あらすじ
第1巻
かわいらしい見た目のせいで、女の子扱いされる事が多かった少年の椎名亜樹は、中学入学を機に男らしく変わろうと、学生寮「すのはら荘」で一人、下宿を始める事にした。しかし「すのはら荘」への入居の日に、亜樹は色っぽい管理人の春原彩花と出会い、彼女から女の子と間違われてしまう。そして「すのはら荘」の伝統に則り、亜樹は彩花にお風呂で背中を流される事になる。(第1話)
彩花は亜樹を「あきちゃん」というあだ名で呼んでいた。しかし、亜樹は幼い頃から姉に女の子として扱われていた事にコンプレックスを抱いており、彼女から呼ばれていた「あきちゃん」という呼び名を嫌っていた。そんな亜樹の気持ちを察した彩花は「あっくん」と呼び方を改めるが、その扱いは以前とまったく変わらなかった。(第2話)
いつものように彩花が亜樹に対して過剰なスキンシップを取っていたところ、「すのはら荘」の住人である雪本柚子が姿を現す。亜樹は初対面の柚子に挨拶し、彼女といっしょにいた「すのはら荘」の住人である月見里菫、風見ゆりを紹介される。(第3話)
中学校の入学式の日、地元から一人で上京した亜樹は緊張を隠せずにいた。そんな亜樹の様子を見た彩花は、制服を着て姿を現し、中学校生活の予行演習をやってみようと提案する。そして彩花は、女子生徒役を演じて見せ、亜樹はそんな彩花についときめいてしまう。(第4話)
自分の部屋が暑いからと、柚子が亜樹の部屋に遊びにやって来た。いっしょに漫画を読むうちに、柚子と亜樹は必要以上に身体が密着してしまう。その状況を客観視した柚子は、顔を真っ赤にして部屋から出て行ってしまう。(第5話)
「すのはら荘」で悲鳴が上がった。それは、風呂場にいた大きな蜘蛛を怖がった柚子のものであった。柚子はその場に駆け付けた亜樹に、蜘蛛を退治してほしいと頼むが、亜樹も蜘蛛が怖いため、それを拒否する。そんな中、姿を現した菫が、単身蜘蛛に立ち向かう。(第6話)
亜樹の学校で運動会が開催される事となった。やる気いっぱいの柚子は同じ紅組の亜樹に対し、彩花と二人三脚に参加するよう命令する。こうして亜樹と彩花は二人三脚の特訓を開始するが、その特訓は、亜樹と息を合わせるという目的で、彩花は過剰なスキンシップを取る事になってしまう。(第7話)
最近、柚子が話す話題は亜樹の事ばかりであった。亜樹に興味を抱いた菫は、彼の行動を観察し始めるが、亜樹はそんな菫の視線が気になり、勉強も手がつかない。そんな亜樹を気遣ってか、菫は彼の勉強を見てあげると申し出る。(第8話)
結婚について語り合っていた最中、彩花は、結婚にはお互いに助け合う事が重要だ、と亜樹に告げる。それを聞いた亜樹は、自分なら彩花にどんなサポートができるだろうかと考える。そして考えた末に、料理がうまくなればいいという結論に達した亜樹は、その翌日、彩花から料理を教わる事にする。(第9話)
真夏日、亜樹は「すのはら荘」の庭でビニールプールを使って涼んでいた。そこで彩花の色気漂う水着姿を目の当たりにした亜樹は照れてしまう。一方の彩花はそんな亜樹に構う事なく、いつもの過剰なスキンシップを始める。ますます照れてしまった亜樹は、彼女からのスキンシップを全力で拒む。(第10話)
ある日、ゆりが亜樹に頼み事を持ち掛ける。男気を発揮できるチャンスだと張り切る亜樹は、これを快諾。だが、ゆりの頼み事とは、趣味で作っているメイド服のサイズ感を確かめるため、亜樹に着てもらう事だった。女物の服を着る事を嫌がる亜樹だったが、承諾した手前、断る事ができない。こうして亜樹は、メイド服はもちろんの事、さらに追加で次々と女物の可愛らしい服を着る事になってしまう。(第11話)
ある日、彩花が風邪で熱を出して倒れてしまう。普段彩花に世話になっている亜樹は、自分を頼ってほしいと申し出る。すると彩花は過剰に甘え始め、さらには背中の汗を拭いてほしいとお願いする。亜樹は彩花の色っぽい背中を見て照れながらも、真剣に彩花の背中の汗を拭うのだった。(第12話)
