概要・あらすじ
5年前に亡くなった母から魔女名を継承した森宮天湖は、中学1年生の時にジャンケン大会で優勝する。ところがそこでもらったトロフィーに入っていた差出人不明の手紙により、いじめを受けるようになる。教師までもが加担するいやがらせを受けるが、それまで特に面識もなかった城崎航が全力で守ってくれるのだった。
登場人物・キャラクター
森宮 天湖 (もりみや はるこ)
中学1年生の少女。5年前に母親と死別し、父親は海外に単身赴任しているので、叔母の家から学校に通っている。亡くなった母から「シンシア」という魔女名と使い魔である猫のシルクを継承する。泣き虫で頼りなく見えるが、実は芯の強いところがある。ジャンケンが昔から強く、強運の持ち主。
城崎 航 (きのさき こう)
中学2年生の少年。真っ直ぐな性格で、たとえ大人が相手でも間違っていることは遠慮せずに意見する。大勢の前で森宮天湖を守ると宣言したことで天湖のことが好きなのだと周囲から誤解される。実は天湖の亡くなった母と使い魔の契約を交わしており、魔女名を継承した天湖を守る使い魔である。
豊田 千翔 (とよだ ちか)
中学1年生の少女。森宮天湖のクラスメイトで、席が近かったことから仲良くなる。クラスの中で一番背が小さく、色白で美人。天湖が差出人不明の手紙によっていじめられていることを心配しているが、陰ではもう1つの顔を持つ。
滝岡 礼音 (たきおか れのん)
中学2年生の少年で長い髪を束ねている。理事長の孫で、女子生徒たちからの人気も高い。城崎航とは小学校からの友達。森宮天湖をいじめている黒幕のことを知っているが、いじめを止めることもできず、航には本当のことも言えず、板挟みで苦しんでいる。
貴宮 小手毬 (たかみや こでまり)
城崎航のことが好きな中学1年生の少女。かなり短めのショートカットで、ボーイッシュ。航の家の向いに住んでいる幼なじみ。実は魔女で、「ミューズ」という名前のメス猫の使い魔もいる。魔女や魔法に関する知識も豊富。
桐島 茜 (きりしま あかね)
城崎航のことが好きな中学1年生の少女。森宮天湖のクラスメイトで、友達。色黒で派手な顔立ちをしてピアスをしているが、不良というわけではなく、わりと素直で単純な性格。ただしちょっぴりミーハーなところがある。
初代シンシア (しょだいしんしあ)
森宮天湖の母で5年前に亡くなっている。自称魔女ではあるが、ほうきに乗って空を飛んだり惚れ薬を作ったりするわけではなく、相手の心の中に奇跡をもたらす魔法を使う。引っ込み思案だった天湖にいろいろなおまじないや魔法をかける。
城崎 渉 (きのさき わたる)
小学6年生の少年で城崎航の弟。豊田千翔とは5年生の時に3か月だけクラスメイトで、その時から千翔のことが気になっていた。兄の通う中学の見学会で千翔に会い、千翔が本当は小学生であることを口止めをされた上に、兄がなぜ森宮天湖の使い魔をしているのかの秘密を話してしまう。
シルク
森宮天湖の使い魔である猫。もとは初代シンシアこと天湖の母の使い魔だったが、亡くなった時に魔女名と共に継承される。夢の中で天湖と話をすることができる。主人を守ることが仕事。使い魔が事故で死ぬと、飼い魔女も死ぬと言われている。