概要・あらすじ
郵便局で働く宮本広彬は、恋愛がしたいと思いつつ、実際はほとんど女性と縁のない日々を送っていた。そんなある日、広彬は、以前仕事で書留を届けに行った先の住人である瀬川絢花が、居酒屋で酔っ払いに絡まれていたところを助ける。この時、広彬は絢花を未成年だと思っていたが、実は22歳で、就職が決まらず悩んでいたことを知る。
絢花の力になりたいと思う広彬は、絢花に知り合いの編集プロダクションを紹介する。
登場人物・キャラクター
宮本 広彬 (みやもと ひろあき)
郵便局員の26歳の男性。前髪を左寄りの位置で斜めに分けたストレートショートカットの髪型をしている。弟たちからは「ヒロちゃん」と呼ばれており、周囲の人たちからは職業柄「郵便屋さん」と呼ばれている。明るく穏やかな性格だが、女性と縁のない日々を送っていることを淋しく感じていた。そんな折に瀬川絢花と知り合い、彼女を意識するようになっていく。 4人兄弟で、姉が1人と慶太、祥太という2人の弟がいる。中山美穂のファン。
瀬川 絢花 (せがわ あやか)
就職活動中の22歳の女性。前髪を目の上で切り、胸まで伸ばした髪をゆるく巻いた髪型をしている。やや容姿が幼く、中学生や高校生に見えてしまうのがコンプレックス。大学在学中に就職できず、卒業後の現在も就職活動を続けているためイライラしがち。酔っ払いに絡まれているところを宮本広彬に助けられて以来、彼と親しくなる。広彬の紹介で胡桃原生活社に就職する。 木村拓哉のファン。
編集長 (へんしゅうちょう)
胡桃原生活社が発行している雑誌「月刊くるみはら」の編集長の中年男性。前髪を眉上で短く切り、癖のあるショートカットヘアにしている。目が細いため、いつも目を閉じているように見える。痩せ型で、頬がこけている。明るく穏やかな性格。宮本広彬とは郵便物を届けてくれる関係で親しい。職場に欠員が出て困っていたところ、広彬に瀬川絢花を紹介され、採用することになる。
平田
胡桃原生活社が発行している雑誌「月刊くるみはら」の編集者の若い男性。前髪を真ん中で分けて目が隠れそうなほど伸ばし、肩につくほどのぼさぼさのセミロングヘアに眼鏡をかけている。不愛想だが瀬川絢花と宮本広彬の関係を気にかけており、広彬の想いに気づかない絢花にアドバイスを送る。
瀬川絢花の元恋人 (せがわあやかのもとこいびと)
瀬川絢花の元恋人の若い男性。作中では顔の一部しか描かれず、はっきりした容姿と本名は不明。絢花と大学時代に交際していたが、卒業後、絢花の就職がなかなか決まらず、会えない日々が続くうちに、違う恋人を作っていた。絢花には「就職できなければ自分と結婚すればいい」と言っていたので、裏切られた絢花は深く傷つくこととなった。
瀬川絢花の母親 (せがわあやかのははおや)
瀬川絢花の母親の中年の女性。前髪を上げて額を全開にし、ロングヘアを後ろで1つにまとめている。なかなか就職が決まらず、すさんだ気分で過ごしている絢花を非常に心配している。体調不良の絢花に合わせて仕事を休んだり、絢花にアドバイスをしたりと、手厚くサポートしている。
瀬川絢花の姉 (せがわあやかのあね)
瀬川絢花の姉。絢花からは「おネエ」と呼ばれている。前髪を額が見えるほど短く切り、左寄りの位置で斜めに分けたショートカットの髪型をしている。絢花とは違って仕事も恋愛も順調で、絢花は内心少し嫉妬している。
宮本広彬の元恋人 (みやもとひろあきのもとこいびと)
宮本広彬の元恋人の若い女性。前髪を右寄りの位置で斜めに分けたショートカットの髪型をしている。広彬とは10年前に交際しており、偶然再会したのをきっかけに、もう一度話がしたいと考えてアプローチしている。
集団・組織
胡桃原生活社 (くるみはらせいかつしゃ)
タウン誌「月刊くるみはら」を制作している編集プロダクション。とある雑居ビルの3階にある。編集長、平田、瀬川絢花の他に男性社員が1人しかいない小さな会社だが、仕事はそこまで激務ではなく、居心地も良い。