いじめるヤバイ奴

いじめるヤバイ奴

高校生同士の過激ないじめを描いているが、実はいじめを受けている少女が、いじめっ子の少年を脅迫していじめをさせているという、歪んだ青春サイコサスペンス。「マガジンポケット」で2018年8月22日号から連載の作品で、中村なんのデビュー作にあたる。

正式名称
いじめるヤバイ奴
ふりがな
いじめるやばいやつ
作者
ジャンル
いじめ
レーベル
講談社コミックス(講談社)
巻数
既刊19巻
関連商品
Amazon 楽天

あらすじ

第1巻

とある高校の1年B組では、連日、仲島達也白咲花を過激な手段でいじめていた。そのいじめを田中浩太ただ一人だけが止めようとするが、達也はそんな浩太に対しても容赦なく暴力を振るう。だが、実はこのいじめはすべて仕組まれた狂言であった。花はいじめられることを自ら望む異常者で、暴力と脅迫で達也を支配し、自分自身をいじめさせていたのだ。この状況からなんとか逃れたい一心の達也は、浩太にひそかに手紙を送り、花が自分を脅迫しているところを撮影させようとする。しかし、花の自宅の部屋の窓ガラスはマジックミラー張りになっており、達也の計画は失敗に終わる。

第2巻

1年B組に転校してきた加藤は、白咲花のいじめに率先して参加していた。それを受けて仲島達也は、加藤がいればもう自分はお役御免なのではないかと、花にお伺いを立てるが、花は達也以外の人間が自分をいじめることは許さないときっぱり断る。結局、花をいじめる権利を賭けて、達也は加藤と勝負することになってしまう。勝負のルールは、先攻と後攻に分かれてより過激ないじめをした方が勝ち、というシンプルなものだった。常識的には後攻の方が有利なルールであるが、達也はあえて先攻を選び、花に大きな袋いっぱいの汚物を浴びせかけて加藤を戦意喪失させ、勝利をおさめる。その後、今度は加藤が別の生徒をいじめるようになり、達也にも参加するように持ち掛ける。そんな中、屋上に達也を呼び出した花は、自分以外の生徒を決していじめてはならないと達也に告げる。その二人の会話を、クラスメートの青山が聞いてしまう。

第3巻

仲島達也青山と手を組んで、白咲花に対するいじめから解放されるための計画を練る。しかし青山は、花を殺害しようとひそかに目論んでいたのだ。修学旅行のあいだも、達也は花の望むとおりにいじめを繰り返していたが、その夜青山と協力して花の陰謀を暴くつもりでいた。一方、加藤はいじめの主導権を奪うために達也を排除するべく、田中浩太と手を組む。そして迎えた修学旅行の夜、肝試しのイベントが開かれるが、意見の対立から青山は加藤を崖から突き落とし、青山も花によって崖から突き落とされてしまう。結局、二人は川に流されただけで無事だったが、達也の計画は失敗に終わる。後日、学校では別のクラスでいじめが発生し、これによって教師の見回りが厳しくなる。どうしても花のことをいじめなければならない達也は、その障害となる原因をつくったいじめっ子を排除しようと動き出す。

登場人物・キャラクター

仲島 達也 (なかじま たつや)

高校生の男子で、1年B組に在籍している。クラスメートの白咲花を過激にいじめている不良生徒と周囲には認識されているが、実際には花自身に脅迫され、いじめることを強制されている。なんとかその関係から逃れるべく、あらゆる手段を弄するが、なかなかうまくいかない。

白咲 花 (しろさき はな)

高校生の女子で、1年B組に在籍している。仲島達也にいじめられている気の毒な少女を演じているが、実際は達也にいじめられるのが大好きで、達也を脅迫して白咲花自身をいじめさせているという、非常に歪んだ性癖の持ち主。自宅は豪邸で、自分の部屋のガラスをすべてマジックミラー張りにしている。

田中 浩太 (たなか こうた)

高校生の男子で、1年B組に在籍している。強い正義感の持ち主で、クラスの生徒の中でただ一人、仲島達也の白咲花に対するいじめに正面から向き合い、止めようとしていた。だが、修学旅行の頃から少し精神的におかしくなり、自分は新撰組であると、主張し始めるようになる。

加藤 (かとう)

高校生の男子で、1年B組に在籍している。凶暴な性格で、いじめを趣味としている。前の学校ではいじめていた相手を自殺に追い込んだと噂されている。仲島達也からクラス一のいじめっ子の座を奪おうとしているが、肝心の白咲花が達也以外の相手にいじめられることを望んでいないため、成功に至っていない。

青山 (あおやま)

高校生の女子で、1年B組に在籍している。クラスの生徒の中で、仲島達也による白咲花へのいじめが狂言であるという事実を知っている。達也に恋愛感情を抱く一方で、花に対しては邪魔者と認識しており、あの手この手で殺害を図る。

書誌情報

いじめるヤバイ奴 19巻 講談社〈講談社コミックス〉

第1巻

(2019-02-08発行、 978-4065144169)

第2巻

(2019-04-09発行、 978-4065148730)

第3巻

(2019-06-07発行、 978-4065157299)

第4巻

(2019-08-08発行、 978-4065163344)

第5巻

(2019-11-08発行、 978-4065175309)

第6巻

(2020-02-07発行、 978-4065184530)

第7巻

(2020-05-08発行、 978-4065191767)

第8巻

(2020-08-07発行、 978-4065204511)

第9巻

(2020-11-09発行、 978-4065212806)

第10巻

(2021-02-09発行、 978-4065223574)

第11巻

(2021-05-07発行、 978-4065231524)

第12巻

(2021-08-06発行、 978-4065244777)

第13巻

(2021-11-09発行、 978-4065259900)

第14巻

(2022-02-09発行、 978-4065269077)

第15巻

(2022-05-09発行、 978-4065278468)

第16巻

(2022-08-09発行、 978-4065286661)

第17巻

(2022-11-09発行、 978-4065297148)

第18巻

(2023-02-09発行、 978-4065306253)

第19巻

(2023-05-09発行、 978-4065315941)

SHARE
EC
Amazon
logo