てんぷる

てんぷる

『ぐらんぶる』(原作:井上堅二)などで作画を担当した吉岡公威の初のオリジナル連載作品。現代日本の寺院を舞台に、「女たらし」の家系として知られる赤神家の息子、明光が、煩悩を断つために励む物語。明光は男子禁制の尼寺である三日月寺で、一目惚れした結月をはじめとした蒼葉三姉妹や、海外からの居候との共同生活に臨む。作中では寺の存続問題や各キャラクターの成長が描かれ、明光自身の煩悩との戦いを軸に物語が展開される。本作は、寺院を舞台とした青春ラブコメディ。仏教用語や寺院の日常生活を題材としながら、青春要素とコメディ要素を組み合わせた特徴を持つ。女人禁制から男子禁制へと変化した三日月寺の歴史や寺院の経営問題、赤神家の因縁といった設定が物語の基盤として構築されている。講談社「コミックDAYS」2018年9日1日から連載。2023年7月にテレビアニメ化された。

正式名称
てんぷる
ふりがな
てんぷる
作者
ジャンル
ラブコメ
レーベル
アフタヌーンKC(講談社) / プレミアムKC(講談社)
関連商品
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作品の概要

基本情報

『ぐらんぶる』(原作:井上堅二)などで作画を担当した吉岡公威の初のオリジナル連載作品。

要旨と舞台設定

物語は、「女たらし」の家系として知られる赤神家に生まれた赤神明光が、煩悩を断つため三日月寺へ出家を志すところから始まる。しかし三日月寺は、明光が一目惚れした蒼葉結月を含む女性たちが暮らす、男子禁制の尼寺だった。

ストーリー展開

明光は、父親の借金返済を条件に三日月寺の居住を許され、蒼葉三姉妹や海外からの居候二人との共同生活を送ることになる。寺の存続問題や各キャラクターの成長、明光自身の煩悩との戦いが物語の中心となっている。

ジャンル的特徴と位置づけ

本作は、現代日本の寺院を舞台とした青春ラブコメディ。仏教用語や寺院の日常生活を題材としながら、青春要素とコメディ要素が組み合わされている。

作品固有の表現技法と特徴

物語中では、寺院の日常描写と人間関係の変化が交互に描かれ、各キャラクターの過去や家族関係も徐々に明らかになっていく。

世界観の構築と設定

世界観の基盤として、女人禁制から男子禁制へと変化した三日月寺の歴史や寺院の経営問題、赤神家の因縁といった要素が設定されており、これらの設定が物語の展開に大きな影響を与えている。

連載状況

講談社「コミックDAYS」2018年9月1日から連載。

メディアミックス情報

テレビアニメ

第1期:2023年7月から9月までTOKYO MXほかにて放送。アニメーション制作は月虹。赤神明光を赤坂柾之、蒼葉結月を愛美が演じる。

ストイックな主人公とムッツリスケベのヒロイン

主人公の赤神明光の赤神家は、代々女たらしの家系として有名で、明光の父親も女遊びに明け暮れていた。明光はそんな家系のせいで周囲から奇異の目に晒(さら)されており、父親のようになりたくないという思いから、女性との接触を極端に避けてストイックな生活を送っていた。一方、明光が一目惚(ぼ)れした蒼葉結月は、尼寺の長女でありながら、性的なことに興味津々なムッツリスケベのドジっ子で、明光とは対照的なヒロインとなっている。

美女だけが住む尼寺が舞台のハーレムコメディ

ストイックな生活を送っていた赤神明光は、ひょんなことから蒼葉結月に一目惚れしてしまう。その煩悩を断つため、女人禁制の「三日月寺」に出家するが、この寺は美少女だらけの尼寺だった。そして、明光は三日月寺を切り盛りする結月をはじめ、彼女の妹や寺に住む美少女たちとの同居生活が始まる。やがて明光の誠実さに彼女たちは惹(ひ)かれていき、ラッキースケベやハーレム要素を交えた青春ラブ・コメディが展開される。また寺が舞台のため、寺や修行に関する豆知識や小ネタも紹介されている。

美女たちとのさまざまなアクシデント

三日月寺で働くようになった赤神明光は、毎日のように蒼葉結月をはじめとする女性たちとのアクシデントに巻き込まれる。廊下で女性を押し倒したり、脱衣場の着替えを覗いてしまったりと、明光が望まない形や予想しない形でのアクシデントが起こる。しかし、これらのセクシーな出来事を繰り返すうちに、女性との会話すら避けていた明光は、少しずつ女性への思い込みを改めて成長していく。 

登場人物・キャラクター

赤神 明光 (あかがみ あけみつ)

女好き家系として知られる赤神家に生まれた大学生の青年。赤神明光の父親も例外なく好色なために風評被害を受け、周囲から避けられている。父親と真逆の人生を歩むためにストイックな生活を送り、女性との接触も極力避けてきた。しかし、偶然出会った蒼葉結月に一目惚れして以来、煩悩にとらわれてしまう。煩悩に打ち勝つべく大学を休学して三日月寺に出家するが、そこは結月をはじめとした女性たちが暮らす尼寺で、父親の借金を返すために三日月寺に住み込みで働くことになる。学業と共にアルバイトもしていたため、着付けや料理など特技も多い。

蒼葉 結月 (あおば ゆづき)

女子高校生で、蒼葉家の長女。三日月寺の住職の娘で、妹の月夜と海月、雇われ住職の嬉々、ホームステイのミアたちと共に寺で暮らしている。黒髪のロングヘアの巨乳美少女で、スタイル抜群。見かけによらず力持ちで、米俵を片手で持ち歩くことができる。しっかり者に見えるが、本来はお転婆で頭よりも体が先に動くタイプで、海月からはバカな脳筋と評されている。尼寺とは知らずに三日月寺にやって来た赤神明光を会計係として迎え、共に暮らすことになる。三日月寺を廃寺の危機から救うため、住職資格者との婚約を目指している。実はムッツリスケベな一面がある。

書誌情報

てんぷる 14巻 講談社〈アフタヌーンKC〉

第1巻

(2019-07-05発行、978-4065162392)

第2巻

(2019-11-22発行、978-4065175590)

第3巻

(2020-05-22発行、978-4065194812)

第4巻

(2020-11-20発行、978-4065214206)

第5巻

(2021-05-21発行、978-4065231203)

第6巻

(2021-11-17発行、978-4065259146)

第7巻

(2022-08-05発行、978-4065287699)

第8巻

(2023-01-23発行、978-4065301708)

第9巻

(2023-06-22発行、978-4065317723)

第10巻

(2023-10-05発行、978-4065330999)

第11巻

(2024-04-05発行、978-4065350188)

第12巻

(2024-10-07発行、978-4065370957)

第13巻

(2025-04-07発行、978-4065391549)

第14巻

(2025-10-07発行、978-4065410479)

てんぷる 特装版 5巻 講談社〈プレミアムKC〉

第5巻

(2021-05-21発行、978-4065234280)

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