亜樹は彩花に頼まれ、買い物に付き合う事になった。荷物持ちで男気を見せようと張り切る亜樹は、ふと今なら彩花と恋人同士に見えるのではないかと思い、つい緊張してしまう。(第13話)
第2巻
ある日、春原彩花はリンゴジュースをもらって来たが、その中には1本だけ酒が混じっていた。そうとは知らない彩花は酒を飲んで、見るからに様子がおかしくなってしまう。実は彩花は酒乱で、酒を飲むと周囲の人間に襲い掛かり、キスをする癖があった。雪本柚子、月見里菫、風見ゆりがその犠牲になる中、ついに彩花は椎名亜樹にも襲い掛かる。(第14話)
小さい胸にコンプレックスを抱く柚子は、亜樹に対し、男は胸の大きい女性の方が好きなのかと尋ねる。柚子も自分と同様に身体的な悩みを抱えている事を知った亜樹は、共感を覚え、彼女のために胸が大きくなる方法を調べ始める。そして亜樹は、彩花に胸を大きくするための秘訣を教わろうとする。(第15話)
夏休みを迎えた亜樹は、「すのはら荘」の伝統として、宿題を1日中やる日を設ける事となった。その日は彩花が宿題を見てくれるとの事で、亜樹はその日が来るのを待ち望んでいた。そして迎えた当日、亜樹の部屋に眼鏡をかけた凛々しいスーツ姿の彩花が現れる。(第16話)
ある日、亜樹が自室に入ろうとすると、そこには見知らぬ女性が立っていた。彼女は今年の3月までこの部屋の住人であったらしく、懐かしさを覚えて勝手に入ってしまっていたのだ。さらに亜樹は、その女性が彩花の妹、春原菜々である事を知る。(第17話)
夏休みのあいだ、菜々が「すのはら荘」に居座る事になった。そんな中、寝ぼけて部屋を間違えた菜々が、亜樹のベッドに潜り込んで来てしまう。亜樹の事を気に入った菜々は、いっしょに遊ぼうと亜樹の部屋に居座る。こうして二人はゲームをして遊ぶ事になるが、菜々は亜樹に身体を密着させてくるのだった。(第18話)
亜樹は「すのはら荘」のみんなといっしょに、プールに遊びにやって来ていた。そこで亜樹は、二人組のお姉さんにナンパされてしまう。困っていてる亜樹を助けるため菜々がやって来るが、二人のお姉さんはなんと菜々の友人の内藤苺愛と小薗井舞子であった。菜々は友人達に向かい、亜樹は自分の物だと主張して強引に奪い取る。だがその場面は彩花に見られており、菜々は亜樹を賭けて、彩花と水泳で対決をする事になってしまう。(第19話)
菫は柚子と遊園地に出掛けたが、柚子は身長が低いせいで、ジェットコースターに乗る事ができなかった。「すのはら荘」に帰って来たあと、菫はそれに責任を感じて落ち込んでしまう。亜樹はそんな菫を励ますよう柚子に頼まれるが、男が一人で女性の部屋に入るのに抵抗を覚えていた。それを聞いたゆりは、亜樹に女装をさせて、菫の部屋へと送り込む。(第20話)
菜々に勧められ、亜樹は彩花に耳かきをしてもらう事になった。すると亜樹は彩花の耳かきのあまりの気持ちよさに眠ってしまう。菜々と柚子はそんな亜樹をからかうものの、実は二人も、彩花の耳かきで眠ってしまった事があったのだ。その証拠写真を見せられた亜樹は、逆に菜々と柚子をからかい始める。(第21話)
ある日、亜樹はテレビで心霊番組を見て怖がる柚子をからかっていたが、それを聞いた菜々が「すのはら荘」には幽霊が出ると話し出す。その日の夜、自室で奇妙な音を耳にした亜樹は、怖がりながらも調査を開始。するとその音は、誰もいないはずの物置から聞こえてくる事がわかった。怖さのあまり、気のせいだと思おうとする亜樹だったが、音は止む気配がまったくない。亜樹は意を決し、物置を調べる事にする。(第22話)
亜樹は彩花の管理人としての仕事が大変そうだと思い、何かできる事はないかと考えていた。それを聞いたゆりは、マッサージをしてあげたらどうかと提案する。亜樹が試しに菫にマッサージをしてみたところ、なかなかの効果がある事が判明。これなら彩花も楽になるのではないかと、亜樹はさっそく彩花にマッサージをしようかと申し出る。(第23話)
