あらすじ
第1巻
ある日、とあるケーキ屋を訪れた青年。そこで彼が見たのは、たどたどしい言葉遣いで懸命に店番をしている小さなくまだった。ケーキの種類や値段、さらにはお札すら知らないくまを見かね、来店の度にいろいろなアドバイスしていた青年は、いつしかてんいんとして店で働く事になる。くまとてんいんはケーキ屋を盛り立てつつ、空いた時間には二人で季節の節目の行事を楽しむなど、ゆったりとした日常を過ごしていく。
第2巻
世俗に疎いくまに、人間界の施設や行事を教えて、彼と共にいる事を楽しむてんいん。そんな日常を過ごすうちに、小学校に興味を抱いたくまは、小学校に行きたいという思いを抑えられなくなってしまう。そんな彼を見かねたてんいんは一計を案じ、近所にある小学校の校長に掛け合い、くまを家庭科の特別講師として小学校に行かせる事に成功する。たくさんの子供から先生と呼ばれて恥ずかしくも嬉しくなってしまったくまは、帰りがけにてんいんの家に立ち寄り、小学校での出来事を興奮気味に語りだす。
登場人物・キャラクター
くま
コック帽をかぶったかわいらしい子熊。性別は不詳。甘いものが大好き。ひょんな事からとある人物のあとを継ぎ、小さなケーキ屋を営む事になった。言葉遣いがたどたどしく、吹き出しの中のセリフがすべて平仮名なのが特徴。また、横文字に弱く、長い名前のケーキを正しく言う事ができない。人間界の仕組みや世俗に疎く、多くの事を知らない。そのためケーキ屋を営んでいるにもかかわらず、ケーキの種類や値段、さらにお金についてもほとんど知識がなかった。 それを見かねてアドバイスをしてくれていた親切な青年をてんいんとして雇い入れ、いっしょに働くようになる。明るく純粋で、なおかつ能天気な性格をしており、周囲からとても愛されるタイプ。てんいんからサンタクロースの事を聞かされた際は、何故かコソ泥チックな姿をイメージしておびえてしまうなど、斜め上方向にたくましい想像力を持つ。 てんいんからは「店長」と呼ばれている。
てんいん
ひょろっとした体型をした、ごくふつうの青年。くまの経営するケーキ屋に立ち寄った際、知識のないくまに対し、成り行きからいろいろとアドバイスをした事がきっかけとなり、ケーキ屋で働く事になった。優しく穏やかな性格をしており、人間界の事に疎いくまに対し、いろんな事を教え、共に働く日々を楽しんでいる。