いきばた主夫ランブル

いきばた主夫ランブル

会社が倒産して無収入になった工藤直人が、再就職まで同棲中の信崎千明の生活をケアしようと、主夫業に奮闘するコメディ作品。家事に勤しみながら再就職先を探す直人の日々を、千明との生活や個性的な隣人たちとの交流も絡めて描かれる。

正式名称
いきばた主夫ランブル
ふりがな
いきばたしゅふらんぶる
作者
ジャンル
家族
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概要・あらすじ

アニメーターの工藤直人は、勤めていたアニメ会社が突然倒産して無職になってしまった。その日から彼は同棲中の恋人、信崎千明のヒモ状態になってしまう。そこで直人は千明の身の回りの世話をしながら、再就職の口を探すことにする。そんな時、プロの主夫を自称する隣人の高桐と出会い、直人は家事のイロハを教え込まれる。こうして、再就職先を探しながら主夫のスキルも磨いていく直人の奮闘が始まる。

登場人物・キャラクター

工藤 直人 (くどう なおと)

メカの作画が得意なアニメーターの青年。アパート「コーポマドンナ」の202号室で、人気上昇中の少女マンガ家、信崎千明と同棲中。仕事仲間からも信頼される腕前だったが、勤めていたアニメ会社が倒産して無職になってしまう。仕事中の千明の生活がすさんでいるのを見かねて、再就職先が見つかるまで、料理、掃除、洗濯など家事全般で千明をサポートしようと決心する。 隣人である高桐の手ほどきで家事のノウハウを身につけていくなか、主夫業のやりがいを実感していく。特に料理の上達は目覚しく、千明のアシスタントたちが「ゴハンが楽しみで仕事に来ている」と語るほど成長する。一方で、世間体やプライドからヒモ生活に後ろめたさも感じており、再就職先探しにも積極的に取り組む。 「アニメーター」を「アリゲーター」と聞き間違えたことが理由で、高桐からは「ワニ」、量子からは「ワニくん」と呼ばれている。また、アニメーター時代のペンネームが「鈍度丼」であったことから、昔の仕事仲間である浜田からは「丼ちゃん」と呼ばれている。

信崎 千明 (しのざき ちあき)

工藤直人と同棲中の20歳の女性。「しのはらちあき」のペンネームで執筆している少女マンガ家で、着実に人気を高めている。駆け出しで貧乏だった頃に直人に助けられており、今回、逆の立場になった直人の境遇を快く受け入れた。仕事に詰まると、数日間まともな食事を取らないなど、生活に無頓着になる。また、仕事明けやスランプ中はハイテンションになり、言葉づかいや挙動がおかしくなるのも特徴。 直人がいつも一緒にいて、家事や食事などの世話をしてくれる状況をむしろ喜んでいる。

高桐 (たかぎり)

アパート「コーポマドンナ」の201号室に住む長身の強面男性。言葉づかいも乱暴で粗野な性格だが、実は世話好きで、困っている人間を見過ごせない人情に厚い人物。直人と同様に無職で、専業主夫となっている。家事全般に精通しており、本人も「プロの主夫」を自称している。主夫生活を始めた工藤直人に、掃除や料理などのノウハウを叩き込む。 恋人の量子と一緒に暮らしており、しばしばケンカして部屋を追い出されている。

量子 (りょうこ)

高桐と同棲中の20歳の女性。おっとりした性格で、間延びした口調で話す。スナックに勤めており、自称「客商売のプロ」。信崎千明とは気の合う親しい友人同士で、千明が工藤直人とケンカした際には相談に乗ったりしている。料理など家事全般が苦手で、身の回りのことは高桐に頼っている状態。高桐との口ゲンカで劣勢になると、食器やナベなどを投げつける習性がある。

工藤 義人 (くどう よしと)

工藤直人の弟で、高校1年生。ゴールデンウィークの連休を利用して、直人のもとを訪れる。周囲に細かく気を配り、感動したら素直に言葉で表す好青年。信崎千明のファンで、サインをもらおうと色紙を用意していた。完璧主義な面があり、高校生になってから勉強や学校生活がうまくいかないことに悩んでいる。

多々良 (たたら)

アパート「コーポマドンナ」の203号室に住む夫婦。元々は夫婦そろって公務員だったが、宝くじで150万円当てたのを機に仕事をやめ、怠惰な生活を送っている。出不精で滅多に姿を見せないため、工藤直人と信崎千明はその存在にすら気づいていなかった。夫婦そろって筋金入りの無精者で、部屋はゴミ屋敷に近い状態。直人が部屋を訪ねた時、妻は昼間からビールを飲み、夫は無精ヒゲに下着姿の不潔な格好で寝そべっていた。 その様子に主夫の血がうずいた直人と高桐は、部屋の掃除を試みるが、1日がかりでも片づかず翌日に繰り越す。なお、夫は意外に博識であり、アメリカの文化人類学者グレゴリー・ベイトソンの言葉を引用して、怠惰な生活を正当化する。

大家さん (おおやさん)

アパート「コーポマドンナ」の大家さん。元気なお婆さんで、多々良夫妻が滞納している家賃を取り立てにやってくる。掃除の腕前は高桐よりもさらに上で、203号室を短時間できれいに片づけた。現代の若い女性が家事に疎いことを憂えている。

浜田 (はまだ)

工藤直人のかつての仕事仲間。現在もアニメーターを続けているが、生活はどんどん苦しくなっている。自ら「ほとんどマニア」と評するほど少女マンガに詳しく、信崎千明の漫画もチェックしている。関西系で、頭に血がのぼると乱暴な大阪弁でまくしたてるのが特徴。

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