あらすじ
登場人物・キャラクター
加地 (かじ)
エピソード「夢でバッタリ」「星屑桜」「スプラッシュ」に登場する。不良の青年で、素行が非常に悪い。いつ眠ったのか自分でも覚えていない夢の中に、故人のスエコが現れる。夢の中でスエコと行動を共にし、過去の出来事を回想する。そんな中、スエコにほのかな思いを抱いていたことを思い出す。一人暮らしで、コンビニエンスストアでアルバイトをしている。のちにコンビニエンスストアが経営難に陥り、内装を請け負う職人となり、マリンの家の模様替えを任される。
スエコ
エピソード「夢でバッタリ」「お母さんの刺青」に登場する。加地の夢の中に現れ、彼に過去を思い出すきっかけをつくった女性。全員女性の暴走族、いわゆるレディースに所属しており、加地と共に何度か遊んだことがある。濃いメイクに派手な服装を身につけているが、内面は純粋でピュア。マイペースな性格で、つかみどころがない。チーム内でも決して目立つタイプではないものの、ほかの女性にはない独自の雰囲気を漂わせ、加地から恋愛感情を抱かれていた。好きな食べ物は月餅。親しい友達からは「スエちゃん」と呼ばれている。
マリン
エピソード「コブダイですけど何か!?(にょにょにょ)」「スプラッシュ」に登場する。人魚の少女で、自由に人間に変身することもできる。日中は人間の少女となり、陸で自由気ままに過ごしている。また、未成年に見える容姿ながらタバコを吸ったり、薬物を使用したりと素行は非常に悪い。人魚という中途半端な姿から海に仲間はおらず、人間にもなれずに孤独を感じている。海の仲間からは避けられており、悪い噂を流されている。そんな厳しい生活の中、自分を慕ってくれるコブダイを気に入っている。人間ではあたしと親しくしているが、マリン自身が人魚であることは打ち明けていない。
あたし
エピソード「baby it's you」に登場する。テツ坊と交際している女性で、年齢は21歳。現在仕事はしておらず、テツ坊と同棲している。自由奔放にふらふらと流されるままに生きることを好み、将来についても真剣に考えたことはない。しかしある日、テツ坊との子供を妊娠する。さらにおなかが急に大きくなり、まだ子供がおなかの中にいるにもかかわらず、とがった耳や手足のようなものを認識するようになり、モンスターを妊娠したのではないかと思い悩む。当初は不安と戸惑いばかりだったが、次第に母性に目覚めていく。マリンと親しくしているが、彼女が人魚であることは知らない。
明美 (あけみ)
エピソード「お母さんの刺青」「ポケバイの失恋」に登場する。スエコの母親で、内ももに「義照命」という入れ墨を彫っている。スエコの父親は「新一」という名前のため、彼女が混乱する原因をつくってしまう。「義照命」の義照とは小川義照のことで、スエコの父親と出会う前に交際していた元彼。義照は交際中にバイク事故に遭って命を落としている。義照に未練があるわけではないものの、結婚して母親になったあとも忘れたことはなかった。夜な夜な幽霊になった義照が、明美に会いに来ていることには気づいていない。
えりほ
エピソード「雨のち晴れのちワタナベくん」に登場する。中学3年生の女子で、派手なメイクとヘアスタイルの不良少女。親友のミカがもうすぐ転校してしまうことを寂しく思っているが、うまくそれを言葉にできずにいる。ミカと共にアイス店で働いている「ワタナベ」という名の青年に恋しており、勝手にあれこれ想像する時間を楽しんでいる。ふだんは気の強い大人びた言動ながら、夜はゾウのぬいぐるみを抱いて寝るなど、子供っぽい一面を持つ。
コブダイ
エピソード「コブダイですけど何か!?(にょにょにょ)」「スプラッシュ」に登場する。海に住んでいるコブダイで、性別はオス。コブダイは魚でありながらも、人魚のマリンに叶わぬ恋をしている。海の仲間に、素行の悪いマリンとは付き合わないようにと忠告されているが、マリンのことを信じて離れようとしない。そのため、一部の魚からは変わった奴だと蔑まれ、理不尽ないじめを受けている。海の中のピザ店でアルバイトをしている。
テツ坊 (てつぼう)
エピソード「baby it's you」に登場する。あたしと同棲している青年。ガソリンスタンドで不定期にアルバイトをしており、あたしといっしょに自由気ままな暮らしを楽しんでいる。そんな中、あたしから子供を妊娠していると告げられる。さらに妊娠初期にもかかわらずあたしのおなかが急に大きくなっていき、さらに胎児にとがった耳や手足のようなものを認識するようになり、モンスターが生まれるのではないかと不安になる。
池田 (いけだ)
エピソード「星屑桜」に登場する。加地と同じ小学校に通っていた男子で、学年は一つ下。年齢よりも体が大きく腕力もあるため、乱暴者として学年問わず恐れられている。素行の悪さから、親しい友達もできずにいた。しかし、なぜか児童館に勤務しているおばちゃんたちからは人気があり、彼女たちから同年代の友達をつくる計画を立てられてしまう。
小川 義照 (おがわ よしてる)
エピソード「お母さんの刺青」「ポケバイの失恋」に登場する。10代の若さでバイク事故で命を落とした少年。事故死した当時は明美と交際しており、将来を誓い合った仲だった。その後、明美が別の男性と結婚し、子供のスエコが生まれてからも成仏できずにいる。明美への未練が断ち切れず、夜な夜な幽霊となって彼女に会いに行っているが、気づいてもらえずにいる。明美と出会う前は、「ミーコ」という名のポケットバイクに乗っていた。
ミーコ
エピソード「ポケバイの失恋」に登場する。小川義照が幼い頃から乗っているポケットバイクで、性別は女性。機械でありながらも人間の言葉を理解し、感情も持っているが、言葉を話すことはできない。ずっと義照の相棒としていっしょに走ってきたものの、義照が明美に恋をしていることに気づき、もうすぐ別れの時がやって来ることに寂しさを感じている。
ミカ
エピソード「雨のち晴れのちワタナベくん」に登場する。中学3年生の女子で、派手なメイクとヘアスタイルの不良少女。えりほの親友で、もうすぐ転校することが決まっている。えりほと共にアイス店で働いている「ワタナベ」という名の青年に恋しており、勝手にあれこれ想像する時間を楽しんでいる。かわいらしい顔立ちで、えりほからは美人だとあこがれられている。







