ぐらんぶる

ぐらんぶる

『バカとテストと召喚獣』などの小説で知られる井上堅二が初めて漫画原作を担当した作品。大学進学を機に伊豆の海沿いの町に引っ越した北原伊織が、居候先の従兄弟たちや大学のダイビングサークル「Peek a Boo」の仲間たちとともにダイビングを楽しみ、時には酒盛りをして身も心も曝け出す、波乱万丈のキャンパスライフを描いたラブ・コメディ。講談社「good!アフタヌーン」2014年42号から連載。2018年7月テレビアニメ化。2020年8月実写映画化。

正式名称
ぐらんぶる
ふりがな
ぐらんぶる
原作者
井上 堅二
漫画
ジャンル
ラブコメ
レーベル
アフタヌーンKC(講談社)
巻数
既刊23巻
関連商品
Amazon 楽天

あらすじ

第1巻

春から伊豆大学に通う事になった北原伊織は、叔父の家に居候させてもらう事になった。新生活への期待を胸に抱いた伊織が、叔父の経営しているダイビングショップ「Grand Blue」の扉を開けると、そこには裸の男達が大勢で酒を呑んでいた。それがいつもの光景だと叔父から聞かされた伊織はその場から逃げ出すが、そのあとを裸の男二人が追いかけて来る。(第1話「ディープブルー」)

パンツ一丁で大学の初回講義を受ける羽目になった伊織は、同じ学科に通ういとこの古手川千紗に服がほしいと頼み込む。しかし、その行為をセクハラだと勘違いされて警備員に注意されてしまう。そこで伊織は服を借りるためにダイビングサークルのもとを訪れる。すると、寿竜次郎から新人を一人引っ張り込めば服を貸してやる、という条件を提示される。そんな中、伊織は今村耕平を酔い潰して、ダイビングサークルに引き入れようと画策する。(第2話「新歓コンパ」)

伊織は2日間も外泊した事で、古手川奈々華に今日は家にいるようにと言われてしまう。そんな中、竜次郎達が青海女子大学との交流会をすると聞いた伊織は、奈々華にその交流会に参加させてほしいと頼み込む。しかし、奈々華は伊織に荒んだ生活ばかりをさせるわけにはいかないと、許可を出してくれない。そこで伊織は奈々華に自立した一人の男だとアピールするため、部屋の荷解きを開始する。(第3話「マイルーム」)

伊織はダイビングサークルでの水泳の練習に参加する事になった。しかし、まったく泳げない伊織は、水泳の練習でもまったく泳ぎがうまくならない。そんな中、奈々華が伊織を誘って近くの水族館に向かう。そこで伊織は水の中の世界を疑似体験する事によって、ダイビングへの興味を示す。そして、水族館に伊織を連れて行く事を提案したのは千紗だと、奈々華から聞かされた伊織は、そのお礼として千紗にお土産を買って行く。(第4話「水の中で」)

第2巻

北原伊織は初めてダイビングを体験した。しかし、泳げない伊織は水の中で息を吸う事に抵抗感があり、なかなかうまくいかない。そんな中、指導についた寿竜次郎が伊織にアドバイスを送りつつ、仮に危険な事があっても必ず助けてやると自信満々に口にする。そんな竜次郎により勇気づけられた伊織は、再度挑戦。そして伊織は水の中に潜って幻想的な景色を体験して、ダイビングの魅力を知る。(第5話「新世界」)

伊織が朝起きると半裸の女性が横で眠っていた。その女性は青海女子大学に通っている大学生の浜岡梓で、ダイビングサークルのメンバーだった。一方、伊織は、古手川千紗伊豆春祭で開催されるミスコンに出場させるべく説得しようとしていた。そこで伊織は千紗を酔わせてミスコンに出るという言質を取ろうと画策する。しかし、梓によって千紗を酔わせようとしている事がバレてしまう。(第6話「年上の女」)

ダイビングサークル「Peek a Boo」は伊豆春祭で、お好み焼きの屋台を出す事になった。しかし、同じくお好み焼きの屋台を出しているテニスサークル「ティンカーベル」に客を取られてしまい、売上が思ったよりも伸びない。そんな中、ミスコンが始まるが、出場した千紗の表情が硬い。これでは負ける可能性があると察した伊織達は、千紗の笑顔や恥じらいの表情を引き出そうとする。(第7話「ミスコン」)

伊織達は一人で酔い潰れている女性の吉原愛菜と出会う。ティンカーベル所属の愛菜は、会場を盛り上げるためにミスコンに出場したが、みんなを笑わせたあとは雑な扱いを受けていた。そんな愛菜の悔しさを知った伊織達は、愛菜に雑な扱いをした工藤を嵌めるために一計を案じる。そして、男子コンテストに出場した工藤に屈辱を味合わせ、その様子を愛菜に見せつける。(第8話「男コン」)

伊織達は中間テストを自力で解く事が難しいと判断して、集団でカンニングを行おうとしていた。そこでカンニングペーパーを用意して、それをそれぞれが隠し持って試験に臨む。どうにか赤点を回避する事に成功した伊織達だったが、結局カンニングしていた事が講師にバレてしまい、再試を命じられてしまうのだった。(番外編「バカとテストとカンニング」)

第3巻

ミスコンの表彰式で古手川千紗が、北原伊織と付き合っていると宣言してしまったせいで、伊織は学部の男達から非難を一身に浴びる羽目になってしまう。当初は罵倒や脅迫するだけだったが、徐々に被害はエスカレート。ついに伊織は暴力行為に晒される一歩手前まで追い詰められてしまう。そこで伊織は合コンに誘ってやると提案して、どうにか彼らの溜飲を下げる事に成功する。(第9話「後の祭り」)

伊織は吉原愛菜に女性達を呼んでもらい、合コンをセッティングする事に成功する。しかし、愛菜の連れて来た女性達は、愛菜も含め全員がケバい化粧をしており、それを見た伊織達は萎えてしまう。しかし、山本真一郎だけはケバい女性達を前にしても萎える事なく、積極的にアピールを始めた。伊織達はそんな真一郎をサポートするべく、狙った女性との会話が盛り上がるように仕向ける。(第10話「合コン」)

