概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
室田 幸男 (むろた ゆきお)
山倉修の相棒。天才・山倉修と組んで一攫千金を狙う波乱の人生を歩み続ける男。坊主頭に猪首の、見るからにヤクザ的な風貌の巨漢で、強靱な肉体の持ち主。ここ一番では信じられないパワーを発揮する。人の上に立つ大きな度量を持つが、調子に乗りやすいのが欠点。登場当初は、ヤクザ組織・冥王会に属していた。冥王会の構成員としてサラ金の支店長をしていた頃、山倉修が考案したペット用品カッカ・ノンノンに出資して大成功し、カッカ・ノンノンK.K.の社長となり、カタギとなった。 しかし、絶頂の中、兄貴分の成田にはめられて社長の座を奪われてしまう。その後も山倉と組んで様々な事業に取り組み、浮沈を繰り返した。カッカ・ノンノンの成功で一度はカタギとなったが、冥王会3代目からの指名を受け、4代目組長の座につき、「明るいヤクザ組織作り」を宣言した。
山倉 修 (やまくら おさむ)
室田幸男の相棒。天才的な頭脳の持ち主。東京大学をはじめとするいくつもの大学に通い、様々な専門知識を身につけている。元・学生運動の過激活動家。発見した新種のバクテリア、カッカ・ノンノンをペットの糞尿処理剤として商品化し、室田と組んで大ヒットさせた。その後も様々な事業アイディアや発明品を考案し、室田と組んで成功させるが、室田の破天荒な行動などが原因で浮沈を繰り返すこととなる。 そんな室田に対し文句を言い続けるものの、最後にはコンビを復活させ、困難に立ち向かっていく。ボサボサ頭で濃い眉毛が一本につながった風貌。
成田 (なりた)
室田幸男の兄貴分にして宿敵。ヤクザ組織・冥王会大幹部。策謀に長けた食えない性格のヤクザ。カッカ・ノンノンで大成功した室田に罠をしかけてその座を奪い、カッカ・ノンノンK.K.社長に就任した。その後も何かと室田と敵対し続ける。山倉修の才能を高く評価しており、室田に100億円のトレードマネーを支払って獲得しようとした。
室田 夕子 (むろた ゆうこ)
室田幸男の妻。室田のことを心の底から愛しており、何があってもついていく決心をしている。元は別の男性と結婚していたが、室田の猛々しさの中にある優しさに惹かれ、家を捨てて彼の元にやってきた。室田との間に一女・室田さやかを授かっている。明るく貞淑な妻だが、室田が国際スターのバーバラ・ハーセットと浮気した時には、ヤクザの姐さん風の和服姿となり、拳銃を突きつけて詰問した。
室田 さやか (むろた さやか)
室田幸男のひとり娘。母親は室田夕子。素直な性格の女子小学生。父親と母親のことを心底慕っている。室田がカッカ・ノンノンで大成功した後、八王子の小学校から公立の学習院と呼ばれる麻布台小学校に転校した。この学校での授業参観で強面の室田が浮いてしまった時も、天真爛漫に父親の良さをアピールして場を和ませた。
粟屋 堂典 (あわや どうてん)
日本の宣伝媒体を牛耳る広告会社・便通第18局・局長。スキンヘッドにヒゲをたくわえた小男。室田幸男、山倉修とトロイカ体制を組み、カッカ・ノンノンの商品化と売り出しに尽力した。担当はセールスプロモーション。
城野 葉子
室田幸男が社長となった会社カッカ・ノンノンK.K.で社長秘書を務めていた女性。メガネをかけた理知的な風貌の持ち主。室田のことを慕っており、彼がカッカノンノンK.K.の社長を追われると、新しく立ち上げたMY企画に合流して無給で働いた。当初は室田に心を寄せていたが、妻・室田夕子の存在もあってか、山倉修と付き合い始める。
浅沼 稲三 (あさぬま いなぞう)
室田幸男が所属するヤクザ組織・冥王会の3代目組長。当初は成田に肩入れしていたが、カッカ・ノンノンK.K.を手に入れた成田が増長した態度を見せるようになったことで、ふたりの関係は冷え込んだ。その後、臨終の際に室田を4代目組長に指名し、跡目を譲ろうとした。当然、古参の幹部たちは納得せず跡目争いが起こり、事態は混乱していった。
中堂 (ちゅうどう)
目黒のドンと呼ばれる政財界の黒幕。室田幸男の属していた冥王会が湖星会と抗争を起こした際、間に入って手打ちをさせた実力者。成田がカッカ・ノンノンK.K.の社長となった際には、その後ろ盾となった。室田は冥王会4代目に就任するため中堂に会って話をつけようとしたが、なかなか会えず、パンダ金魚を献上することで面談にこぎ着けようとした。 大和郡山出身。
バーバラ・ハーセット (ばーばらはーせっと)
見事な脚線美を誇る金髪の国際女優。「世界野生動物保護基金オークション」に参加するために来日した。チャリティーのため出展した品に最高額をつけた室田幸男に興味を示し、会食に誘い出した。野性的な男が好き。
佐川 (さがわ)
室田幸男の顔なじみの刑事。ごま塩頭の昔かたぎの刑事。成田の陰謀で逮捕された室田の取り調べにあたった。その後、警視庁組織暴力対策本部部長・川又が冥王会壊滅に乗り出した際には、室田を川上に引き合わせ、組の解散を勧めた。
堀部 (ほりべ)
町の金魚店の老経営者。品種改良によって、パンダに似た模様をもつパンダ金魚を産み出した。ヤクザの取立から守ってもらった謝礼に、室田幸男にパンダ金魚を差し出し、その繁殖に尽力した。
川又 (かわまた)
