概要・あらすじ
天才肛門外科医久楽武童に憧れ、雨城麻子は彼の働く久楽医院に押しかけ同棲中。久楽のワガママに振り回される毎日を送っていた。それでも、肛門病専門医院という性質上、訪れる患者は人に言えない悩みを抱えた人ばかりで、そんな患者に真摯に向き合う久楽を見るたびに、麻子の心はキュンとしてしまうのだった。こうして「お尻」にまつわる衝撃的な日々を共に繰り返していくうちに、2人の仲は次第に深まっていく。
登場人物・キャラクター
久楽 武童 (くらく ぶどう)
天才肛門外科医で久楽医院院長を務める青年。患者の前では顏も仕事も超一流の医師然としているが、真の姿はワガママ＆ヤンチャなオレさま系。趣味はゲームで、その腕はオタク級ともいわれている。特にハマっているゲームはテディの森。朝が苦手で、雨城麻子に叩き起こされるのが日課。そんなそぶりはなかなか見せないものの、麻子への愛情は海よりも深い。
雨城 麻子 (うじょう あさこ)
久楽武童に憧れて久楽医院に押しかけた、肛門外科医で32歳の女性。北海道出身で実家は総合病院である。どんな久楽のワガママにも、基本的に健気に尽くしている。ややドジな面もあるが、目が離せない部分も彼女の大きな魅力の1つ。久楽のことを心の中で「ケツ王子」と呼んでいる。
愛咲 匠 (あいさき たくみ)
愛咲総合病院の副医長。久楽医院ではできない麻酔が必要な手術などは愛咲総合病院で行われるため、久楽武童や雨城麻子とは顔見知りで、友人でもある。久楽の理解できない行動の意味を麻子に教えるなどして、2人の仲を取り持つ存在。愛咲総合病院内でも屈指のイケメンとして知られ、優しい性格から院内だけでなく患者からも好かれている。
雨城 大地 (うじょう だいち)
雨城麻子の父親。北海道羆大学病院教授で消化外科の権威。西部劇オタクで、自称は「デューク」。さらに久楽武童のことを「スティーブ」と呼ぶ。久楽に勝負を挑んだことで持病を悪化させ、結果的に久楽の手術を受けることになる。
新井 沙羅 (あらい さら)
カルテ1「だましあい」に登場する。若い美人患者。大腸検査をしたいと久楽医院を訪れ、雨城麻子にモンスターペイシェント扱いされる。しかし、新井沙羅には人には言えない性癖があったため、急患としてパートナーと共に久楽医院を訪れる。
潮田 渚 (しおた なぎさ)
カルテ4「キレあい」に登場する。20代女性。久楽武童と雨城麻子が海の家の医務室でボランティアをしていた時に出会う。彼との仲がしっくりいかずに悩んでいたが、久楽の力で彼からのプロポーズの言葉を聞くことができ、ハッピ―エンドを迎えることに。
立城 登 (たちき のぼる)
カルテ6「かくしあい」に登場する。若手イケメン俳優で、役作りのためと偽り久楽医院を訪れる。その後立城登は雨城麻子を自分のマンションへと誘い、麻子に酒を飲ませてベッドに誘う。しかし、立城の本当の目的は、麻子ではなく、久楽武童にあることをしてもらいたいと思っていたからだった。
竜太 (りゅうた)
カルテ7「うばいあい」に登場する。久楽武童とはゲームの整理券を奪い合うというトラブルから知り合う。路上で寂しそうにしているところを雨城麻子に見つけられ、休日だからと久楽と共にゲームをすることになる。彼がトイレに入った際、その様子から久楽にお尻の秘密を知られることになる。
若林 月夜 (わかばやし つきよ)
カルテ8「はしゃぎあい」に登場する。臨月に近いギャル妊婦。妊娠して以降お尻の具合が悪くなり診察に訪れる。ネットカフェで生活していることを雨城麻子に知られ、久楽医院の麻子の部屋に短期間だが居候することになる。久楽武童の機転により、パートナーとの再会も果たす。
晴渡 虹子 (はれわたり にじこ)
カルテ9「はりあい」に登場する。若くて美人でやり手の研修医。父親はD大教授。学生時代に晴渡虹子は久楽武童と知り合っており、以降彼に憧れて強い恋愛感情も持っている。雨城麻子がケガをしたことをきっかけに久楽病院を手伝いに訪れ、麻子から久楽を奪おうと一途に頑張る。
友美 (ともみ)
カルテ13「ねがいあい」に登場する。愛咲総合病院で、久楽武童が以前に手術を行った患者。クリスマスに久楽とある約束をしているらしい。小児病棟の子供たちや久楽、雨城麻子にはその姿はハッキリ見えているが、彼女はとある秘密を抱えていた。
梅沢 春平 (うめざわ しゅんぺい)
カルテ14「めぐりあい」以降登場する。アメリカに臨床留学の経験もある有望な外科医。雨城麻子の大学時代のテニスサークルの後輩で、愛咲総合病院で麻子と再会する。麻子に好意を持ち、あの手この手で麻子を誘う。麻子と仲のいい久楽武童をなにかとライバル視している。
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