新たに愛菜が「Peek a Boo」に加わり、ダイビングを行っていた。しかし、愛菜はみんなの前で水着を着る事を恥ずかしがり、ケバい化粧をしてダイビングをしようとする。だが、それを見た伊織達が愛菜の化粧を強引に落としてしまう。そして、伊織は千紗とバディを組む事になる。(第11話「初バディ」)

男子コンテストの時にもらった賞金を賭けて、「Peek a Boo」と「ティンカーベル」でテニスにて対決する事となった。試合は時田信治寿竜次郎のペアで対戦を挑み、類まれな運動能力でティンカーベルのペアを圧倒する。しかし、試合中に酒を呑んでしまった事で、信治と竜次郎の二人は苦戦を強いられる。そこで伊織達は相手の給水ボトルに酒を仕込み、相手を酔わせる事で条件を対等にしようとする。(第12話「ダブルス」)

飲み会の途中で裸になってしまう「Peek a Boo」のメンバーに対して、愛菜が一度だけでいいから服を着たまま飲み会をしてほしいと頼み込む。そこで服を着たままの飲み会を始めた伊織達は、ポッキーゲームで勝負する事になった。そのポッキーゲームをする二人を誰にするかジャンケンで決めようとする中、なぜかジャンケンが野球拳に代わってしまう。そして、結局裸での飲み会になってしまう。(番外編「普通の飲み会」)

第4巻

北原伊織は大学の友人達と、自宅での飲み会をする事になった。そんな中、伊織は大学の友人達に古手川千紗古手川奈々華達と暮らしている事がバレれば、嫉妬により殺されると考え、奈々華に暫くのあいだ隠れていてほしいとお願いする。だが、お風呂上りの千紗が伊織の部屋を訪れた事で、千紗と住んでいる事が友人達にバレてしまう。そして、伊織は嫉妬した友人達によって殴られてしまうのだった。(第13話「部屋飲み」)

伊織達は沖縄に行くための資金を貯めるべく、アルバイトをしていた。そんな中、寿竜次郎がどんなアルバイトをしているのかと気になり、そのアルバイト先に行ってみる。竜次郎はバーテンダーのアルバイトをしており、女性客にも人気の高い接客を行っていた。すると、伊織達もバーテンダーに興味を示し始め、マスターの提案によりバーテンダーを体験してみる事になった。(第14話「男のカクテル」)

伊織達はダイビングの機材を見るために、ダイビングショップに出かける事になった。そんな中、千紗や吉原愛菜は想定外の出費をしてしまい、沖縄に行く資金を調達するためにイベントスタッフのアルバイトをする事になった。イベントスタッフの衣装は露出が激しく、千紗と愛菜は恥ずかしがりながら仕事をこなすのだった。(第15話「ショッピング!」)

「Peek a Boo」で沖縄合宿に行く事となり、伊織達はダイビングのライセンス講習を受けるために一足早く沖縄に出発する。そして到着した途端、伊織達はすぐさま酒盛りを開始。車で移動するにもかかわらず、千紗と愛菜以外は酒を呑んで運転できなくなってしまう。さらに八人乗りのレンタカーを予約したにもかかわらず、店の誤りで四人用の車しかない。そこで千紗の運転する乗用車と、愛菜の運転する軽トラックに分かれて、予約したペンションまで向かう。(第16話「沖縄上陸」)

伊織、今村耕平、愛菜の三人はダイビングのライセンス講習を受ける事になった。まずは筆記試験を行い、次に浅瀬でのダイビング実習に移る。そこでの実習は酸素タンクの残圧が低くなった際には、みんなで一度陸に上がる事になっていた。しかし、愛菜はみんなの足を引っ張りたくないと思うあまり、虚偽報告をしようとする。伊織はそんな愛菜を止め、先輩達にそんなに気を遣う必要はないと諭す。(第17話「ウソのない場所」)

第5巻

北原伊織はこのままだと、ダイビングのライセンス講習で一人だけ不合格になってしまうと、古手川奈々華から教えられた。一人だけ不合格となれば今村耕平吉原愛菜から馬鹿にされてしまうと考えた伊織は、二人には内緒でダイビングの練習を試みる。そんな中、伊織、耕平、愛菜、古手川千紗の四人で夕食の料理を担当する事になり、二人ずつでペアを組む事になる。(第18話「誤解なんだが」)

深夜、千紗と伊織は二人でダイビングの練習をする事にした。そんな中、愛菜が二人の様子を訝しむ。そして、伊織と千紗の練習風景を目撃して、伊織が課題となっているマスククリアの練習をしている事を知る。そこで愛菜も伊織の練習に付き合い、伊織を深く潜らせるために愛菜と千紗は、伊織の頭を踏んでプールに沈ませる。しかし、その練習風景を見た通行人からいじめと勘違いされ、警察を呼ばれてしまう。(第19話「試練」)

伊織は風邪を引いてしまい、ダイビング講習を最後まで受ける事ができず、ボートダイビングを体験できない事になる。そんな伊織に気を遣い、千紗はボートの上で残る伊織に付き添う事にする。伊織はそんな千紗の気遣いに礼を言いつつ、この程度でダイビングを嫌いにはならないと口にする。(第20話「ボートダイビング」)

宮古島にやって来た「Peek a Boo」は、宮古島特有の泡盛一気飲み文化「オトーリ」を体験する予定でいた。しかし、予約していた店が臨時休業になったために「オトーリ」の体験ができなくなってしまう。そんな中、時田信治は「Peek a Boo」なりの「オトーリ」をやってみようと提案する。その危険性を察知した伊織達は、その場から逃げ出そうとするが、先輩達に捕まってしまう。(第21話「オトーリ」)

伊織達は大学の友人達と飲み会を行っていた。そんな中、いつものメンバーである御手洗優の姿がない。そこで伊織が優に電話を掛けると、どうやら彼女といっしょにいる様子だった。それを知った伊織達は優の自宅に乗り込み、優と彼女とのあいだを邪魔しようと試みる。(番外編「団結」)

第6巻

吉原愛菜はいつも男だけが馬鹿騒ぎをする事が不公平だと言い出し、たまには女だけの飲み会をやってみたいと提案する。そこで古手川千紗の部屋に集まって飲み会をする中、千紗の部屋が殺風景だという話になる。そんな中、北原伊織は叔父から飲み物の差し入れを持って行ってほしいと頼まれる。(第22話「女子会」)

