形手術を受ける。だが、見た目を14歳のJCアイドル深原遥の姿にされ、怪しまれるのを避けるため、泣く泣く巌しおみとして桜田門中学に通う事になる。 そこで、自分の息子・木場丈一郎と出会い、極道の道に巻き込まないよう、一方的に別れを告げた昔の女・木場真梨子と再会。正体を隠したまま、真梨子と丈一郎を守ろうとする。武勇伝には事欠かず、昔は「人斬り厳」と恐れられ、石川や山谷拓など熱烈な信奉者が多い。
巌 しおみ (いわおしおみ)
桜田門中学校の2年3組に転入して来たツインテ―ルの女子中学生で、見た目はJCアイドル深原遥にそっくりのかわいい女の子。その正体は、広域暴力団「一ツ橋組」の四代目組長・塩見厳。敵対する暴力団「千代田会」のヒットマンに命を狙われている事から、闇医師・羽佐間九郎により女子中学生の姿に変えられた。 見た目と違い、中身は56歳のオヤジなので、言葉遣いはヤクザそのもの。ケンカは異様に強いが、前日の酒が抜けきらないという加齢による症状も出てきている。ブラジャーの代わりにサラシを巻いており、スカートの下はフンドシを締めている。アイドルの遥に間違えられ、グラビア撮影を経てから、容姿に妙な自信を持ち始める。中学生の頃から既にアウトローだったので、補習を受けるほど勉強は苦手。 石川が用意した地味な一軒家に暮らしており、夜はいつも大量の酒を飲んでいる。ちなみに、背中の刺青もキレイに消され、男性器もついていない。そのため、元の姿に戻るべく、羽佐間を必死で探している。
石川 隆 (いしかわ たかし)
日本最大の広域暴力団「一ツ橋組」の若頭を務めている男性。塩見巌の腹心でもある。整髪料できっちり髪を固め、サングラスをかけている。父親が死んだあと、母親が連れて来た高坂という男が大酒飲みの暴力を振るう人間だったので、そんな日々から抜け出すため勉強に励んでいた。だが、高坂を刺してしまい刑務所へ入所、守ろうとしていた家族が幻想だったという哀しさを抱える事になる。 出所後、無感情に傍若無人に振る舞っていた自分の淋しさを一目で見抜いた厳の人柄や侠気に惚れ、盃をもらった。巌に心酔しており、抗争が収束するまで、生き延びてほしいと強く願い、巌に全身整形手術を提案した。顧問の立花留吉の能天気さが性に合わず、留吉がおかしな言動を取ると、心の中で「ジジイ」と罵倒している。 のちに、鉄砲玉として利用されて自分を撃った山谷拓を弟分として受け入れるなど、度量の広い人物でもある。
羽佐間 九郎 (はざま くろう)
天才闇医師と評判の男性。自称「神の手を持つ男」で、国際指名手配を受けている。ブラックジャックに似せた風貌やファッションをしており、髪の色もツートーンカラーで、サングラスをかけている。塩見巌の全身整形手術を担当し、100パーセント見破られないというオーダーのもと、自分の趣味も交え、JCアイドル深原遥の姿に変えた。 術後に自らを始末させないよう、元に戻せるのは自分しかいないという手術を施すなど、用意周到な一面がある。ロリコンのド変態だが、趣味は釣り。そのため、釣りに来た巌しおみと偶然岩場で再会するが、しおみを海に投げ飛ばして逃げた。のちに、山谷拓に撃たれた石川隆の手術を極秘で担当した。
木場 真梨子 (きば まりこ)
病院勤務の女医で、木場丈一郎の母親。メガネをかけた巨乳の美人。塩見厳の若頭時代の女であり、研修医と患者という立場で出会う。だが、一方的に別れを告げられ、巌に黙って丈一郎を生んだ。喜びのテンションがマックスになると、行動に歯止めがかからず超デンジャラスな女と化す。同僚の間宮からフレンチブルドッグの子犬を譲ってもらい、その子犬に「ゲンちゃん」と名付けるほど、今でも厳を思っている。
