すすめ!!パイレーツ

すすめ!!パイレーツ

弱小プロ野球チームである千葉パイレーツを中心に、実在のプロ野球チームや選手も登場し、パロディありシュールな展開ありのギャグ・コメディ群集劇。

正式名称
すすめ!!パイレーツ
ふりがな
すすめ ぱいれーつ
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
 
野球
レーベル
ジュディーコミックス(小学館クリエイティブ) / その他(小学館クリエイティブ)
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概要・あらすじ

千葉県の大富豪九十九里吾作は、念願だったプロ野球チームを創設した。千葉県出身の選手のみで構成されたチームだったが、九十九里吾作の極端な浪費グセが祟って資金が底をつき球団経営が悪化。有力選手も球団を去り、いつしか万年最下位の弱小お荷物球団となっていた。選手たちは奮起はするものの、最下位脱出の道は遠かった。

登場人物・キャラクター

犬井 犬太郎 (いぬい けんたろう)

キャッチャーでコーチを兼任している。巨漢で髪の毛にはパーマをかけている。性格はちゃらんぽらん。流山産業大学時代には「ホームランマシン」と呼ばれるほどのスラッガーだったそうである。富士一平が来てから主役の座を奪われる。

九十九里 吾作 (つくもり ごさく)

千葉パイレーツの創設者でオーナー。いつも痰が絡んでいる。タイミングよく痰ツボを差し出したお手伝いには百万円渡すなど、浪費癖がたたって球団をつくったものの資金難になってしまう。

富士 一平 (ふじ いっぺい)

途中から入団してきて、主人公的な存在となる球界最年少のピッチャー。他の選手と比べて圧倒的にまともで顔もかわいく人気も高い。球団を日本一にしようとする熱血青年。

粳寅 満太郎 (うるとら まんたろう)

千葉パイレーツのライト。元ヤクザの組長をしていた父粳寅満次がカタギになったことを不満に思っている。いつもサングラスをかけており、その下には少女マンガのような瞳を隠している。

猿山 さるぞう (さるやま さるぞう)

千葉パイレーツのサード。流山産業大学時代から犬井犬太郎とは名コンビ。やり過ぎのギャグと人をからかう性格で試合がぶち壊れる展開も度々あった。顔が猿にそっくりである。富士一平が入団するまではエースピッチャーだったが、サードへコンバートされる。

ジェロニモ

千葉パイレーツのセンター。外国人の助っ人でナバホ族(ネイティブ・アメリカン)の末裔。モヒカン狩りにサングラスの風貌。白人に異常な敵意を示す。行き過ぎて色白な選手にまで過剰な反応を示すこともある。

千葉 修作 (ちば しゅうさく)

千葉パイレーツのレフト。長身でチーム一のスラッガー。山武天津小湊松戸農林高校時代に深町久美子と知り合い卒業後に結婚。異常なまでの妻ひと筋の愛妻家。

稲刈 真青 (いねかり まさお)

千葉パイレーツのファースト。肺結核で入院しているのをいいことに、自らを沖田総司に見たてて悲劇の主人公になったつもりで女性ファンを獲得していた。完治してからはファンが激減した。自分では草刈正雄に似ていると思っている。

獅子丸 (ししまる)

千葉パイレーツのショート。「赤い夕日のライオン丸」と世間から呼ばれる野球無宿。「草野球」の助っ人として渡り歩いていたが、千葉パイレーツにその腕を買われて入団。

昆 比雄馬 (こん ぴゅうま)

千葉パイレーツのセカンド。流山産業大学の教授で電子工学のスペシャリスト。犬井犬太郎の後輩で、補強選手として入団するが野球のことはまったくわからない。立体コピーマシンなど変わった機械を色々発明する。

粳寅 満次 (うるとら まんじ)

千葉パイレーツの代打。粳寅満太郎の父で元関東粳寅組の組長。自宅の池の鯉と戯れれるのが趣味。満太郎の代わりに試合に出ていきなり場外ホームランを打ったことで 代打要員にスカウトされる。

江原 卓徳 (えはら すぐのり)

千葉パイレーツのピッチャー。法経大学の野球部のエースだった。読売ジャイアンツに入ることを切望していたが、九十九里吾作と国家の陰謀で千葉パイレーツに入団させられる。時々この事を悪夢のように思い出す。

沢村 真 (さわむら まこと)

千葉パイレーツのピッチャー。入団テストで抜群の才能を見せて合格するが、実は二卵性双生児として生まれ、生後すぐに亡くなった兄の魂が憑依する二重人格の女性。度々入れ替わるのでメンバー達も対応に苦労する。

梶野 望都 (かじの もと)

千葉パイレーツのピッチャー。名門梶野財閥の一人娘。眉目秀麗、才色兼備、スポーツ万能という、長い黒髪の天才少女。天才ゆえか、何故か犬井犬太郎の変態性に魅かれて入団することになった。名前はマンガ家萩尾望都からのもじり。

日上 金造 (ひがみ きんぞう)

千葉パイレーツの監督。犬井犬太郎とともに流山産業大学から千葉パイレーツに入団して監督になった。ひがみっぽい性格ですぐスネるところがある。あまりの成績の悪さに犬井に監督の座を奪われることもある。

