しろがねの鴉

しろがねの鴉

目的を果たすためにあるアイテムを探して旅を続ける冒険漫画。最初は一人だけだった主人公が、途中で出会った人々や敵として戦った人たちを仲間にしていくという少年漫画の王道といえるストーリーで、さらに「人間の願い」についても描かれている。「週刊少年マガジン」2007年第26号から第51号で連載された。

正式名称
しろがねの鴉
ふりがな
しろがねのからす
作者
ジャンル
アドベンチャー
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概要・あらすじ

13個の石をすべて集めて一つにすると、どんな願いも叶うと伝えられている「魔王石」を探す盗賊のジャン・エレガーダインは、ある街で同じ目的の盗賊ルゥ・ルールーと出会う。そして2人は行動を共にし、「魔王石」の一つを持っている領主の館に向かう。

登場人物・キャラクター

ジャン・エレガーダイン (じゃんえれがーだいん)

右腕に包帯を巻き、黒いバンダナをした少年。物事を深く考えない能天気な性格で、無類のカレー好き。お腹いっぱいにカレーを食べた後の睡眠が最高の幸せな時間。自分のことを「盗賊」と公言しているが、簡単な鍵開けすらできない。しかし身体能力は高く、右腕から繰り出される一撃は強固な金庫や鴉などを簡単に粉砕するほどの破壊力を持つ。 攻撃の際は髪の毛が黒から銀色に変化し、周囲に銀の翼の由来となる銀色の羽根を飛ばす。驚異的な破壊力は右腕に封印されたマオの魂が関係し、右腕には常に包帯を巻いている。しかしこの力を使いすぎると鴉になってしまう危険性があり、梟やカザミなどからは「しろがねの鴉」と呼ばれる。

ルゥ・ルールー (るぅるーるー)

「魔王石」を探す盗賊の女の子。スリや鍵開けなど盗賊スキルが優秀で、岩を砕くほどの威力があるヨーヨーを武器に戦う。男勝りの性格だが、占いを信じて行動するなど女の子らしい一面もある。名前にカレーのルゥを連想させる用語が多いことを気にしており、そのためカレーは嫌い。過去にマオと契約をした王族の末裔でもある。

アガペ

「真実の愛を探す旅人」と自称する貴族の女性。普段は優雅な振る舞いで穏やかに話すが、自分の思い通りにいかない時などは下品な言葉使いになる。ルゥ・ルールーの知り合いであり、「魔王石」の情報にも精通しているが、高貴で上品な人間以外とは取引しない。初対面であるジャン・エレガーダインの包帯が巻かれた右腕を見て、すぐにマオの魂が封印されていることに気づく。

マコリ

ジャン・エレガーダインとルゥ・ルールーが、カレー屋で出会った賞金稼ぎの男性。2人に「ある物を盗んできたら「魔王石」の在処を教える」という取引を持ちかける。病気の息子マコリカのことを第一に考えている。

マコリカ

マコリの息子。病に冒されており長くは生きられそうにないが、それでも父親と一緒に最強の賞金稼ぎになる夢を抱いている。

カザミ

大盗賊衆「赤キ風」の団長。ただし特殊任務中は、仲間には団長ではなく頭目と呼ばせている。赤い髪、赤い眼をしており、赤縞の布を眼帯代わりに付けている。世間では「瞬殺瞬盗」、「残忍非道」で知られているが、すぐに考えを変える気分屋だったり、自分の懸賞金がジャン・エレガーダインに負けていることに腹を立て懸賞金のポスターに落書きをするなど負けず嫌いな子供っぽい一面もある。 身体能力は非常に高く、息吹から風を創造することを得意とする生法師(ジェネレイト・マスター)で、「魔王石」を巡ってジャンと激しい戦闘を繰り広げる。

ジン

大盗賊衆「赤キ風」の副長。丁寧な口調でしゃべる端整な顔立ちの男性。カザミのことをよく理解しており、すぐに考えが変わるカザミのことを団員に説明することが多い。参謀役で頭の回転は早く、さらに身体能力も高く、ルゥ・ルールーから気づかれないように物を盗んだり、返却したりできるほどすばやく動ける。

ウカツ

大盗賊衆「赤キ風」の団員。外見は非常に大きな体格なうえに、顔に傷があって髭を生やしている。そのため空中機械都市セントラルジークに入る時には、貫禄があるという理由から、架空会社の社長としてふるまった。性格は外見とは正反対で穏やかで、アガペのことを人形と勘違いして興味を示す。

