世界観
作品誕生のいきさつ
あらすじ
メディアミックス
2014年1月から3月にかけて、夕澄慶英監督によるTVアニメ版が放送された。キャラクターデザインは小田武士が担当し、水原朋也役を愛美、水原一香役を長妻樹里が演じた。
CD
2014年3月、TVアニメ版『お姉ちゃんが来た』のミニアルバム「Piece」が発売された。アニメ版の主題歌のオリジナルバージョンに加え、リミックスとカラオケ版、さらにキャラクターソングも多数収録されている。
ニコニコ生放送
2013年1月から4月にかけて、「ニコニコ動画」にて『お姉ちゃんが来た』の生放送番組『お姉ちゃんが来た☆ニコ生』が配信された。パーソナリティは水原一香役の長妻樹里が務め、水原朋也役の愛美や、藤咲美奈役の木戸衣吹もゲスト出演した。
webラジオ
2013年12月から2014年4月にかけて、webラジオ配信サイト「HiBiKi Radio Station」にてラジオ番組『ラジオにまでお姉ちゃんが来た』が配信された。パーソナリティは水原朋也役の愛美と、水原一香役の長妻樹里が務めた。
登場人物・キャラクター
水原 朋也 (みずはら ともや)
13歳の男子中学生。前髪を目の上で切り、襟足まで伸ばした茶髪ショートカットヘアをツンツンにはねさせている。幼稚園時代に母親を病気で亡くしてからは、長らく父親の水原正也との二人暮らしだったが、正也が再婚したのを機に、義姉の水原一香と義母の水原夕子を家族に迎えることになる。当初は新しい家族ができることに否定的だったが、義弟ができるのを楽しみにしていた一香の強烈な愛情に圧倒されつつ、次第に絆を深めていく。 クラスメイトの藤咲美奈に憧れているが、彼女の本性には一切気づいていない。
水原 一香
水原朋也の義理の姉で、17歳の女子高生。前髪を目の上で切り、腰まで伸ばした黒髪ストレートロングヘアをしている。朋也とは再婚した両親の連れ子同士という関係にあたる。母親の水原夕子の再婚により、義弟ができるのを非常に楽しみにしていた。朋也を愛するあまり彼の行く先々に現れたり、朋也の写真を撮りためたりするなど、ややストーカー気質なところがある。 さらに好きになった相手をいじめたくなるタイプで、朋也が困っていることを知りつつも、なおストーカー行為を続けてしまう。
水原 夕子
水原正也の再婚相手。水原朋也にとっては義母で、水原一香にとっては実の母親にあたる。年齢は37歳。前髪を真ん中で分けて額を全開にし、肩につくほどの長さの黒髪セミロングヘアをしている。おっとりとした穏やかな性格。一香がやや変わり者なのは知っているが、朋也にもそれを受け入れ、ぜひ仲良くなってほしいと願っている。
水原 正也
水原夕子の再婚相手。水原朋也にとっては実の父親で、水原一香にとっては義父にあたる。年齢は40歳。前髪を眉上で短く切って、髪全体をツンツンに立て、顎鬚を生やしている。おおらかな性格で、やや奇想天外な一香の行動にも寛容。夕子同様、朋也と一香に仲良くなってほしいと願っている。
花園 美鶴
水原朋也の友人で、同じ学校に通う男子生徒。前髪を目の上で切り、襟足まで伸ばしたショートカットヘアをしている。水原一香からは「良い意味で地味な普通の子」と捉えられ「普通の男子」を略した「ふつ男くん」と呼ばれている。明るく元気な親しみやすい性格で、突如義姉ができた朋也を羨ましく思っている。一人っ子のため、兄弟に憧れている。
藤咲 美奈
水原朋也のクラスメイトの女子生徒。前髪を目の上で切り、顎の高さまで伸ばした内巻きボブヘアをしている。水原一香からは「朋也を好きな女子」を略して「好子ちゃん」と呼ばれている。可愛らしい容姿と心優しい性格から男子生徒の人気を集めているが、実際は裏表のある腹黒い性格で、男子生徒はもっと自分の可愛らしさをたたえるべきだと考えている。 自分より華やかな容姿を持ち、異性の目を引く一香をひそかにライバル視しており、故意に一香に意地悪することもある。
望月 マリナ
水原一香の友人で、同じ高校に通う女子生徒。ロシア人の血を引くクォーターで、前髪を目の上で切り、腰まで伸ばした金髪ロングヘアをしている。非常にスタイルが良く、男性のような口調で話す。容姿は派手だが、純真で常識的な性格。学校では一香と早坂ルリの3人グループで行動しており、一香の水原朋也を愛するゆえのストーカー行為に呆れつつ、ツッコミ役を担っている。
早坂 ルリ
水原一香の友人で、早坂孝喜の姉。一香と同じ高校に通う女子生徒。前髪を目の上で切り、肩につくほどの長さの水色のセミロングヘアをツインテールにしている。学校では一香と望月マリナの3人グループで行動している。穏やかだが勘が鋭く、藤咲美奈の本性も即座に見抜く観察眼を持つ。さらに腕っぷしも強く、孝喜との兄弟げんかでも容赦しない。
早坂 孝喜
早坂ルリの弟で、水原朋也と同じ中学校に通う男子生徒。クラスは2組。前髪を右寄りの位置で斜めに分け、襟足まで伸ばしたショートカットヘアで、眼鏡をかけている。常に学年トップの成績をキープする秀才として知られているが、やや厳しく高圧的な性格。一方でルリには頭が上がらず、シスコン気味なところがある。
藤 総一郎
望月マリナのはとこの、19歳の男性。ロシア人の血を引くハーフで、前髪を目が隠れそうなほど伸ばしたウルフカットをしている。美しく日本人離れした容姿から外国人と誤解されることが多いが、日本育ちで外国語は苦手。ゲームが大好きなオタクで、特に「アイドルプリンセス」というお気に入りゲームのことになると話が止まらなくなってしまう。