木場 丈一郎 (きば じょういちろう)
桜田門中学の巌しおみと同じクラスに転入して来た男子中学生。サイドを刈り上げたモヒカンという、不良っぽいヘアスタイルをしている。父親の塩見巌とは一度も会った事がなく、厳のせいで母親が辛い思いをして来たと思っており、近い将来、厳をぶっ飛ばそうという計画を立てている。それを実現するため、ケンカの強い連中を集めようとしている。 その最強のアウトロー軍団を作る事に共感した梅宮タツヤを、舎弟第一号として行動を共にするようになる。しおみの正体を知らず、その強さに惚れ込みなかよくなるが、偶然しおみが羽佐間九郎に、「塩見厳の姿に戻せ」と詰め寄る場面を目撃し、しおみが実の父親ではないかと疑いを持っていた。自分を拘束していた殺し屋をボコボコにするなど、ケンカは相当強い。
深原 遥 (ふかはら はるか)
JC(女子中学生)アイドルで、ツインテールの髪型をしている。ファンには「はるん」と呼ばれている。闇医師・羽佐間九郎が大ファンなため、塩見巌の全身整形手術のモデルとなったという経緯がある。ふだんはメガネをかけている。
梅宮 タツヤ (うめみや たつや)
桜田門中学の2年3組に在籍する男子中学生。前髪をツンツンに立てたヘアスタイルで、ケンカは弱いが義理人情に厚い。女子中学生の姿になったばかりの塩見厳を警察の訊問から救った少年で、塩見厳が巌しおみと名乗るきっかけを作った張本人。黒崎から強制的にクラブイベントのチケットを押し付けられていたところを、しおみに助けられ、ますますしおみのファンとなる。 縄抜けなど小技が得意で、知恵が働く一面がある。
茅ヶ崎 茜 (ちがさき あかね)
桜田門中学の2年3組に在籍する女子中学生。前下がりのショートヘアでボーイッシュな見た目だが、胸は大きい。バレー部に所属しており、力が強く気も強い。梅宮タツヤと幼なじみで、昔から犬猿の仲だが、実はタツヤに好意を持っている。当初は、巌しおみとタツヤの仲を疑っていたが、しおみとは買い物にいっしょに行くほどなかよくなる。
笈川 美雪 (おいかわ みゆき)
桜田門中学の2年3組に在籍する女子中学生。ロングヘアの両サイドをピンで留めている、清楚な雰囲気の女の子。茅ヶ崎茜と仲がいい。祖父が海の家を経営しており、夏休みに友人達と手伝いに来ていたが、釣りに来ていた巌しおみも成り行きで手伝う事になる。ちなみに、祖父は元プロレスラーで、地元ヤクザの嫌がらせにも臆さない強者。
黒崎 (くろさき)
桜田門中学の卒業生で、周辺エリアで不良のカリスマといわれている男性。リーゼント風のツンツンヘアをしている。ケンカが強く、音楽にも詳しいのであこがれている男子中学生も多いが、それをいい事にクラブイベントのチケット販売を梅宮タツヤに押しつけている。それを知った巌しおみにボコボコにされるが、しおみに強烈な頭突きをお見舞いされ、恋に落ちる。
片松 弘樹 (かたまつ ひろき)
暴力団「千代田会」のNo.3で、会長補佐を務める49歳の男性。髪はオールバックで、眉毛が吊り上がっている睨みが利いた人物。「一ツ橋組」分裂前は舎弟頭で、塩見厳とは兄弟の杯をかわした仲。若い頃は数々の死地を、ドス一本でくぐり抜けた事から、「ドス松」の名で恐れられている武闘派ヤクザ。だが、JCアイドル深原遥の大ファンで、遥所属事務所の社長とは友人であり、遥に間違われた巌しおみのグラビア撮影を見学に来る。 また、女装の趣味があり、小嶋怜が常連である「男の娘」メイドカフェに出入りしている。
林 旭 (はやし あきら)
