概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
レオ
『ジャングル大帝』の主人公で白いライオン。ジャングルの王パンジャの息子。人間の社会で育ち、後にジャングルへ帰り、ジャングルの平和を守るために戦う。人間社会で育ったため、弱肉強食のジャングルの生活になじまず、常に弱いものの味方となる。また、大人になるまで、ケン一たちと暮らしていた時にはいていたズボンを脱がない。 ムーン山への探検登山において、人間たちとともに遭難し、失明する。
パンジャ
『ジャングル大帝』に登場する白いライオン。レオの父親。野生の動物には優しいが、人間に飼われた動物を嫌う。狩猟家ハム・エッグの計略で討ち取られた。
ケン一 (けんいち)
ヒゲオヤジとともにやってきてアデンの学校へ通う日本人の少年。正義感の持ち主で、意地悪なメリーやピエールからレオを守る。ジャングルへの探検に同行し、メリーとともに遭難、さらに、メリーとも別れ別れになる。以後、青年となるまでレオとともにジャングルを守る。
ヒゲオヤジ
ケン一のおじ。教師としてアフリカの町アデンへ、ケン一とともに日本からやってきた。月光石探索のための資金を提供。その探検に同行した甥のケン一が遭難したため、行方を追って自らジャングルへ赴く。持ち前の行動力で、ケン一を見つけ出し、また、ムーン山への探検にも道案内をつとめる。
ハム・エッグ
狩猟家。メリーの父親。もとナチスの鬼看守兵で、自分が戦争犯罪人であることを隠している。
クッター
狩猟家。常に何かを食べている。
ジャック
『ジャングル大帝』に登場するマルセーユ育ちのネズミ。遭難したレオが拾われた船に住んでいたが、レオとともにアフリカへ旅立つ。幼いレオがアデンを発つまでの日々、助言者として友達として行動をともにする。
メリー
ハム・エッグの娘。ケン一のクラスメートで高慢な少女。ジャングルでジャングラ族に囚われ、のちにジャングラ族の女王となる。
ピエール
ケン一のクラスメート。後にB国の月光石調査隊に加わる。
プラス教授 (ぷらすきょうじゅ)
アムプロチャ大学教授。月光石一つに対し3000ドルの報酬を提示する。B国の月光石調査隊に加わる。
マイナス博士 (まいなすはかせ)
エンテコルス博物館館長。月光石を追い求め、A国の月光石調査隊に加わる。
ランプ
ハム・エッグの弱みを握り、悪事に利用する。
オフクロサン
『ジャングル大帝』に登場するマンモス。ムーン山にすみ、時折、ゾウグサを食べに、雪とともに山を下りてくる。
ダンディ・アダム
二重スパイ。月光石を手に入れる。
アルベルト・コッホ
ケン一のクラスメート。後に、地質学を研究し、月光石調査隊員となって、ジャングルへ赴き、死斑病におかされたルッキオを救う。
片目のブブ (かためのぶぶ)
『ジャングル大帝』に登場するライオン。パンジャ生前のライバル。人間社会で育ったレオに、弱肉強食のジャングルで生きるライオンの姿を見せつける。雌ライオンライヤを巡ってレオと戦い、のこった片目も失ってしまう。
トミー
『ジャングル大帝』に登場するシカ。物々交換による食道を開き、舵で食糧難になったジャングルを救う。レオからもらった帽子を愛用する。
ココ
『ジャングル大帝』に登場するオウム。得意の声色を使いパンジャの声でレオを諭したり、ヒゲオヤジの声でケン一を元気づけようとしたりするが、人間語のボキャブラリーはさほど多くない。シカのトミーが寝ているのを見て、「ねる」と「おきる」をひっくり返し「ルネ」と妹のルッキオを名付ける。
ライヤ
『ジャングル大帝』に登場する雌ライオン。レオに助けられる。後にレオとむすばれルネとルッキオを産む。レオをめぐって、かつて手下として仕えていたリョーナと争う。