二田 笑二 (にた しょうじ)

千葉パイレーツの打撃コーチ。「悪魔の微笑み」の鬼コーチと言われる由縁は、その顔の表情が感情と正反対に出るところにある。怒ってる時はニコニコ顔、エロい時には泣き顔になるといった風でややこしい。

鬼頭 (きとう)

千葉パイレーツきってのスラッガーとして知られていたが、極度のスランプが原因で自殺した。しかし選手として未練があり、たびたび幽霊として現れている。選手寮で使っていた鬼頭のロッカーが死後に開かなくなり、「開かずのロッカー」と呼ばれている。

流星 五郎 (りゅうせい ごろう)

「犬が安木節を踊ると英雄が生まれる」という千葉の言い伝え通りに現れた選手。野球だけでなく、歌やTV出演を含めたアイドル選手として千葉パイレーツで活躍。一時的に彼のために長嶋茂雄が監督に就任したほどである。

恥 可苦馬 (はじ かくま)

投手として千葉パイレーツに入団したが、二頭身の転んだダルマのような見かけで期待もされていなかった。ところが、ボールが分身して文字を描く魔球スパークボールの持ち主だった事から、いつの間にか読売ジャイアンツに奪われてしまう。名前は『巨人の星』の星飛雄馬のもじり。

豊田 瀬理香 (とよた せりか)

九十九里吾作オーナーの孫娘でショートヘアのメガネが似あう18歳。大学で心理学を学び、その研究テーマに千葉パイレーツを観察しにくる。富士一平の前だけはブリッコになるが犬井犬太郎には辛辣な言葉を投げつけて打ちのめす。その後、何故かそのままコーチに就任する。

富士 一鉄 (ふじ いってつ)

富士一平の父親。奇病「突発性インキンタマ炎」を患い、寝たきりの生活をおくっているが、一平に輪をかけて熱血漢で、病気を患っているわりに体には大リーグボール養成ギプスを付けていたりする。

松本 菜津美 (まつもと なつみ)

富士一平の高校時代のガールフレンド。父親の仕事の都合でアメリカに渡ってしまうことになり、勇姿を見せたいと一平が大奮闘をし千葉パイレーツが久々に勝利した。

千葉 久美子 (ちば くみこ)

千葉修作の最愛の妻。旧姓は深松。山武天津小湊松戸農林高校で千葉修作の二年後輩だった。テニス部の新入生で人気の的だったが、修作に射止められた。千葉パイレーツのマスコット的存在。

花形見 鶴 (はながたみ つる)

阪神タイガースに所属。富士一平とは高校時代にライバル同士だった。再び対決するためにプロ野球に入団。玩具会社花形見トーイの御曹司で、一度は野球を退いて会社を継ぐが、あっという間に倒産させ復帰する。『巨人の星』の花形満がモデル。

馬留丹 星児 (ばるたん せいじ)

広島東洋カープのピッチャー。馬留丹組の跡取りで、太いつりあがった眉毛が特徴。中学生の頃から同級生だった粳寅満太郎をライバル視しており、満太郎を追ってプロ野球に入ってきた。名前はバルタン星人のもじり。

キミー・ヘンドリックス

オクラホマ・オカマーズの主力選手。美青年のオカマで、彼のウインクには100ボルトの電流が流れ相手の魂を抜いてしまうというが、千葉パイレーツには通じなかった。名前はジミ・ヘンドリックスのもじり。

集団・組織

千葉パイレーツ

千葉を本拠とするセ・リーグのプロ野球チーム。千葉県の大富豪九十九里吾作がオーナー。万年最下位の弱小球団。

オクラホマ・オカマーズ

『すすめ!!パイレーツ』の登場する野球チーム。米国オクラホマ州を本拠地とするマイナーリーグの球団。その名どおりのオカマのほかサイボーグもいる。創設以来一度も試合に勝ったことがない事から千葉パイレーツと試合をして自信をつけようとする。

山武天津小湊松戸農林高校 (さんぶてんしんこみなとまつどのうりんこうこう)

『すすめ!!パイレーツ』に登場する千葉県にある高校。猿山さるぞう千葉修作粳寅満太郎が同級生で野球部に在籍している。

流山産業大学 (ながれやまさんぎょうだいがく)

『すすめ!!パイレーツ』に登場する千葉県にある大学。牛の背に乗ってゆられて小一時間の小高い丘の上に建っている。猿山さるぞう日上金造昆比雄馬らが在籍。

書誌情報

すすめ!!パイレーツ 4巻 小学館クリエイティブ〈ジュディーコミックス〉

第1巻

(2009-01-06発行、 978-4778011802)

第2巻

(2009-02-20発行、 978-4778011819)

第3巻

(2009-03-19発行、 978-4778011826)

第4巻

(2009-04-17発行、 978-4778011833)

すすめ!!パイレーツ完全版 4巻 小学館クリエイティブ〈その他〉

第1巻

(2008-09-10発行、 978-4778030872)

第2巻

(2008-09-29発行、 978-4778030902)

第3巻

(2008-10-10発行、 978-4778030919)

第4巻

(2008-10-30発行、 978-4778030940)

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