概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
佐藤 弘和 (さとう ひろかず)
平凡な男子学生。夕子の葬儀から一週間たった朝、何故か夕子のネックレスを身に着けた状態で目覚める。訳も分からず返しに行くが、夕子の父はその事を分かっていたような反応を見せる。その時弘和は、以前夕子の家を訪ねた時にも体験した奇妙な出来事や、夕子の父の言動を思い出すのだった。
夕子 (ゆうこ)
佐藤弘和のクラスメート。死者。死後、父が読んだ夕子の日記からは、弘和に思いを寄せていたことがうかがえる。葬儀から一週間後、刈野勉吉に夜中歩いているところを目撃される。さらに数日後、弘和のパジャマを着た状態で歩いているところを写真に撮られる。これにより、弘和は夕子親子への疑惑を決定的なものにするのだった。
夕子の父 (ゆうこのちち)
遺伝子と細胞の代謝を研究していた科学者。しかしその研究内容から、学界からは邪道、異端のレッテルを貼られていた。夕子の葬儀後、佐藤弘和を理由も明かさぬまま自宅に招いたり、弘和が持っていた夕子のネックレスのことを知っていたりと、奇妙な行動が目立つ。
刈野 勉吉 (かりの べんきち)
佐藤弘和と同じ学校に通う友人。解説屋というあだ名をつけられるほどのおしゃべり。塾の帰り道、死んだはずの夕子が歩いているのを目撃するが、誰にも信じてもらえない。それ以後、真相を究明するため常にカメラを持ち歩くようになり、遂に写真撮影にも成功する。そしてある雨の降る晩、ただ一人事件の真相を目撃することになる。