青海女子大学の学園祭チケットを入手するために、学部の男子達が千紗に依頼する。そんな中、伊織は千紗に同行者を選んでもらおうと提案し、一人ずつアピールタイムを設けて千紗に連れて行ってほしいとお願いする。だが、結局伊織達は殴り合いの喧嘩で、同行者の枠を競い始めてしまう。(第23話「チケット争奪戦」)

伊織達は学園祭にて愛菜の学部がやっている店「ケバっこカフェ」を手伝う事になった。そこで伊織と今村耕平は、メイドのコスプレをさせられて接客する羽目になってしまう。そんな中、「ケバっこカフェ」に山本真一郎達がやって来るが、メイドの正体が伊織だと気づかない。さらに真一郎達から除け者にされていたと知った伊織は、正体がバレていない事を利用して彼らに嫌がらせを開始する。(第24話「はじめての女子大」)

騒ぎを起こして学園祭から締め出されてしまった伊織達は、再び学園祭に入るために強行突破しようと目論むが、警備員により止められてしまう。そんな中、浜岡梓が通り掛かり、ライブ設営の手伝いをしてくれるなら入場チケットを分けてやる、と伊織達に提案する。その運営会場では人気声優のライブが行われる事から、耕平が張り切って設営をしていた。そんな中、伊織達は美形の耕平を使って、ナンパする作戦を思いつく。(第25話「再びの女子大」)

伊織のもとに妹の北原栞から手紙が届く。しかし、伊織は自分の現状を報告すれば親からの仕送りが止まると恐れ、手紙の返事を送らないでいた。しかし、伊織がウソを手紙に書くようなら教えてほしい、と栞から言われている千紗は、伊織の現状を包み隠さず報告しようとする。結局、伊織はウソをつかずに、自分の現状をいい方に解釈できるよう手紙を書く事にする。(番外編「手紙」)

第7巻

古手川千紗北原栞に沖縄の時の写真を送るため、その選別を行っていた。そんな中、千紗はそれらの写真の中から古手川奈々華の胸が大きく露出した写真を見つける。すると、それを傍から聞いていた北原伊織は、その写真を見たがる。普通に言っても見せてくれないと察した伊織は、千紗と二人きりになったと同時に写真を奪おうと画策する。(第26話「留守番」)

伊織は誤って千紗を押し倒してしまい、その様子を奈々華に目撃されてしまう。伊織がどうにかして奈々華に事情を説明しようとする中、栞がやって来て伊織の代わりに事情を説明してくれた。そして、栞は伊織の近況を確かめるためにやって来たと口にする。一方、伊織は栞がやって来た事を迷惑がり、彼女を家に帰そうとする。(第27話「妹」)

栞は実家の北原旅館を伊織に継いでほしいと願い、そのためにブラコンの妹という演技をしていた。そして、栞は伊織が家に帰って来たくなるように画策するが、うまくいかない。そんな中、栞はダイビングをしようと誘われるが、兄の居場所を肯定したくないと一旦は断ってしまう。しかし、栞はダイビングを見学している内に興味を示し、結局はダイビングを体験してみる事にした。(第28話「兄」)

伊織は飲みの席での罰ゲームで、お尻にキスマークをつけてしまう。その次の日、伊織は奈々華、浜岡梓といっしょに脱衣麻雀をやる事になり、今村耕平と協力してどうにか奈々華、梓のどちらかの服を脱がそうと試みる。しかし、下着一枚になったところで伊織は自分のお尻にキスマークがある事に気づく。それを見られたくない伊織はどうにかして下着を死守しようとする。(番外編「麻雀」)

第8巻

北原伊織古手川千紗が家に帰って来ると、いつもは裸になる事に否定的な吉原愛菜が、下着姿で酒を飲み交わしていた。愛菜は伊織と千紗が血のつながっていないいとこだと知り、二人を泥酔させてその関係性を改めて尋ねようとしていた。そこで愛菜は負けた人が酒を呑むというルールで「印象ゲーム」をしようと提案、伊織を酔い潰そうと画策する。(第29話「印象ゲーム」)

伊織が奈々華をエロい目で見ていると口にしたところ、それを奈々華本人に聞かれてしまう。そして、伊織と奈々華とのあいだに気まずい空気が流れる中、伊織はその気まずさを解消しようと試みるが、さらに奈々華によって警戒されてしまう。そこで伊織は浜岡梓に助けを求めると、梓はみんなで飲みに行こうと提案した。(第30話「脱がないよ?」)

伊織達が努力して書き上げたレポートの発表中、それを聞いていた講師の右代宮が眠ってしまう。すると眠りから覚めた右代宮は、つまらないレポートを発表する伊織達が悪いと、眠った事に対して開き直ってしまう。それに怒った伊織達は右代宮の講義中にビールを飲んだり、焼肉を始めるなどの行為に走る。(第31話「准教授」)

右代宮の講義で「シャルピー衝撃試験」を行う事になった。伊織達はその実習を高校生レベルだと言い放つ。すると、右代宮はシャルピー衝撃試験でハンマーを振り下ろした際の対象物に、伊織達の股間を設置するよう指示。正確な計算ができれば、股間を痛打しない高さが計算できるはずだと口にする。こうして簡単な実験のはずが一転、股間を守るための危険な実験が始まる。(第32話「シャルピー衝撃試験」)

「Peek a Boo」で廃校になった小学校に泊まる事となった。そんな中、時田信治が今回は学年別に行動しようと提案。伊織達1年は目的地まで別行動をする事になった。そして、伊織達が小学校に到着すると、入り口に肝試しを行う旨の手紙が置かれていた。先輩達が自ら酒を断つほどこの肝試しに本気だと知った伊織達は、警戒しながら肝試しのゴールとなる学校の屋上を目指す。(第33話「大人の林間学校」)

第9巻

北原伊織は新たにファミリーレストランでのアルバイトを始める事になった。しかし、そのアルバイト先には、かつて伊織と仲違いした女性の毒島桜子がおり、彼女が伊織の教育係を務める事になってしまう。そんな中、伊織はアルバイト先の同僚、乙矢尚海とダイビングに行く事になった。すると、尚海を狙っている桜子もダイビングに参加したいと言い出す。(第34話「バイト仲間」)

