概要・あらすじ
女子高生の耀は友達と駅のホームのベンチに座っていると、背中合わせに座っていた柏葉流が彼女と別れ話をしていた。まくし立てる彼女に「興味がない」と冷たく言い放ち、ビンタされる流。自分とはまったく違うタイプの流が気になった耀は、彼に話し掛けようとするが、「彼は興味レス男子で、関わっても幸せになれることなどひとつもない」といっしょにいた友達から止められてしまう。耀の周りは好きなものであふれているため、自分の彼女にすら興味のない流が気になっていた。一方、流は親友の明から代わりに合コンに参加してほしいと言われ、嫌だと断る。しかし「自分に彼女ができたからあまりいっしょにいられなくなる」「もっと周りと関われ」と明にうながされ、しぶしぶ合コンに参加することに。その合コンに参加した耀は、流がいることに驚くものの、なかよくなろうといろいろ話し掛けてみた。しかし言葉数少なく、誰にも心を開こうとしない流。そんな中、カラオケで音痴な女の子のことを周りが面白がり、流にコメントを求めた。流は「真剣に歌っているの笑うことじゃない。別に面白くないけど」と言い、なんだいい奴じゃんと流の意外な一面を知ったみんなは彼と打ち解けたかに見えた。しかし、連絡先を交換しようということになった時、流は断って帰ってしまう。気になった耀は流を追いかけ、「連絡先くらい交換しても良くない? 減るものでもないし」と話し掛けた。「煩わしい」と答える流に耀は「誰とも関わらないと独りぼっちになってしまわない?」と言うと「それでいい」と言いながら、流は少し寂しそうな顔をした。耀は改札まで流を追って「人と関わると楽しいことも好きなことも増える。好きな人がいる世界はすっごい輝いてるんだよ」と懸命に伝えると、流は振り返って「必死すぎだろ」と笑った。翌日、駅のホームのベンチに座っていた耀。すると、となりに流が座って「昨日、言われたことを考えてみたが、何をすべきかわからない。俺が好きになれそうなものを探してみてよ」と耀に頼んだ。こうして「流の好きになれそうなこと」を探すというミッションが始まった。
登場人物・キャラクター
耀 (あかり)
明るく社交的で好奇心旺盛な高校生の女の子。友達を1000人つくるのが目標で、どんなタイプの人でもすぐに打ち解ける。興味があるとすぐに行動してしまう。好きな人や物が多すぎて、キャパオーバーしてしまうことも。人の役に立つことが好き。髪型は前髪のあるストレートロング。
柏葉 流 (かしわば りゅう)
高校生の男の子で、周りの女子がざわつき、隠し撮りされるほどのイケメン。しかし人にも物にも興味がないため、周囲から冷たい人と思われている。「彼と関わっても幸せになれない」と女の子たちから噂されている。人との関わりを煩わしいと思い、連絡先を交換したり、プレゼントをもらったりすることを避けている。親友の明にだけは心を開いていて、すねたりとかわいい一面を見せる。髪型は前髪長めの黒髪ストレート。
明 (あきら)
柏葉流の親友であり幼なじみでもある、高校生の男の子。髪型はおでこを出し、後ろに流して毛先を遊ばせている。自分にしか心を開かず、すねたりする流をかわいいと思いながらも、友人や恋人がいないことを心配し、合コンに行くように流に勧める。最近、彼女ができて流といる時間が少なくなった。世話好きで優しい男の子。
書誌情報
かめばかむほど甘くなる 6巻 小学館〈フラワーコミックス〉
第1巻
(2020-06-26発行、 978-4098708727)
第2巻
(2020-09-25発行、 978-4098710645)
第3巻
(2021-03-26発行、 978-4098712458)
第4巻
(2021-08-26発行、 978-4098713905)
第5巻
(2021-12-24発行、 978-4098714780)
第6巻
(2022-03-25発行、 978-4098715695)