リクツ

大盗賊衆「赤キ風」の団員。手先が器用で、「赤キ風」が空中機械都市セントラルジークに入る際、架空会社の一員である偽造パスを全員ぶん作成している。

クロエ

第2次世界崩壊の時にジャン・エレガーダインを「家賊」として迎えた男性。盗賊団の団長で、団員には「盗賊団でもあり、家族でもある。何があっても仲間という命の誓いをかわした賊同士」という意味を込めて「家賊」として接している。ジャンにあらゆる面で多大な影響を与えた人物だったが、梟によって殺される。

(ふくろう)

クロエを殺して「魔王石」を強奪し、ほかにも複数の「魔王石」を所持している男性。第2次世界崩壊を引き起こした人物でもあり、計画を完遂させるために再び「魔王石」を探している。他人を利用したり、用済みとなった人物をすぐに切り捨てたりするなど残忍な性格。

ネズミ小僧 (ねずみこぞう)

ジャン・エレガーダインとルゥ・ルールーが、空中機械都市セントラルジークで出会った男性。長い髪と女性と見間違うような綺麗な顔立ちをしているが、性格は非常に悪い。ジャンの攻撃を難なくかわせるほどの身体能力を誇り、サインペンで空間に描いた絵を武器にできる生法が使える。

ミカロフ・アルバトロス (みかろふあるばとろす)

ネズミ小僧の主人格。人懐っこい性格をしており、何もない場所で転ぶほど身体能力が低い。地下で暮らす「第2市民」のために、金貨を知らないうちに置いていくネズミ小僧のことをヒーローと思っている。

マオ

はるか昔に王と契約し「魔王石」を作った存在。第2次世界崩壊時に復活しかけるが、多くの生法師(ジェネレイト・マスター)によって魂がジャン・エレガーダインの右腕に封印される。その後、ルゥ・ルールーによる禁断の契約と13個の「魔王石」の力で具現化する。

集団・組織

赤キ風 (あかきかぜ)

カザミを団長、ジンを副長とする大盗賊衆。空を飛べる竜の背中に築いた要塞「風陣」を活動拠点にして「魔王石」を探している。

場所

空中機械都市セントラルジーク (くうちゅうきかいとしせんとらるじーく)

「魔王石」を動力源にして空に浮かぶ都市。治安は騎士団によって守られている。また住人以外は武器類の持ち込み禁止など、厳しい審査を通らないと入ることはできない。「魔王石」のおかげでほかの都市よりはるかに発展しクリーンなイメージを持たれているが、病人・ケガ人・老人といった役に立たなくなった人間を地下に追いやるという非道な行いをしている。 ちなみに地上に住み人間を「第1市民」、地下に住む人間を「第2市民」と呼んでいる。

イベント・出来事

第1次世界崩壊 (わーるど=でかだんす)

「魔王石」を作って王の願いを叶える代わりに、鴉を出現させて混乱と破壊をもたらす契約を、マオが王と交わしたために起きた出来事。この契約は現在も生きており、そのため「魔王石」で願いを叶えようとする者がいる限り、鴉が出現し続ける。

第2次世界崩壊 (わーるど=ぜろ)

16年前に13個の「魔王石」を集めた梟によって発生した出来事。マオが復活し世界が崩壊しかけたが、赤ん坊だったジャン・エレガーダインの右腕にマオの魂を封印することで収束した。またこの時に、生法師(ジェネレイト・マスター)の大多数が死亡している。

その他キーワード

魔王石 (まおうせき)

はるか昔に王が争いを終わらせるためマオと契約した際、マオが自分の心臓から作ったとされる石。王の死後、「魔王石」は13個に砕け世界中に飛び散ってしまう。現在では「すべて集めて一つにまとめると願いがかなう」という伝承があり、有力者から一個人までさまざまな人間が探索している。

(からす)

人間をはるかに超える力を持つ怪物。「魔王石」の所有者は自由に鴉を出現させ、自分の駒として使うことができる。体が大きいほど強力な力を持つ。

無法 (ぜろ)

すべてを破壊し有から無へ戻そうとする力。ジャン・エレガーダインの右腕や鴉の攻撃は、この力により驚異的な破壊力を誇る。

生法 (じぇねれいと)

人間が無から何かを生み出し、創造する力。無法に対抗できる唯一の力で、この力を操ることのできる人間を「生法師」(ジェネレイト・マスター)と呼ぶ。

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