ダイビングに参加した桜子は、露出多めの水着を着て尚海を籠絡しようと企む。しかし、ダイビングの参加者には、スタイル抜群の古手川奈々華浜岡梓がいた事から、桜子は伊織に対して水着を見せ、奈々華達に負けていないかと尋ねる。そんな中、伊織と桜子の仲がいいと勘違いした吉原愛菜は、二人が付き合っているのではと勘違いしてしまう。(第35話「乙矢君にはよく見えている。」)

伊織は古手川千紗の態度を見て、尚海から告白を受けたのではと勘違いしてしまう。一方、伊織が気になっていると尚海から告白を受けた千紗は、伊織の気持ちを確かめようとしていた。そんな中、千紗と尚海の会話が盛り上がっていると気づいた桜子は、尚海が千紗に惚れないようにしろと伊織に命令する。(第36話「好きなの?」)

尚海が伊織を気にしていると気づいた桜子は、その当てつけとして伊織にさらなる嫌がらせを始めてしまう。そんな中、桜子のアルバイト先を、彼女の友人達が訪れる。そして、桜子は友人達に唆されて、勢いのままに尚海に告白するが、断られてしまう。しかし桜子は、顔が好みだっただけだと友人の前で強がってみせる。すると、伊織は桜子が傷心しているのだと気づき、彼女を励ます。(第37話「本気」)

第10巻

吉原愛菜北原伊織を映画に誘った。一方、伊織は愛菜が特定の映画を観たいだけだと勘違いしており、愛菜の気持ちに気づかない。そんな中、愛菜は伊織と観た映画の話題で盛り上がり、思わず伊織に好きだと告白してしまう。しかし、伊織は愛菜の言った事には気づいていなかった。(第38話「映画デート」)

伊織は、愛菜が経済的事情で実家に帰らなくてはならなくなった事を知る。そこで愛菜が帰らなくても済むように、伊織は今村耕平古手川千紗といっしょに対策を練り始めた。そんな中、耕平であれば隠れたお宝を持っているのではないかと気づいた伊織は、千紗といっしょに耕平の自宅に向かう。(第39話「オークションハウス」)

伊織は「Peek a Boo」の先輩達がやつれている事に気づいた。そんな中、先輩達から研究室の見学に来ないかと誘われた伊織達は、落とした単位を取り返せるかも知れないという餌に連れられて、先輩達といっしょに「ホワイト研」の研究室に向かう。しかし、「ホワイト研」の実習は伊織達が思っていた以上に忙しく、1週間で10時間しか眠れなかった事から日に日にやつれてしまう。(第40話「ホワイト研」)

突然、浜岡梓古手川奈々華のお尻が見たいと言い出し、伊織もその話に乗っかる。そんな中、無人島での宿泊に行く話を聞かされた梓と伊織は、奈々華の水着姿を見たがり、急遽無人島に行けるメンバーを募る。伊織は人数を集めるためにダイビングをするとウソをついて古手川千紗を呼び出すが、ウソだと知られた事から千紗に怒られてしまう。(第41話「無人島へ行こう!」)

「身近な問題と解決策」というグループディスカッションの授業で、伊織達は山本真一郎の童貞問題を議論する事に決めた。当初はそれを嫌がっていた真一郎だったが、解決すれば童貞を卒業できると気づいた事から、議論する事に賛成し始める。しかし、伊織達の提示する解決策はどれも碌なものではなく、議論は次第に変な方向へと進んで行ってしまう。(番外編「グループディスカッション」)

第11巻

無人島に出かけた北原伊織は、その先で偶然にも工藤毒島桜子と出会う。さらに工藤や桜子の友人達がこちらのメンバーに興味を示してしまった事から、みんなでビーチフラッグやビーチバレーをして遊ぶ事になってしまう。そして、工藤がさらなる遊びを提案する中、時田信治達がそろそろ遠慮してほしいと工藤に告げる。(第42話「無人島で遊ぼう!」)

伊織は工藤といっしょに無人島で遭難してしまう。そんな中、乙矢尚海今村耕平までもが伊織達に加わるが、誰もほかのみんなとの連絡手段を持っておらず、助けが来るまで火を起こして待つ事になった。そんな中、酒に酔った工藤が、3年になればサークルを引退しなければならないと言う話をし始め、伊織は信治達がもうすぐ引退する事を知る。(第43話「無人島を生き抜こう!」)

「Peek a Boo」の先輩達の卒業イベントについて考えていた伊織は、山本真一郎達から相談事があると持ち掛けられた。そこで伊織は卒業イベントについて真一郎達に相談する事を決めるが、慎一郎達の相談事が深刻過ぎて伊織の相談が始められない。そんな中、浮気の解決法を相談していた御手洗優のもとに、激怒した彼女がやって来る。(第44話「人生相談」)

古手川千紗は伊織に裸を見られた事で、伊織から女性として意識されているのではと勘違いし始める。そんな中、伊織は千紗に卒業イベントについて相談しようと話を持ち掛けるが、千紗からは避けられてしまう。そこで伊織はまず千紗との関係修復を図ろうと、千紗をボートダイブに誘う。(第45話「これでチャラ」)

伊織は今村耕平からメイド喫茶に行こうと誘われる。しかし、伊織は青海女子大学の学園祭でメイドのコスプレをした事がトラウマとなっており、メイド喫茶に行く事を断った。そんな中、耕平は伊織を脅迫、強制的にメイド喫茶に連れて行こうとする。しかし、伊織がメイド喫茶に行く事を渋った事から急遽行先を変更、その代わりとして耕平は伊織を妹喫茶に連れて行く。(番外編「カフェ巡り」) 

テレビアニメ

2018年テレビアニメ化。7月13日よりMBS、TBSほかにて放送。監督・脚本・音響監督は高松信司、アニメーション制作はゼロジー。主人公の北原伊織を内田雄馬が演じる。

実写映画

2020年実写映画化。当初は5月29日から公開予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により8月7日に延期された。監督は英勉。北原伊織を竜星涼、今村耕平を犬飼貴丈が演じる。

登場人物・キャラクター

北原 伊織 (きたはら いおり)