ゆりはカメラを新調し、そこら中の写真を撮っていた。それを見ていた亜樹は、普段ゆりが撮った写真を見せてもらうが、その中に柚子のいかがわしい写真を見つけてしまう。ゆりは菫のために柚子のお宝写真を撮っていたのである。ゆりは、秘密を知ってしまったからには許す事ができないと、亜樹を脅し始める。そんな中、ゆりは交換条件として、亜樹が一つ言う事を聞いてくれれば許してあげると提案し、亜樹はその条件を飲む事になる。そして、亜樹はゆりに代わって彩花のお宝写真を撮る羽目になる。(第24話)
夏休みが終わりに近づく中、菜々の友人、苺愛と舞子の二人は宿題が終わっておらず、菜々の助けを借りるために「すのはら荘」を訪れる。そんな中、集中力を上げるためのご褒美として、苺愛と舞子が宿題を1ページ終えるごとに、二人が亜樹を10秒間好きにできる事になってしまう。これにより宿題ははかどるものの、二人による亜樹への要求はどんどんエスカレートしていく。(第25話)
「すのはら荘」のみんなといっしょに夏祭りに出掛けた亜樹は、夏祭りの会場で彩花と菜々の二人に甲斐甲斐しく世話を焼かれていた。恥ずかしくなった亜樹はその場から逃げ出し、一人だけはぐれてしまう。打ち上げ花火が始まる中、探しに来た彩花と合流した亜樹は、二人きりで花火を楽しむのだった。(第26話)
第3巻
椎名亜樹は春原彩花といっしょに水族館に行く事になった。ペンギンが大好きな亜樹は内心でははしゃいでいたが、彩花の前では恥ずかしいからと平静を装っていた。しかし、実際にペンギンを前にすると亜樹は目を輝かせ始め、そんな亜樹を彩花は微笑ましく見つめるのだった。(第27話)
明後日には夏休みが終わろうとしている中、「すのはら荘」に滞在していた春原菜々が家に帰る事になった。菜々は亜樹の部屋に訪れて、お別れの前に彼といっしょに遊ぶ事にした。菜々は亜樹と再会の約束を交わし、「すのはら荘」をあとにするのだった。(第28話)
嵐の中、亜樹は学校からの帰りに傘を差していたにもかかわらず、ずぶ濡れになってしまう。すぐにお風呂に入ろうとするが、雪本柚子達も亜樹と同じくずぶ濡れで帰って来たため、亜樹は彼女達にお風呂の順番を譲る。亜樹は柚子達がお風呂から上がるのを待っているあいだに身体が冷えてしまうが、そんな亜樹を見た彩花は甲斐甲斐しく彼の世話を焼く。(第29話)
亜樹と彩花はいっしょに焼き芋を食べていた。そんな中、「すのはら荘」を訪れていた菜々もいっしょに焼き芋を食べ始める。しかし、菜々はその後太ってしまい、ショックを受ける。彩花はそんな菜々をからかうが、彩花もまた、少しだけ太ってしまっていた。そこで彩花はダイエットのために運動をするのだった。(第30話)
亜樹は「すのはら荘」のみんなといっしょに、お祭りを開催する商店街の手伝いをする事になった。そんな中、手伝いのために着る制服がなぜか女物しか用意されておらず、亜樹は女装をしてお祭りの接客をする事になってしまう。さらに亜樹は接客で失敗を犯してしまい、お客様に迷惑を掛けてしまった事で落ち込む。そんな亜樹を見た彩花は彼を元気づけ、亜樹はやる気を新たにして接客に励むのだった。(第31話)
亜樹は月見里菫と随分なかよくなったのではないかと、風見ゆりに指摘された。さらに菫はゆりに亜樹の姉のようだと指摘されて嬉しくなり、亜樹に「すみれおねえちゃん」と呼んでとお願いする。そんなやり取りを傍から見ていた柚子は、姉といえば自分だと主張するが、みんなからは姉っぽくはないと否定されてしまう。そこで柚子は自らの姉っぽさを証明するべく、亜樹に膝枕をしてみせる。(第32話)
ある日、亜樹が目を覚ますと、目の前に亜樹の姉、椎名茉莉がいた。「すのはら荘」のみんなとの挨拶を済ませた茉莉は、突然亜樹を連れて帰ると言い出す。しかし、亜樹は茉莉といっしょに帰りたくないと主張する。茉莉は亜樹がそんな事を言うのは、管理人である彩花が亜樹を誑(たぶら)かしているためだと言い出した。(第33話)
茉莉は、彩花が亜樹を任せるに相応しいかどうかを見定めるために、テストをすると言い出す。茉莉は彩花を認めるつもりなど毛頭なかったが、彩花の世話上手な一面を見ている内に、次第に彼女を認めていく。そして茉莉はテストの結果は保留であるとして、亜樹を連れて帰る事なく「すのはら荘」をあとにするのだった。(第34話)