ルネ
『ジャングル大帝』に登場する白い雄ライオン。レオとライヤの息子。人間の世界に憧れ、こっそりジャングルを抜け出す。人間の言葉を話すライオンとして、サーカスの人気者となるが、のちにジャングルへ帰る。オウムのココが、シカのトミーが寝ているのを見て、「ねる」と「おきる」をひっくり返し「ルネ」と妹のルッキオを名付ける。
ルッキオ
『ジャングル大帝』に登場する白い雌ライオン。レオとライヤの娘。ルネがジャングルを抜け出したことで、悲しむライヤを慰める。オウムのココが、シカのトミーが寝ているのを見て、「ねる」と「おきる」をひっくり返し「ルネ」と妹のルッキオを名付ける。
ピート
船のボーイ。ルネとともにダンディ・アダムにさらわれる。
クプトノン
古代エジプトの学者。白いライオンの先祖であるアンドロクレスに、研究して作った薬を飲ませる。
アンドロクレス
『ジャングル大帝』に登場する白いライオン。古代エジプトの学者クプトノンに飼われていたが、後に神として扱われ、人々に質素を教え、体を鍛えさせ、それによって国を繁栄させた、レオの先祖。
リョーナ
『ジャングル大帝』に登場する白い雌ライオン。ピグミーの村の124代目の守り神。パンジャの姪。パンジャが村を逃げ出した後、守り神とされたが、それにはレオの方がふさわしいと考え、村へ迷い込んできたレオを引き止めようとする。
ビゾー
『ジャングル大帝』に登場するいじわるな子象。わがままで、乱暴な振る舞いをして、ルネにやり込められる。
パグーラ
『ジャングル大帝』に登場する象のボス。ビゾーの父。人間のまねをするレオを嫌う。
場所
ムーン山
ルウェンゾリ(作中では「ルベンゾリ」)山地のはるか奥地に高くそびえ、赤道直下にもかかわらず白い雪を頂く伝説の高峰。まぼろしのように消えたり出たりする。探検家スタンレイによって名付けられた。
アデン
海に流されたレオがジャックとともにたどり着いたアフリカの町。ここでレオは、ケン一に飼われて幼少期を過ごし、人間の暮らしを覚えた。
その他キーワード
月光石 (げっこうせき)
『ジャングル大帝』に登場する光る石。ハム・エッグが、パンジャを倒した報酬として、クプ・クプ村の酋長から手に入れた謎の石。
人造肉 (じんぞうにく)
『ジャングル大帝』に登場する食べ物で、ジャングルの動物たちに共食いをやめさせるためアルベルト・コッホが開発した。
アニメ
ジャングル大帝(1989年版)
伴俊作やケン一に救出されたレオは、彼らの助けを借りてアフリカからパンジャの森に帰ってくるものの、経験の浅いレオは動物たちとの衝突を繰り返し、森の掟を破ったためパンジャの森を出て行くことになる。 しかし... 関連ページ:ジャングル大帝(1989年版)
ジャングル大帝 進めレオ!
成長したレオはライヤと結婚、ルネとルッキオという子供を授かり、ジャングルの王者として他の動物たちと共にジャングルで平和に暮らしていた。しかし、「月光石」と呼ばれる幻の石を求めて人間たちがジャングルに侵... 関連ページ:ジャングル大帝 進めレオ!
ジャングル大帝(1965年版)
ジャングルの王者として君臨していた白いライオン「パンジャ」の息子として生まれたレオは、人間に殺されたパンジャに代わってジャングルの動物たちのリーダーとなる。そしてレオは動物たちと共にジャングルの改革を... 関連ページ:ジャングル大帝(1965年版)
書誌情報
ジャングル大帝 2巻 講談社コミッククリエイト〈手塚治虫文庫全集〉
第1巻
(2009-10-09発行、 978-4063737103)
第2巻
(2009-10-09発行、 978-4063737110)