伊豆大学機械工学科の1年生の男性。黒髪でシャツの上から白いパーカーを着用している。実家は北原旅館という名前の老舗の旅館を営んでおり、北原栞という妹がいる。この春から伊豆にある大学に通うため、海沿いの町にあるGrand Blueというダイビングショップを経営しているいとこの家に居候させてもらうことになる。 大学の先輩の寿竜次郎と時田信治によって、入学と同時にいとこで大学の同級性でもある古手川千紗も入部しているダイビングサークル「Peek a Boo」に半ば強引に入部させられることになってしまう。水泳が苦手で泳ぐこともままならないが、運動神経は良く、さまざまなスポーツをそつなくこなす。学内のテニスサークル「ティンカーベル」とサークル対抗のテニスの試合をした時にはその運動神経の良さを発揮し、「ティンカーベル」の会長である工藤を圧倒した。 高校が男子校だったこともあって、能天気なノリを嫌い、入学当初はすぐに酒盛りをして裸になるサークルの先輩たちに圧倒されていたが、学生生活に慣れていくにつれて北原伊織も人前で裸を晒すことに徐々に抵抗がなくなっていく。 女性陣の前で裸体を曝け出し、白い目を向けられたり馬鹿にされたりしているが、根は真面目で、スキューバダイビングのライセンス取得に向けて他のサークルのメンバーに遅れをとらないように個人練習をするような努力家。その他にも同級生の今村耕平の趣味を馬鹿にされた時には相手がたとえ女性でも怒りをあらわにしたり、吉原愛菜が当初入部していたテニスサークル「ティンカーベル」で会長の工藤たちに色物扱いされからかわれていたことに対しては仕返しを行ったりと、乱暴ではあるが優しく思いやりのある一面も持っている。

古手川 千紗 (こてがわ ちさ)

伊豆大学機械工学科の1年生の女性。茶髪のショートヘアーで、キャミソールの上から白いレースの付いたキャミソールを重ねて着用し、黒い短パンを履いている。ダイビングショップ「Grand Blue」を経営する古手川店長の娘で、北原伊織は同い年のいとこにあたる。伊織が同じ大学に通うため居候することになり、この春から共同生活をすることになった。 学校ではダイビングサークル「Peek a Boo」に所属し、男性部員たちの変態的な行動にうんざりさせられながらも、日々楽しくサークル活動に参加している。ダイビングが大好きでインストラクターを目指しており、地元の水族館の飼育員が欠勤した時には代行のアルバイトとして水槽に潜っている。 臨時飼育員であるにも関わらず客の中にはファンも多く、手紙を送られることもある。姉と同様に容姿端麗で学内の男子に人気があり、サークルの予算の獲得のために無理やり伊豆春祭のミスコンテストに出場させられた時には「Miss Circle of Izu University」に選ばれた。そんな外見とは裏腹に男勝りな性格で、しばしば奇行を働いてトラブルを起こしている伊織に対しては特に扱いがぞんざい。 しかし、ミスコンで優勝してしまったことによって学内の男子が言い寄ってくるのを牽制するために、ミスコンの表彰式で伊織と交際しているという嘘を公言する。人見知りな一面もあり、「Peek a Boo」に入ったばかりの吉原愛菜がダイビングに興味があると言っていた時にはとても嬉しく思っていたものの、感情を表に出せずに頬を赤らめていた。

古手川 奈々華 (こてがわ ななか)

ダイビングショップ「Grand Blue」を経営する古手川店長の娘で、古手川千紗の姉。美人でスタイルが良く、店の看板娘となっている。茶髪の長髪で、ボーイッシュな千紗とは対照的にスカートやワンピースを着用することが多い。いとこの北原伊織が大学に通うため居候することになり、この春から共同生活をすることになった。 伊織や千紗が伊豆大学で所属しているダイビングサークル「Peek a Boo」のメンバーが「Grand Blue」を活動の拠点としいるため、何かと彼らと関わることが多い。いつも笑顔で人当たりが良く、温和で優しい性格で「Peek a Boo」の部員たちからも愛されているが、実は重度のシスコン。千紗のことになると性格が豹変し、美しい外見からは想像もできないほどの怪力を発揮する。

浜岡 梓 (はまおか あずさ)

青海女子大学の3年生の女性で、伊豆大学のダイビングサークル「Peek a Boo」に所属している。肩まで伸びた黒髪にゆるいパーマをかけていて、肩の出た七分丈のシャツを着用し、ロングブーツを履いている。グラマラスな体型をしており、そのスタイルの良さを見せつけるかのように人目を憚ることなく肌を露出させる場面が多い。 かつて伊豆春祭のミスコンテストに出場した際には、水着を忘れてしまったため、下着でステージにあがろうとして失格になった失敗談を持つなど、逸話には事欠かない。「Peek a Boo」のメンバーの悪質な悪戯によって、北原伊織がゲイで今村耕平のことを好きだと勘違いしており、伊織に対して自身は両刀使いのバイセクシャルであることをカミングアウトする。 祭りが大好きで、料理が得意。

吉原 愛菜 (よしわら あいな)

青海女子大学の1年生の女性。イケメンが大好きで、伊豆大学のイケメンぞろいのテニスサークル「ティンカーベル」に所属していた。ケバい化粧と金髪のツインテールのカツラをかぶっており、サークル内では会長の工藤を中心にからかわれていた。ついには伊豆春祭のミスコンにその濃い化粧をしたまま出場させられたが、吉原愛菜を笑いものにしてからかっている工藤に北原伊織が仕返ししてくれたことをきっかけに、「ティンカーベル」を辞めて伊織が所属する「Peek a Boo」に入部することになった。 「ティンカーベル」を辞めてからは濃い化粧とカツラをかぶることを辞め、黒髪のショートカットになったのだが、伊織と今村耕平からは出会った当初のイメージの強烈さから「ケバ子」と呼ばれ続けている。 大人しくて控えめな性格ではあるが、「Peek a Boo」の仲間たちとの交流を経て、変態的な行動が目立つ男子部員に対してのツッコミ役として成長を遂げる。実家が農家で、車でよく畑の手伝いをしていたこともあり、車の運転が得意でマニュアル車も上手に乗りこなす。 また、麻雀が得意という意外な一面も持っている。極端に酒に弱く、酔うと性格が豹変して気性が荒くなり、乱暴で手がつけられなくなってしまう。

今村 耕平 (いまむら こうへい)