初冬を迎え、「すのはら荘」では炬燵がリビングに設置される事となった。亜樹は彩花といっしょに炬燵の中でゆっくりと過ごしていたが、突然炬燵の電源が止まってしまう。彩花は少し見てみると炬燵の中に頭を突っ込むが、亜樹の足に彼女の髪が当たり、亜樹はくすぐったくなってしまう。そして彩花はそんな亜樹の様子が面白くなり、つい彼をからかいたくなってしまう。(第35話)
クリスマスの日を迎え、「すのはら荘」ではクリスマスパーティーが開かれていた。そんな中、亜樹が未だにサンタクロースを信じている事が発覚する。それを知った柚子はそんな彼の夢を壊さないために、起きている亜樹を寝かしつけ、そのあいだにサンタクロースからのプレゼントを置くという作戦を決行に移す。(第36話)
茉莉は亜樹を連れ出すために、彩花といっしょに歩いている亜樹を尾行していた。そんな中、茉莉は彩花が亜樹に対して過剰なスキンシップをしている様子に耐えきれず、思わず飛び出してまう。茉莉は強引に亜樹を連れ出すと、いっしょに帰ろうと亜樹を誘う。しかし、亜樹は頑として帰ろうとはしない。そんな亜樹を説得しようとする中、茉莉は慣れない道を歩いているうちに道に迷ってしまう。(第37話)
亜樹は3か月に1回、彩花に髪を切ってもらっていた。いつもは外で切っていたが、冬になった今は外が寒いからと、お風呂場で水着を着て髪を切る事にしていた。するとなぜか必要もないのに彩花も水着になってしまう。彩花はそのまま髪を切り始めるが、亜樹は彩花の水着姿に照れてしまい、落ち着かない様子を見せる。(第38話)
亜樹は道で歩いているスカートの短い女子高校生を見掛ける。しかし、よくよく見ればそれは菜々、内藤苺愛、小薗井舞子の三人で、彼女達に見つかった亜樹はいっしょにカラオケに行く事になってしまう。三人から過剰なスキンシップを受け続けた亜樹は、居心地の悪さを感じてしまう。ようやくカラオケが終わり、亜樹がほっとするのも束の間、今度はゲームセンターに連れて行かれるのだった。(第39話)
みんなで「すのはら荘」の大掃除をする事になった。しかし、「すのはら荘」はやたらと広く、五人だけでは人手不足だった。しかし、それでもがんばって掃除を終わらせ、新年を前にしてみんなで年越しそばを食べる。その内に亜樹は眠くなってしまうが、彩花と新年をお祝いしたいからと、がんばって起き続ける。(第40話)
登場人物・キャラクター
椎名 亜樹 (しいな あき)
学生寮「すのはら荘」の101号室に住んでいる少年。中学1年生。黒髪短髪で、中性的な見た目をしている。そのせいで、小学生の頃は周囲から女の子のような扱を受けており、中でも姉の椎名茉莉からは妹のようにかわいがられていた。それが原因で、女の子として見られる事にコンプレックスを抱いており、男らしくなりたいという思いから、中学入学と同時に、一人で学生寮である「すのはら荘」に入寮する事を決めた。 そこで出会った管理人の女性、春原彩花に片思いをしているが、男扱いされていない事に悩んでいる。また、「すのはら荘」の住人である風見ゆりに女装を強いられる事が多く、それも悩みの種になっている。ちなみに彩花からは「あっくん」とあだ名で呼ばれている。
春原 彩花 (すのはら あやか)
学生寮「すのはら荘」の管理人を務めている女性。金髪のセミロングで、おっとりとした雰囲気を漂わせている。また、類まれなる爆乳の持ち主で、そのうえプロポーションが抜群にいい。世話好きな性格で、スキンシップ過多なところがある。人との距離感が非常に近く、すぐに抱きついたりする癖がある。また、甘やかし癖があり、「すのはら荘」の住人に対しては、必要以上の世話を焼いてしまうところがある。 ちなみにお酒を飲むと、ただでさえ過剰なスキンシップがさらに激しくなり、抱きついてキスをしてしまう。
雪本 柚子 (ゆきもと ゆず)
