古本と少女

古本と少女

古本に挟まっていた千円札を巡って展開する情緒的な短編。

正式名称
古本と少女
ふりがな
ふるほんとしょうじょ
作者
ジャンル
その他
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概要・あらすじ

昭和30年代。主人公である貧乏な学生は、欲しい本があり毎日古本屋に通っているが、千円と高価なため買うことができない。ある日、その本を手に取ろうとすると、本に挟まっていた千円札が落ちる。千円を懐に入れて店を出た学生だったが、罪悪感に駆られて古本屋に引き返す。古本に挟まっていた千円の謎を巡って展開される情緒的なストーリーで、つげ義春の代表作の一つ。

1966年9月に改稿された。

登場人物・キャラクター

学生 (がくせい)

本の虫で毎日古本屋に通う。欲しい本があるが、千円と高価で、貧乏暮らしのため買うことができない。古本の間に挟まっていた千円札を思わず懐に入れるが、後悔して元の持ち主に返そうとする。

古本屋の少女 (ふるほんやのしょうじょ)

古本屋の娘で店番をしている。主人公である学生が毎日店に通っているのを見て、その境遇に同情する。

古本屋の主人 (ふるほんやのしゅじん)

古本屋の経営者。主人公の学生と青年の間で本の競り合いになった際、高値を提示した青年に本を売る。

青年 (せいねん)

主人公の学生が欲しがっていた本の元の持ち主。お金に困って本を売ったものの、父が残した大切な本だったため買い戻しに来る。

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