伊豆大学機械工学科の1年生の男性。金色の長髪で痩せ型長身のモデル体型だが、実は真性のアニメオタクで、大好きなアニメのキャラクターがプリントされた服を好んで着用する残念なイケメン。入学当初、自分を中心に美少女が集まるハーレムサークルがないことに絶望していたところ、同級性の北原伊織に声をかけられ、行きずりでダイビングサークル「Peek a Boo」の部員にさせられてしまう。 もともと、アニメオタクということを除けばごく普通の好青年だったはずだが、「Peek a Boo」の面々によって、伊織とともに公衆の面前で裸になることをためらわない変態男子へと調教されていく。不本意に入部したサークルではあるが、スキューバダイビングのライセンス取得に向けて一生懸命に講習を受けたり、真面目に勉強したりする一面も持っている。 好きなアニメは「魔法少女ららこ」で、好きな声優は「水樹カヤ」こと麻耶。また、美少女ゲームを好んでプレイする。

寿 竜次郎 (ことぶき りゅうじろう)

伊豆大学機械工学科の3年生の男性。金髪で前髪を中分けにし、時田信治には劣るものの大柄で筋肉質な体型をしている。学内のダイビングサークル「Peek a Boo」の部員で、同じサークル仲間の時田信治とは仲が良く、ともに行動をすることが多い。ダイビングショップ「Grand Blue」の常連で、後輩の北原伊織や今村耕平にも無理やり酒を勧める迷惑このうえない先輩。 しかし、サークルの本来の活動目的であるダイビングに対しては真面目で、後輩たちに丁寧に指導を行っている。学校やサークル活動がない日にしているバーテンダーのアルバイトでは、元来の優しくて細かいところに気がつく性格から客受けが良く、特に女性客に人気がある。

時田 信治 (ときた しんじ)

伊豆大学機械工学科の3年生の男性。黒髪の短髪で、筋肉質な体型をしている。学内のダイビングサークル「Peek a Boo」の会長で、同じサークル仲間の寿竜次郎とは仲が良く、ともに行動をすることが多い。ダイビングショップ「Grand Blue」の常連で、後輩の北原伊織や今村耕平にも無理やり酒を勧める迷惑このうえない先輩。 しかし、サークルの本来の活動目的であるダイビングに対しては真面目で、後輩たちに丁寧に指導を行っている。また、金欠で困っていた北原伊織や今村耕平に引越しのアルバイトを紹介するなど、面倒見も良い。女性の気配をまったく匂わせない外見とは裏腹に彼女がいる。

古手川店長 (こてがわてんちょう)

ダイビングショップ「Grand Blue」のオーナー兼店長の男性。小麦色の肌をした大柄で筋肉質な体型をしている。長女の古手川奈々華、次女の古手川千紗という2人の娘がいて、奈々華には店の看板娘として手伝いをしてもらっている。この春から甥の北原伊織が千紗と同じ伊豆大学に通うことになったため、居候をさせることになった。 見た目は強面だが、大らかでいつも笑顔を絶やさない、人当たりの良い性格をしている。普段は裸眼だが、車を運転する時には眼鏡をかけている。

野島 元 (のじま はじめ)

伊豆大学機械工学科の1年生の男性。痩せ型で背が高く、黒くて長い髪を後頭部で1つに束ねて眼鏡をかけている。同じ学科の北原伊織をはじめとする男子のメンバーと仲が良く、よく行動をともにしている。同級生の中では頭が良い方で、さまざまな場面で知恵を働かせて的確な提案をする。青海女子大学の学園祭の入場チケットを持っている古手川千紗に対し、さまざまな甘い言葉を駆使して学園祭に一緒に連れて行ってもらおうと企てる。

山本 真一郎 (やまもと しんいちろう)

伊豆大学機械工学科の1年生の男性。中肉中背で、襟足を刈り上げた茶色い髪をしている。同じ学科の北原伊織をはじめとする男子のメンバーと仲が良く、よく行動をともにしている。伊織がセッティングした青海女子大学との合コンに、どんな相手でも絶対に今日は童貞を捨てるという強い決心をして臨むなど、異性慣れしておらず少々見境がない。 伊織の居候している家に遊びに行った際、偶然に外で見かけた古手川奈々華に一目惚れをしてしまうなど、惚れやすい一面もある。一人暮らしをしているアパートは、伊織をはじめとする同じ学科の同級生たちの溜まり場として使用されることがある。

御手洗 優 (みたらい ゆう)

伊豆大学機械工学科の1年生の男性。金髪で痩せ型の優男。同じ学科の北原伊織をはじめとする男子のメンバーと仲が良く、よく行動をともにしている。伊織が同じ学科の古手川千紗と付き合っていて、さらに彼女の家で共同生活をしているという事実が発覚した際には、嫉妬のあまり気絶させた伊織の口の中に雑草を突っ込んで生花にしてしまうような現実離れした一面を持つ。 一方で山本真一郎が学校に馴染めていなかった頃には一番に声を掛けて仲良くなるなど、優しくて面倒見が良い性格をしている。のちに青海女子大学に通っている大橋りえと付き合うようになり、めっきり伊織たちとの付き合いが悪くなった。

藤原 健太 (ふじわら けんた)

伊豆大学機械工学科の1年生の男性。筋肉質で髪が短く、眉毛がない強面。同じ学科の北原伊織をはじめとする男子のメンバーと仲が良く、よく行動をともにしている。伊織が同じ学科の古手川千紗と付き合っていて、さらに彼女の家で共同生活をしているという事実が発覚した際には、嫉妬のあまり御手洗優が伊織を気絶させることに加担した。 相手の気持ちを読み取ることに長けており、青海女子大学の学園祭の入場チケットを持っている古手川千紗に学園祭へ一緒に連れて行ってもらうために、自分は何もしない、どれだけ無害な存在なのかをアピールする。

北原 栞 (きたはら しおり)

北原伊織の中学3年生の妹で、黒髪のおかっぱ頭の小柄な少女。家は北原旅館という名前の老舗の旅館を営んでいる。学生生活をしている伊織に会うために、1人で伊豆へやって来た。和服を好んで着用し、好きな食べ物は和菓子、苦手な物は機械全般と語っているが、それはすべて表向きのもので、本当の好きな食べ物はドーナツで、機械も苦手どころか得意分野。 いつも着物を着用しているのも両親が喜ぶからで、北原栞自身は好きでも何でもない。伊織のことを「兄様」と呼んで慕っているのも、伊織を立派な旅館の跡取りに仕立て上げるために過ぎず、すべては自身が実家に縛られない自由を手に入れるためと、すさまじく計算高い一面を持つ。星座は牡羊座で、血液型はAB型。