暴力団「千代田会」のNo.2で、副会長を務める男性。短髪を整髪料で固め、サングラスをかけている。会長からは、どんな手段を使ってでも塩見厳を殺れと命じられており、緊急の幹部会議で殺し屋を雇えと発言した人物。
虎島 謙三 (とらじま けんぞう)
日本最大の広域暴力団「一ツ橋組」傘下の「爆虎組」組長を務めている、塩見巌の子分。スキンヘッドで、顔の左に巨大な傷がある。組の中では一番の武闘派で、ダイナマイト等の火薬物による襲撃を得意とし、極道界では「発破の虎」の名で恐れられている侠客。若い頃、カタギの人間をケガさせた自分を叱り、相手に土下座してくれた厳に恩を感じており、巌のために命を張るつもりでいる。 石川隆が連れて来た巌しおみの正体に気づかず、出所祝として女子中学生をプレゼントしてくれたと勘違いする。
立花 留吉 (たちばな とめきち)
日本最大の広域暴力団「一ツ橋組」の顧問を務める高齢男性。額が広く耳の下まで髪を伸ばしており、あごひげと口ひげを生やした威圧感のある風貌をしている。一方で感化されやすく、まったく空気を読めない。そのため、いつもリアクションが的外れであり、石川隆を苛立たせる事が多い。石川には「オジキ」と呼ばれている。
荒脛巾 (あらはばき)
有名カメラマンの男性。モジャモジャのロングヘアを一つに束ね、ハットをかぶり、メガネをかけている。モデルを乗せるのがうまく、JCアイドル深原遥に間違われて連れて来られた巌しおみを水着にさせてしまう。その際、自身もブーメランパンツ姿になったため、しおみの一撃を受ける事となる。
殺し屋 (ころしや)
塩見巌を狙っている殺し屋の高齢男性。派手なスーツに身を包み、長い髪を一つに束ねている。いつもにこやかな笑みを浮かべているが、目は笑っておらず、その言動は非常に不気味で狂気的ですらある。戌井や加賀智紅子を使い、巌の居場所を探っている。剣の達人で、指には武器が仕込まれている。
戌井 (いぬい)
殺し屋の手下の若い男性。目が見えないため、嗅覚が異様に発達している。ロングヘアでバンダナのような布を頭に巻き、顔を隠している。マント風の服を着ており、腕には鉤爪を装着した異様な姿をしている。自分を恐れているニオイを嗅ぐのが何よりも好き。暗闇で巌しおみを翻弄するも、敗北を喫する。
加賀智 紅子 (かがち べにこ)
城南大学から桜田門中学に教育実習に来た大学生の女性。ツインテールをお団子にしたヘアスタイルで色気がある。実は秘密を暴く専門家で、殺し屋の子分。舌が異様に長く、唾液に入っている特殊な毒でキスした相手を催眠状態にして自白させるという能力がある。5歳で組織に売られ、生き残るためにあらゆる技術を習得し、殺しを専門に請け負う組織の一員となった過去がある。 殺し屋からは「カガチ」と呼ばれている。
小嶋 怜 (こじま れい)
桜田門中学の1年生の「男の娘」。肩までのストレートヘアをハーフアップにし、大きなリボンを付けている。巌しおみが男だと見抜き、実は自分と同じ「男の娘」だと思い込んでいた。小さい頃からずっとかわいいものが大好きで、女の子の服を着るようになったが、小学校の時に自分の秘密がバレてオトコオンナといじめられたという過去がある。 しおみから、己の好きを貫き通せと励まされ、しおみのファンになる。
天宮 梓 (あまみや あずさ)
桜田門中学に通う女子中学生で、巌しおみのとなりのクラス。ぽっちゃりした不美人で、ロングヘアをツインテールにして、前髪をピンで止めたヘアスタイルにしている。自称アイドルで「あずあず」と名乗っている。ライブをするだけの地下アイドルだが、その実態は暴力団「千代田会」に騙され、新聞配達のアルバイトをレッスン料として巻き上げられている。 のちにケモノアイドルとしてオーディションに合格する。
