概要・あらすじ
神社の一人娘である余目蒼月は11歳。もうすぐ小学6年生になる女の子だ。何もない所でつまずいてしまう蒼月は、しっかり者の親友の有森紅葉に助けてもらってばかり。授業中、蒼月は教室を覗くキレイな男の子に気づき、転校生かなと思っていると先生に指されてしまう。授業を聞いてなかったことで先生から「うわのそら」と名前いじりをされた時、また紅葉がかばってくれた。蒼月は紅葉が大好きだったが、なぜ自分なんかといっしょにいてくれるのか疑問に思い、神社に遊びに来た紅葉に尋ねた。紅葉は「なにかしてあげるだけが友達じゃない。ただ一緒にいたいから」と嬉しいことを言ってくれた。蒼月は学校で見たキレイな男の子を神社でまた見かけるが、すぐ見失ってしまう。紅葉と別れたあと、振り返るとその男の子は神社の屋根にいた。危ないから下りてと注意すると、その男の子は「俺が見えるのか?」と驚いた顔をした。彼は翼を広げて「俺は死神。神の使いだ」と言い、ゆっくりと下りてきた。死神の名は偲。魂の回収のため、下見に来たのだという。蒼月は彼を見かけたとき、いつも紅葉がいっしょにいたことに気づく。そして偲の口から「紅葉の命はあと1年」と告げられるのだった。偲から「この運命を変えることはできない」と聞かされ、蒼月は残された時間、自分にできることは何か考え始める。
登場人物・キャラクター
余目 蒼月 (あまるめ そら)
11歳でもうすぐ小学6年生になる女の子。神社の一人娘で父は神主を務める。性格は大人しく、何もない所つまずいてしまうドジっ子。ふだんはおっとりしているが、家の手伝いで白衣に緋袴(ひばかま)、千早(ちはや)をまとうと凜とする。髪はアゴまでのボブカットで、左側に三日月の髪飾りをつけている。なぜかほかの人には見えない死神が見える。
有森 紅葉 (ありもり いろは)
余目蒼月の親友。小学4年生の途中から転校してきて、5年生で蒼月と同じクラスになる。しっかり者で面倒見がよく、背の高い女の子。ピアノ伴奏もできる。毛先にウエーブがついたふんわりした髪質。髪のサイドを残して、後ろで一つにしばっている。蒼月のことが大好きで、いつも蒼月を助けている。
偲 (しのぶ)
魂を回収する死神の見習い。外見はまつ毛の長い端正な顔立ちの男の子。前髪が長く、いつもパーカーのフードをかぶっている。死神の姿のときは、2本の角と翼が生える。死神見習いの中では優等生で、一人前の死神になるための最終テストで有森紅葉の魂を回収する。最終テストは超難関のため、1年前から紅葉の様子を見に来ていた。
書誌情報
そらいろメモリアル 3巻 小学館〈ちゃおコミックス〉
第1巻
(2020-09-01発行、 978-4098710942)
第2巻
(2020-12-25発行、 978-4098712328)
第3巻
(2024-02-26発行、 978-4098725328)