警視庁組織暴力対策本部部長。広域暴力団壊滅作戦の責任者。東京大学出身のキャリア官僚。当面の対象を冥王会に定めたことで、室田幸男を呼び出し、宣戦を布告した。「少年探偵団」に憧れて警察官となったことを山倉修に明かした。
カッカ・ノンノン (かっかのんのん)
ウンコを灰にする新種のバクテリア。山倉修が発見し、ペット用糞尿処理剤として製品化した。原産地はスリランカ。ゴムの木に寄生している。
パンダ金魚 (ぱんだきんぎょ)
金魚店の店主堀部が品種改良で産み出した金魚の新種。パンダそっくりの外観をした金魚。最初のパンダ金魚はムンムンとユンユンと名付けられた。室田幸夫は、ヤクザの取立てから堀部を守った代償に、パンダ金魚を手に入れた。その後、室田はパンダ金魚の稚魚をオークションにかけ、14億円の金を手にした。
集団・組織
冥王会 (めいおうかい)
室田幸男と成田が所属するヤクザ組織。東京を拠点とする日本有数の広域暴力団。3代目組長・浅沼稲三が死去する際、組を離れていた室田を4代目に指名したことで、跡目相続争いが勃発した。結局、室田が4代目を襲名したが、その後、成田の策謀によって室田は4代目を解任され、関東所払いとなってしまう。
湖星会 (こせいかい)
室田幸男と成田が属する冥王会と抗争した対立組織。横浜を拠点とする。室田が4代目組長に就任した際にも銃撃を仕掛けてきた。この時、室田は山倉修とふたりで湖星会に乗り込み、顔芸で湖星会会長を笑わせ、手打ちに持ち込んだ。
カッカ・ノンノンK.K.
ペットの糞尿処理剤「カッカ・ノンノン」を製造・販売するため、室田幸男と山倉修が立ち上げた会社。室田が社長、山倉が専務に就任した。会社は急成長し、資産100億円規模の大企業となったが、最後は成田にのっとられてしまった。
クレジット
- 原作
書誌情報
おかしな2人 16巻 講談社〈モーニングKC〉
第1巻
(1983-08-18発行、978-4061025011)
第2巻
(1983-09-01発行、978-4061025073)
第3巻
(1983-12-18発行、978-4061025134)
第4巻
(1984-04-01発行、978-4061025219)
第5巻
(1984-09-18発行、978-4061025288)
第6巻
(1985-01-01発行、978-4061025332)
第7巻
(1985-05-18発行、978-4061025417)
第8巻
(1985-09-18発行、978-4061025509)
第9巻
(1986-01-01発行、978-4061025585)
第10巻
(1986-05-01発行、978-4061025660)
第11巻
(1986-09-01発行、978-4061025837)
第12巻
(1986-12-17発行、978-4061025929)
第13巻
(1987-03-01発行、978-4061026025)
第14巻
(1987-06-01発行、978-4061026087)
第15巻
(1987-08-01発行、978-4061026162)
第16巻
(1987-09-21発行、978-4061026209)
おかしな2人 16巻 講談社〈講談社漫画文庫〉
第1巻
(1995-09-01発行、978-4062601368)
第2巻
(1995-09-01発行、978-4062601375)
第5巻
(1995-11-01発行、978-4062601528)
第6巻
(1995-11-01発行、978-4062601535)
第7巻
(1995-12-01発行、978-4062601658)
第8巻
(1995-12-01発行、978-4062601665)
第9巻
(1996-01-01発行、978-4062601801)
第10巻
(1996-01-01発行、978-4062601818)
第11巻
(1996-02-01発行、978-4062601849)
第12巻
(1996-02-01発行、978-4062601856)
第13巻
(1996-03-01発行、978-4062601863)
第14巻
(1996-03-01発行、978-4062601870)
第15巻
(1996-04-01発行、978-4062601887)
第16巻
(1996-04-01発行、978-4062601894)
おかしな2人 11巻 講談社・コミックス〈KCスペシャル〉
第1巻
(1991-04-01発行、978-4063055146)
第2巻
(1991-05-01発行、978-4063055153)
第4巻
(1991-07-01発行、978-4063055177)
第5巻
(1991-08-01発行、978-4063055184)
第6巻
(1991-09-01発行、978-4063055191)
第7巻
(1991-10-01発行、978-4063055207)
第8巻
(1991-11-01発行、978-4063055214)
第9巻
(1991-12-01発行、978-4063055221)
第10巻
(1992-01-01発行、978-4063055238)
第11巻
(1992-02-01発行、978-4063055245)
おかしな2人 3巻 講談社〈KCスペシャル〉
第3巻
(1991-06-01発行、978-4063055160)