山城 新一 (やましろ しんいち)
暴力団「一ツ橋組」系の「法無組」組長を務めている。小太りで、整髪料をベッタリ使ったようなヘアスタイルの脂ぎった中年男性。塩見厳組長にあこがれている山谷拓をそそのかし、自分にとって邪魔な存在である石川隆を撃って来いと命じた古狸。石川は「千代田会」の鉄砲玉に撃たれた事にするため、口封じで拓を殺害しようとする。 だが、事情を知った巌しおみに組を壊滅させられる。
山谷 拓 (やまたに たく)
暴力団「一ツ橋組」系の「法無組」の下っ端組員の男性。リーゼント風の髪をオールバックにしている。喧嘩が弱くヘッポコだが、組や親を思う義侠心を持つ好青年。塩見厳組長に非常にあこがれており、ひょんな事から知り合った巌しおみにその熱い思いを語っている。子供の頃、両親を事故で亡くしており、育ててくれた祖母も10年前に亡くなっている。 ヤクザの世界なら、血はつながっていなくとも家族のようになれると思って暴力団に入った、という経緯がある。実は山城新一から邪魔者を消すための道具として利用されただけで、構成員ではない事が判明。山谷拓自身が撃った石川隆の好意により、巌組長にあこがれる者同士として、石川の弟分となる。
間宮 (まみや)
木場真梨子が勤める病院の勤務医で、院長の息子。マッシュ系のショートカットにおしゃれなメガネをかけたイケメンで、真梨子とお似合いのカップルだと院内で噂されている。母親が恋愛しているのではないかと疑う木場丈一郎と、自分の女だった真梨子を案ずる巌しおみにより、マークされる事になる。のちに、間宮自身の飼い犬であるフレンチブルドッグのジョージの子供を、真梨子がほしがっていただけだと判明。
志賀 勇 (しが いさむ)
半蔵門学園中等部の野球部コーチを務める中年の男性。五分刈りでメガネをかけて、口ひげを生やした柄の悪い人物。デッドボールを駆使するなどのケンカ野球が得意で、相手のチームをボコボコにする戦法を取る。元暴力団の幹部で、試合のたびに審判を脅して自分のチームに有利な判定を強要している。
千葉 (ちば)
桜田門中学野球部のキャプテンを務める、梅宮タツヤの昔からの友達。坊主頭の熱血野球少年。半蔵門学園中等部との練習試合でボコボコにされた過去があり、中学生最後の大会の一試合目が同校だと知って、ケンカ野球にはケンカ野球をと、巌しおみに助っ人を頼んだ。
上田 晴彦 (うえだ はるひこ)
アウトロー雑誌「実話ベアナックルズ」の男性ライター。ペンネームは「トラビス上田」。デザイン風のいかつい刈り上げ頭で、メガネをかけた鼻の下が長い人物。編集長直々の依頼で塩見巌の取材をする事になったが、半グレなど若いアウトロー達を記事にした方が人気がとれると考えており、ヤクザの武勇伝には興味がない。しかし取材中、巌の命知らずなエピソードを聞き、巌にどうしても会いたくなる。
集団・組織
一ツ橋組 (ひとつばしぐみ)
日本で最大の人数を有する広域暴力団。その頂点に君臨する四代目組長を塩見巌、顧問を立花留吉が務めている。現在、巌の四代目襲名に反対していた直参組織が離脱して結成した「千代田会」と抗争中。そのため、若頭・石川隆の提案で、抗争が収束するまで生き延びるべく、巌は極秘で闇医者・羽佐間九郎の全身整形手術を受ける事になった。
千代田会 (ちよだかい)
広域暴力団「一ツ橋組」と敵対する暴力団で、殺し屋を雇い、塩見巌の命を狙っている。元は巌の四代目襲名に反対していた「一ツ橋組」の直参組織「集英組」と「白泉会」が「一ツ橋組」を離脱して結成した団体。No.2の副会長を林旭、No.3の会長補佐を片松弘樹が務めている。