工藤 (くどう)

伊豆大学のテニスサークル「ティンカーベル」の会長。金髪で小麦色の肌をした笑顔が爽やかなイケメン男子。伊豆春祭の男子コンテストに出場した際には、女性の観客から黄色い声援を沢山もらっていた。しかし、男子コンテスト、ミスコンテストともに1位をダイビングサークル「Peek a Boo」に奪われ、屈辱を味わうこととなった。 その後、伊豆春祭での雪辱戦として「Peek a Boo」にテニスの試合を打診し、もしも負けたら、男子コンテストとミスコンテストでもらった賞金をすべて譲り渡すという条件で試合を承諾してもらう。当時サークルに所属していた吉原愛菜の濃い化粧を馬鹿にしてからかうなど、外見とは裏腹に性格は非常に悪い。

神尾 清子 (かみお きよこ)

青海女子大学の1年生の女性。金髪の長い髪を旋毛の左側で1つにまとめて束ねている。同じ学科で同級生の吉原愛菜に、「伊豆大学の男子と合コンをして、その合コンを失敗させて欲しい」と頼まれ、愛菜がテニスサークル「ティンカーベル」に所属していた時にネタでやった、濃い化粧をして合コンに臨む。この時、皆で濃い化粧をしたのが予想以上に面白かったため、大学の学園祭でも濃い化粧をしたメイド喫茶を出店するきっかけとなった。 明るく社交的な性格をしており、友人の間では「きっこ」というあだ名で親しまれている。合コンでの自己紹介の時にはふざけて「趣味はパチンコと競馬」と発言し、相手の男たちをドン引きさせていた。

鈴木 恵子 (すずき けいこ)

青海女子大学の1年生の女性。同じ学科で同級生の吉原愛菜に、「伊豆大学の男子と合コンをして、その合コンを失敗させて欲しい」と頼まれ、愛菜がテニスサークル「ティンカーベル」に所属していた時にネタでやった、濃い化粧をして合コンに臨む。この時、皆で濃い化粧をしたのが予想以上に面白かったため、大学の学園祭でも濃い化粧をしたメイド喫茶を出店するきっかけとなった。 合コンには、大学に提出しなければならないレポートを写させてもらうのを条件に参加した。合コンに参加した女子たちの中では静かでおとなしい人物。

飯田 かなこ (いいだ かなこ)

青海女子大学の1年生の女性。長い黒髪で目鼻立ちが整った美人。同じ学科で同級生の吉原愛菜に、「伊豆大学の男子と合コンをして、その合コンを失敗させて欲しい」と頼まれ、愛菜がテニスサークル「ティンカーベル」に所属していた時にネタでやった、濃い化粧をして合コンに臨む。この時、皆で濃い化粧をしたのが予想以上に面白かったため、大学の学園祭でも濃い化粧をしたメイド喫茶を出店するきっかけとなった。 趣味はお菓子作り。それを証明するため、愛菜によって男子たちに勝手に写真を見せられてしまうが、その際に写真の中の壁棚に「魔法少女ららこ」の限定版DVDが飾られているのを発見した今村耕平から、同志と勘違いされてしまうことになった。

マスター

寿竜次郎がアルバイトをしているバーでマスターを務める、バーテンダーの男性。黒髪のオールバックで口の周りと顎にひげを生やし、立て襟のワイシャツに蝶ネクタイを締め、黒いベストに黒いスラックスを履き、筋肉質な体型をしている。常に笑顔を絶やさず、柔らかな物腰で来店客をもてなしている。ダイビングサークル「Peek a Boo」のメンバーが店に訪れた際、思いつきで竜次郎の後輩の北原伊織と今村耕平をバーテンダー見習いとして1日だけ雇うことになる。

大橋 りえ (おおはし りえ)

青海女子大学の1年生の女性。肩まで伸びた黒い髪の毛先をカールさせており、ボーダーの長袖シャツの上からワンピースを着用している。伊豆大学の御手洗優の恋人だったが、優の同級生たちの計略により、2人の仲は険悪になってしまう。普段は温和でおしとやかな性格をしているが、怒ると暴力的になり、男性相手でも宙に吹っ飛ばしてしまうほどの怪力を見せる。

麻耶 (まや)

青海女子大学の卒業生の女性。長髪を左右に分けてツインテールにしている。大学を卒業後は「水樹カヤ」という芸名で声優の仕事に就いた。現在は全国的にも有名な声優へと成長し、今年の母校の学園祭でライブイベントを行うことになった。そのライブは入場整理券が配られるほどの人気で、今村耕平も彼女の熱烈なファンの1人。同じ大学の浜岡梓とは下の名前で呼び合うほどに仲が良く、現在でも交流がある。

乙矢 尚海 (おとや なおみ)

北原伊織とアルバイト先を同じくする高校生男子。金髪で、爽やかなイケメン。そのため、同僚の毒島桜子からは恋愛感情を抱かれている。高校ではダイビング部の部長を務めており、いっしょにダイビングをした時田信治達からはインストラクターのレベルにあると称賛されていた。豪快に飲み食いする人物や、海からあがってすぐにギターを弾けたりするワイルドな人物にあこがれを抱いており、その条件に当てはまる伊織に対して恋愛感情を抱いている節がある。

毒島 桜子 (ぶすじま さくらこ)

北原伊織が青海女子大学の学園祭で出会った女性。その後、ファミリーレストランでアルバイトを始めた伊織と同僚になる。赤紫色の髪をセミロングにして、一部の髪を側頭部でお団子状にしてまとめている。幼い頃、苗字を捩って「ブス」だと散々からかわれた事から、苗字で呼ばれるのが大嫌い。美形の男子とブランド品が大好き。青海女子大学の学園祭では伊織達といっしょに酒を飲み交わして、今村耕平の所持していたライブチケットをからかい半分で盗んでしまう。それに伊織達が激怒し、頭からビールをぶっ掛けられた。そんな経緯から伊織の事を嫌っており、ファミリーレストランのアルバイト先がいっしょになった伊織に数々の嫌がらせをしている。アルバイト先では同僚の乙矢尚海に片思いをしており、強力にアピールしていた。しかし、友人に唆(そそのか)されて勢いのままに尚海に告白して断られてしまう。その後、傷心していた際に伊織に励まされた事から、以前耕平の趣味を馬鹿にした事を反省。耕平にはその時の償いとして彼の好きそうなキャラクターグッズを送っている。