梅
早坂ルリの知り合いで、かき氷屋を経営する年老いた女性。前髪を上げて額を全開にし、後頭部でお団子にしてまとめている。普段は店を娘に手伝わせているが、人手が足りない時はルリや水原一香にアルバイトを頼むこともある。細い目が特徴。店の制服には凝っており、可愛い制服を用意している。
ララ
藤咲家で飼っている猫。身体は白く、ハートのキーホルダーが付いた首輪をつけている。好きな公園があり、よく出かけている。ある日行方不明になってしまい、藤咲美奈は敵視している水原一香と一緒に探すことになってしまう。
佐々木 礼子
水原夕子の姉。前髪を目の上で切り、ストレートロングヘアをポニーテールにしてまとめている。水原一香にとっては伯母にあたる存在で、水原朋也とは、ある日体調を崩して倒れているところを朋也に助けられて知り合った。霊感があり、幽霊を見ることができる。
花園美鶴の母親
花園美鶴の母親。前髪を左寄りの位置で斜めに分け、肩のあたりまで伸ばしたセミロングウェーブヘアを、サイドテールにしている。ぱっちりと大きな瞳をしており、三白眼な美鶴と容姿が似ていないとよく言われている。一方で美鶴の祖母は美鶴にそっくりな顔立ちのため、隔世遺伝の典型例と見なされている。
水原朋也の母親
水原朋也の母親で、故人。前髪を目が隠れそうなほど伸ばし、腰まで伸ばしたストレートロングヘアをしている。水原正也との間に朋也をもうけるが、朋也が幼稚園の頃に病気で亡くなった。実はお盆の季節にこっそり幽霊となって戻ってきており、佐々木礼子の協力のもと、あることを確認するために水原家を訪れる。
村瀬
水原朋也のクラスメイトの女子生徒。前髪を目の上で切り、顎の高さまで伸ばしたボブヘアをしている。クールで何事にも動じない性格。藤咲美奈が朋也に想いを寄せていることに気づき、美奈の恋を応援するべく、花園美鶴や早坂孝喜も加えてグループ交際するようになる。
まーくん
水原一香が買い物中に出会った迷子の少年。前髪を眉上で短く切った短髪ヘアをしている。本名は不明。犬を追いかけて遊んでいるうちに母親とはぐれてしまい、一香に保護される。困っていたまーくんに対し、「年下の男性」が好きで「姉」という立場に強い憧れがある一香は「母親と再会できなければ自分の弟になればいい」とまで言っていたが、その後母親はあっさり見つかってしまう。
その他キーワード
アイドルプリンセス
藤総一郎のお気に入りのゲームで、略称は「アイプリ」。アニメ化したほどの人気作品で、「みのり」という、水原一香に雰囲気の似たヒロインや「優菜」という藤咲美奈に雰囲気の似たヒロインなど、多数の女性キャラクターが登場する。
みのり
藤総一郎のお気に入りのゲーム「アイドルプリンセス」に登場するヒロインの1人。前髪を目の上で切り、腰まで伸ばしたストレートロングヘアをしている。性格は素直になれないツンデレタイプで、容姿が非常に水原一香に似ている。そのため総一郎は一香を気に入り、一香にみのりのコスプレをしてほしいと思っている。
優菜
藤総一郎のお気に入りのゲーム「アイドルプリンセス」に登場するヒロインの1人。前髪を目の上で切り、肩まで伸ばした巻き髪ボブヘアを、右サイドの一部だけ結んでいる。性格は明るく可愛らしい小悪魔タイプで、容姿が少し藤咲美奈に似ている。そのため水原朋也は総一郎から「アイドルプリンセス」を勧められた際に優菜を気に入り、以来優菜のファンになってしまった。 優菜が主人公のスピンオフ作品も存在する。
美弥
藤総一郎のお気に入りのゲーム「アイドルプリンセス」に登場するヒロインの1人。前髪を左寄りの位置で斜めに分け、胸のあたりまで伸ばしたストレートロングヘアをしている。一見おっとりとした雰囲気だがしっかり者のキャラクターで、総一郎は早坂孝喜の好みにタイプに近いのではと考え孝喜に勧めたが、ゲームに関心のない孝喜には冷たくあしらわれてしまった。
書誌情報
お姉ちゃんが来た 15巻 竹書房〈Bamboo comics〉
第1巻
(2012-07-01発行、978-4812479056)
第2巻
(2013-03-01発行、978-4812481097)
第3巻
(2014-01-01発行、978-4812484951)
第4巻
(2014-03-01発行、978-4812485354)
第5巻
(2015-03-01発行、978-4801950979)
第6巻
(2015-07-01発行、978-4801953031)
第7巻
(2016-06-01発行、978-4801955349)
第8巻
(2016-12-01発行、978-4801956827)
第9巻
(2017-08-01発行、978-4801960039)
第10巻
(2017-12-01発行、978-4801961371)
第11巻
(2018-07-01発行、978-4801962958)
第12巻
(2019-01-01発行、978-4801964808)
第13巻
(2019-07-01発行、978-4801966611)
第14巻
(2019-12-01発行、978-4801968301)
第15巻
(2020-08-01発行、978-4801970243)







