概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
春 康文 (はる やすぶみ)
酒田第四中学に通う3年生の男子。柔道部に所属している。誰に対しても強気な性格で、プライドが非常に高い。幼い頃は身体が小さいことから自分に自信を持てなかったが、偶然目にした新井辰美の試合に魅了され、彼を英雄のように慕うようになる。それ以来、新井の通う高校に毎日のように練習を見学に訪れていたところ、新井本人から声をかけられ、彼から柔道の基礎を学ぶようになる。「小よく大を制す」の言葉どおり、大きな相手を倒すことに情熱を燃やしており、背負い投げを得意としている。酒田第四中学に進学して本格的に柔道を始めるが、柔道部員が自分一人であったことから長らく公式戦に出られず、3年生になってようやく特別枠という形で大会に参加を果たす。1回戦では、100キロ以上の体重を誇る赤井を相手に、新井直伝の背負い投げで一本勝ちを飾る。続く2回戦では中学最強の天才柔道家、北村克也と対戦し、最終的には敗れるものの技ありを取ったことから、北村本人をはじめ、坂田高校の柔道部員の五十嵐淳や田代正樹からもその実力を認められるようになる。のちに五十嵐たちからの勧誘によって酒田高校に進学し、改めて打倒北村を志す。
北村 克也 (きたむら かつや)
酒田第七中学に通う3年生の男子。柔道界では新井辰美に並ぶ天才として知られており、次代の日本柔道界を担う逸材といわれている。中学時代から大会や出稽古を含めて一度たりとも敗北したことがない。実直な性格でつねに驕(おご)ることなく、柔道に対しても真摯に向き合っている。春康文と同様に新井を尊敬しており、新井に自分を重ねてくれるファンがいることを誇りに思っている。中学最後の大会で2回戦で春と対戦し、勝利を収める。しかし、技ありを取られたことに加えて、春の身のこなしが新井に似ていることもあり、春を好敵手の一人として認めるようになる。