学生寮「すのはら荘」の201号室に住んでいる少女。棚町中学校で生徒会長を務めている。ピンク色の髪で、髪型はロングヘア。背が低いために、それを非常に気にしている。そのため少しでも背が高く見えるように、頭の上にヒヨコの人形を乗せている。大人っぽくなりたいというあこがれからか、傲岸不遜な振る舞いをする事が多い。また、わがままなところがあり、それによって子供っぽさを見せてしまう事もある。 虫や怖いモノなど弱点が多く、お風呂に大きな蜘蛛が出た時などは悲鳴を上げていた。
月見里 菫 (つきみざと すみれ)
学生寮「すのはら荘」の202号室に住んでいる少女。棚町中学校で生徒会副会長を務めている。黒髪のロングヘアで、側頭部で髪を結んでいる。クールな外見で、見た目どおりのクールな性格をしている。その反面、かわいいものが大好きで、かわいい見た目の雪本柚子の事も大好き。柚子の事を信奉しているため、彼女に対して献身的な世話を焼く事が多い。 また、彼女の事が好き過ぎるあまり、彼女のお宝写真を収集している。
風見 ゆり (かざみ ゆり)
学生寮「すのはら荘」の203号室に住んでいる少女。棚町中学校で生徒会書記を務めている。ピンク色の髪で、ショートカットの髪型をしている。細目で、おっとりとした外見をしている。少々サディスト気質なところがあり、椎名亜樹などをからかっては楽しんでいる。また、亜樹の女装姿を見たいがために策謀を巡らせる事が多々ある。趣味は衣装作りやカメラで、雪本柚子の面白写真や、ちょっと恥ずかしいお宝ショットを撮る事が多く、それを月見里菫に譲っている。
春原 菜々 (すのはら なな)
春原彩花の妹で、「すのはら荘」101号室の元住人。高校入学を機に「すのはら荘」を出て行ったが、雪本柚子達とも面識がある。金髪で、ツインテールの髪型をしている。健康的な小麦色の肌をしており、巨乳でスタイルがいい。見た目に反して努力家で、まじめな性格をしている。元棚町中学校の生徒会長で頭がよく、日々の運動によってスタイルのよさを保っている。 面識のない人物とでも気軽にスキンシップを取る事ができ、初対面であった椎名亜樹とも既知の仲のように振る舞う。また、ゲームが趣味で、101号室の隠し扉の中にレトロゲームを隠し持っていた。夏休みを機に「すのはら荘」に長期滞在して、夏休みが終わってからも、頻繁に「すのはら荘」に遊びに来ている。
内藤 苺愛 (ないとう めあ)
春原菜々の友人の少女。黒髪のロングヘアで前髪が長く、片目が隠れている事が多い。年下の男の子が大好きで、夏休みのあいだは半裸の少年を間近で観察するために、同じく年下の男の子好きである友人の小薗井舞子といっしょに、毎日市民プールに通っていた。椎名亜樹の事を一目で気に入り、彼との過剰なスキンシップをしたがる。
小薗井 舞子 (おそのい まいこ)
春原菜々の友人の少女。茶髪で、ショートカットの髪型をしている。菜々からは主に「マイ」などの愛称で呼ばれている。年下の男の子が大好きで、夏休みのあいだは半裸の少年を間近で観察するために、同じく年下の男の子好きである友人の内藤苺愛といっしょに、毎日市民プールに通っていた。椎名亜樹の事を一目で気に入り、彼との過剰なスキンシップを取りたがる。
椎名 茉莉 (しいな まつり)
椎名亜樹の姉。白髪をハーフアップにまとめ、前髪をまっすぐに切り揃えている。亜樹の事を溺愛しているが、その一方で彼を女の子扱いしてしまい、それを亜樹からは嫌がられている。秋になった頃、亜樹を連れ戻すために「すのはら荘」を訪れた。亜樹が家に戻らない理由を、春原彩花がだましているからだと考えており、彩花が亜樹に過剰なスキンシップを取る事を嫌がっている。 また、彩花のそのような行動を監視するために、新たに「すのはら荘」近隣の高校に通い始めた。
八穂 錦 (やつほ にしき)
学生寮「すのはら荘」の近隣の商店街にある酒屋「八穂酒店」で店主を務めている女性。癖のある黒髪で、ポニーテールの髪型をしている。店先に出る時は半纏を羽織っている。若くして祖父の店を継いで、酒屋を切り盛りしているしっかり者だが、おちゃらけた言動をする事が多い。そのせいで、初対面の椎名亜樹からは、しっかりしているようにはとても見えないと評されていた。