いろはにほエロ!

いろはにほエロ!

異性と接触するとなぜか苦しくなってしまう特異体質の男子高校生、鬼武大王が、彼をペットか下僕にしようと画策する後輩の鬼の少女、水無瀬紅葉に振り回される日々を描く、セクシー妖怪ラブコメディ。KADOKAWA「月刊ドラゴンエイジ」2019年9月号から2022年9月号まで連載の作品。

正式名称
いろはにほエロ!
ふりがな
いろはにほえろ
作者
ジャンル
美少女・萌え
 
ラブコメ
レーベル
ドラゴンコミックスエイジ(KADOKAWA)
巻数
全5巻完結
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あらすじ

第1巻

異性と触れると苦しくなってしまう厄介な体質の男子高校生、鬼武大王は、自分がふつうの青春を謳歌できないことに苦悩していた。そんなある日、不良に絡まれていた水無瀬紅葉を救った大王は、彼女からペットか下僕になって欲しいという、意味不明なお願いをされてしまう。半裸になった紅葉に濃厚なスキンシップを受け、完全に身動きが取れなくなった大王は、興奮した紅葉の頭から大きな角が生えていることに気づく。なんと彼女の正体は鬼で、つねに角を出せるようにする訓練のために、大王を利用していたのだ。証拠となる脅迫画像を撮られて退路を断たれ、以後も紅葉につきまとわれてエロいスキンシップを強要された大王は、意中の女子高校生、小鳥遊黒姫にも、行為中の様子を見られてしまう。その後、黒姫の誤解をなんとか解いた大王は、黒姫の誘いを受け、彼女が所属する「郷土研究会」への入部を決意。喜びを隠せない大王だったが、帰り道に紅葉の付き人である足神万青が現れ、紅葉の家へと連れ込まれてしまう。大王はそこで、例の脅迫画像を撮ったのが紅葉以外の謎の人物であることを知るのだった。後日、新生した「郷土研究会」のミーティングに参加し、地域に残る伝説の鬼女、呉葉のことを知った大王は、その夜のスキンシップ中に、紅葉が呉葉の生まれ変わりであることを告白される。

登場人物・キャラクター

鬼武 大王 (おにたけ だいき)

強面の男子高校生。青春を謳歌したいと常々考えている少年。背が非常に高く、凄みのある顔つきと見た目なために周囲から、「後ろに立つと殺される」「ヤバイ連中とも繋がりがある」などと、事実無根の噂を流されている苦労人で、実際は心優しい性格をしている。また、異性に触れると苦痛で悶絶してしまう厄介な体質の持ち主。相手への思いが強いほどその苦痛が激しくなり、異性に酷い扱いをされると、逆に苦痛が緩和される。そのため、ほとんどの異性とまともなコミュニケーションを取れないが、例外的に幼なじみの八坂黄葉だけは、体に触れても症状がでない。ある日、不良に絡まれていた鬼の女性、水無瀬紅葉を助けたことで彼女に目をつけられ、紅葉の角を常時出す訓練のため、エロティックなスキンシップを強要されるようになった。なお、鬼の角だけは本来女体にないために触ることが可能。のちに意中のクラスメイトの小鳥遊黒姫からの誘いを受け、友人と共に「郷土研究会」へと入部するが、その過程で地域に残る鬼女の呉葉のことを知り、鬼武大王自身が彼女に最期に愛された人間の生まれ変わりであることを知る。友人の九頭見龍将からは「大ちゃん」、黄葉からは「大兄」と呼ばれている。

水無瀬 紅葉 (みなせ いろは)

藍色の長い髪を持つ女子高校生。非常におとなしい性格で、目元を長い髪で隠している。重度のコミュ障で、オドオドしながら小さな声でしかしゃべれない。実は人間ではなく鬼の少女で、性的に興奮すると頭部から角が生え、角がそそり立つと強気で怖いもの知らずな性格へと豹変する。角が生えていない状態の自分を変えたいと思っており、常時角をそそり立てるため、自分を不良から助けてくれた鬼武大王に目をつける。女性に手を出せない大王に対しペットか奴隷になるように迫ったうえで、エロティックなスキンシップを幾度となく繰り返し、角を出し続ける訓練をするようになった。角を触られ続け、興奮が頂点に達すると、角の先端から白濁した謎の液体が噴出する。実は伝説の鬼女、呉葉の生まれ変わりで、前世の大王は呉葉が最後に愛した男性だった。付き人の足神万青からは「お嬢様」と呼ばれている。

小鳥遊 黒姫 (たかなし くろひめ)

ショートヘアの女子高校生。笑顔が素敵で社交的な性格をしている。みんなから恐れられている鬼武大王ともごくふつうに接するため、大王からは「マイ天使」として密かに好意を抱かれていた。地元の歴史に強い興味を抱いており、学校では「郷土研究会」に所属している。部員不足で、廃部の危機にあった郷土研究会を存続させるため、大王を部員として誘っていた。学校内で大王と水無瀬紅葉のスキンシップの現場をたびたび目撃しており、そのたびに動揺して現場から逃げ去っている。

足神 万青 (あしがみ まお)

水無瀬紅葉の付き人をしている女性。水色の美しい髪を持つスレンダーな美女。紅葉を「お嬢様」と呼び、主に彼女の自宅でさまざまな面倒を見ている。クールな性格をした有能な付き人で、わがままな紅葉も彼女の前では頭が上がらない。鬼武大王とは前世から付き合いがあるが、大王は足神万青をまったく覚えていなかった。

八坂 黄葉 (やさか もみじ)

金髪の女子高校。鬼武大王の後輩にあたる。言動はぶっきらぼうながら、心優しく世話好きな性格をしており、厄介な体質に苦しむ大王をいつも心配している。大王が触っても唯一苦しくならない異性だが、八坂黄葉自身はそのことに少し複雑な感情を抱いている。のちに大王に誘われ、「郷土研究会」に入部することになった。

九頭見 龍将 (くずみ たつまさ)

短髪の男子高校生。鬼武大王の友人。複数の不良を前にしても一歩も引かない喧嘩自慢の少年。八坂黄葉とも友人で、彼女が大王に思いを寄せていることにも気づいている。のちに大王に誘われ、「郷土研究会」に入部することになった。

呉葉 (くれは)

伝説の鬼の女性。鬼武大王の住んでいる地域の郷土史に今も記録が残っている。頭部の角に宿る不思議な力で他人の欲望を自在にあやつることができたとされる。会津に住んでいた夫婦のもとに生まれ、美しく成長してからは京都で貴族の寵愛を受けるようになった。しかし、その力で周囲の人間を弄んだため、最終的に京都を追放される。鬼武大王とは前世で恋人同士だったが、戯れで大王に対し女体に触ることができない呪いをかけた。

書誌情報

いろはにほエロ! 全5巻 KADOKAWA〈ドラゴンコミックスエイジ〉

第1巻

(2020-02-07発行、 978-4040734989)

第2巻

(2020-08-07発行、 978-4040737652)

第5巻

(2022-09-09発行、 978-4040746661)

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