右代宮 (うしろのみや)

伊豆大学で講師を務めている男性。黒髪で、片目が隠れるほど前髪が長い。現在は准教授だが、次期教授候補筆頭を自称している。また、准教授と呼ばれる事を嫌がり、そう呼ばれる度にもうすぐ教授になると返している。非常に美意識が高いナルシストで、生徒達の提出物などにも美意識を求める。北原伊織ら男子生徒には厳しく接する一方、古手川千紗などの女子生徒相手には非常に甘い。また、担当している研究室は右代宮という名前を捩(もじ)って「ホワイト研」と呼ばれており、その受け持ちの生徒に対しては特に厳しく接している。ホワイト研で鍛え上げられた生徒は企業からの評判がいい事から就職率が高く、人気の研究室になっている。

集団・組織

Peek a Boo (ぴーかぶー)

伊豆大学にあるダイビングサークル。サークルの部員は伊豆大学の学生だけにとどまらず、複数の大学の学生が所属するインカレサークルとなっている。部員でもある古手川千紗の父親が経営しているダイビングショップ「Grand Blue」を拠点に活動しており、海に潜ってダイビングを楽しむことが主な活動。時にはスキューバダイビングのライセンス取得のために合宿を行うこともある。 表向きは真面目なサークルのように見えるが、男子部員を中心に頻繁に酒盛りを行っているため、ただの飲みサークルなのではないかといぶかしむ声も少なくない。

ティンカーベル

伊豆大学にあるテニスサークル。サークルの部員は伊豆大学の学生だけにとどまらず、複数の大学の学生が所属するインカレサークルとなっている。会長の工藤を中心に男性部員に美形が多いため特に女子に人気のあるサークルで、学内では女子の比率がNo.1。伊豆春祭では毎年お好み焼き屋を出店していて、いつも大繁盛している。 吉原愛菜がダイビングサークル「Peek a Boo」に入部する前に所属していたサークルでもある。

場所

伊豆大学 (いずだいがく)

伊豆の海沿いの町にある大学。男女比率が140:3と極端で、男子学生の多さに対して女子学生が圧倒的に少ない。そのためかどうかは定かではないが、学内のサークルには複数の大学の学生が所属するインカレサークルが多く、ダイビングサークル「Peek a Boo」やテニスサークル「ティンカーベル」もインカレサークルの1つである。 近くにある青海女子大学とは、学生間で合コンやサークル活動などの交流が盛んに行われている。毎年5月には伊豆春祭という大学祭を行っている。

Grand Blue (ぐらんぶるー)

伊豆の海沿いの町にあるダイビングショップ。北原伊織の叔父にあたる古手川店長がオーナー兼店長を務めていて、店舗は住居も兼ねている。ダイビング関連の商品を扱っている他、古手川店長の娘の古手川奈々華や、ダイビングサークル「Peek a Boo」の部員でもある寿竜次郎と時田信治らの学生がインストラクターのアシスタントをしており、スキューバダイビング体験をすることもできる。

青海女子大学 (おうみじょしだいがく)

伊豆にある女子大学。伊豆大学のダイビングスクール「Peek a Boo」に所属している浜岡梓や吉原愛菜の通っている大学でもある。伊豆大学と近い場所にあるため交流が盛んで、「Peek a Boo」のような複数の大学の学生が所属する伊豆大学のインカレサークルに所属している学生も多く、学生同士で合コンも行われている。 しかし、女子大学ということもあり、変質者などが学内に入って来ないように、学園祭はチケット制になっている。現在は有名声優となった「水樹カヤ」こと麻耶は青海女子大学の出身者で、今年の学園祭でライブイベントを行う予定になっている。

北原旅館 (きたはらりょかん)

北原伊織の実家が営んでいる老舗の旅館。伊織の妹の北原栞は、泊まるならば山菜が美味しい時期がおすすめと語っている。経営者である伊織の父親は、「バカに継がせる気はない」と伊織に旅館を継がせるつもりはない様子だが、栞は自分のためにも、伊織に立派な旅館の跡取りになって欲しいと思っている。

イベント・出来事

伊豆春祭 (いずはるさい)

伊豆大学で毎年5月に行われている大学祭で、正式名称は「伊豆大学春祭」。行われる時節柄、新入生へのサークル勧誘も活発で、出店も多く、伊織の入部しているダイビングサークル「Peek a Boo」はお好み焼き屋を出店していた。また、サークル対抗のミスコンテストと男子コンテストも行われており、「Peek a Boo」からはそれぞれのコンテストに古手川千紗、北原伊織、今村耕平が出場し、見事2冠を達成した。

クレジット

原作

井上 堅二

書誌情報

ぐらんぶる 23巻 講談社〈アフタヌーンKC〉

第1巻

(2014-11-07発行、 978-4063879902)

第2巻

(2014-12-05発行、 978-4063880182)

第3巻

(2015-04-07発行、 978-4063880533)

第4巻

(2015-09-07発行、 978-4063880816)

第5巻

(2016-02-05発行、 978-4063881158)

第6巻

(2016-08-05発行、 978-4063881646)

第7巻

(2016-12-07発行、 978-4063882209)

第8巻

(2017-04-07発行、 978-4063882490)

第9巻

(2017-10-06発行、 978-4063882902)

第10巻

(2018-03-07発行、 978-4065110966)

第11巻

(2018-07-06発行、 978-4065119792)

第12巻

(2018-11-22発行、 978-4065134474)

第13巻

(2019-07-05発行、 978-4065162385)

第14巻

(2019-11-22発行、 978-4065175576)

第15巻

(2020-05-22発行、 978-4065194805)

第16巻

(2020-11-20発行、 978-4065214176)

第17巻

(2021-08-05発行、 978-4065242926)

第18巻

(2022-03-07発行、 978-4065270417)

第19巻

(2022-08-05発行、 978-4065287682)

第20巻

(2023-04-06発行、 978-4065313299)

第21巻

(2023-10-05発行、 978-4065330890)

第22巻

(2024-04-05発行、 978-4065350171)

第23巻

(2024-10-07発行、 978-4065370988)

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