ばっかつ! ~麦酒喝采~

ばっかつ! ~麦酒喝采~

ビールが大好きな女子大学生の二条小麦は、その情熱で周囲の酒好き女子たちをビールの世界へと引き込んでいく。ビールライフを楽しむ女子大学生たちの姿を描く、ビールあるあるコメディ。「ComicWalker」で2018年8月17日から配信の作品。

正式名称
ばっかつ! ~麦酒喝采~
ふりがな
ばっかつ ばくしゅかっさい
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あらすじ

第1巻

花小路ほっぷは、大学で入会したビール愛好会のサークル活動の一環として、いきなりビアダイニング「麦」でウェイトレスとして働くことになった。週末の夜ということもあり、大賑わいの店の接客をなんとかこなしきってようやく迎えた閉店後、ぐったりするほっぷに、まかないとしてビールと豪勢な食事が振る舞われる。そこで出された「ピルスナー・ウルケル」について、待っていましたとばかりに二条小麦は熱く語り出すが、ほっぷはその話の中に出て来る「ラガー」「エール」という言葉の意味がわからず、素直に疑問を口にする。まったくなんの予備知識もないままほっぷに仕事をさせていたことに改めて気づいた小麦は、あわてて彼女にビールの基本的な知識を教え始める。(2杯目「麦とホップ」。ほか、5エピソード収録)

登場人物・キャラクター

花小路 ほっぷ (はなこうじ ほっぷ)

二条小麦と同じ大学に通う2年生の女子。年齢は20歳。大学には一浪して入学した。黒髪のロングヘアをポニーテールにした明るく活発な人物だが、少々涙もろいところがある。2年生になり、生活が落ち着いたのを機にサークル活動をしたいと考え、小麦に誘われてビール愛好会に入会した。それと同時に、ビアダイニング「麦」でウェイトレスとして働くようになる。もともと酒好きで毎日晩酌をしていたが、ビールについては詳しくなく最初の一杯だけで、基本的には日本酒を好んで飲んでいた。しかし小麦と知り合い、ビアダイニング「麦」で働くうちに、ビールについての知識を深め、その魅力に取りつかれていく。自分の名前に少々コンプレックスがあり、自己紹介でもあえて下の名前を名乗ろうとはしない。ちなみに名前の「ほっぷ」というのは、「最初の一歩」を意味している。

二条 小麦 (にじょう こむぎ)

花小路ほっぷと同じ大学に通う2年生の女子。年齢は20歳。淡い髪色のショートヘアで、頭の左右をお団子でまとめ小さなハーフツインにしている。子供に見えるほど童顔で背が低いが、Fカップの巨乳の持ち主。2年生になって学内にビール愛好会を立ち上げたが、アルコールを飲むために20歳未満は入会不可で、新入生を勧誘できずにいた。そこに、ちょうど2年生からサークル活動をしたいと考えていたほっぷを誘い、無事に活動を開始する。実家であるビアダイニング「麦」でウェイトレスとして働いていることもあり、ビールに関する知識が豊富で、ビールについて話し出すと止まらなくなってしまう。またビールに対する思い入れも強く、興味のない人にその魅力を伝えることを何よりの楽しみとしている。ちなみに、ビール愛好会の活動内容にはビアダイニング「麦」での労働も含まれており、サークル勧誘はそのまま労働力の確保につながっている。

二条 麦 (にじょう むぎ)

ビアダイニング「麦」の店長を務める女性。二条小麦の母親。黒髪ショートヘアの美女で、大学生の娘がいるとは思えないほどの若々しさを誇る。またスタイルも非常によく、小麦に勝るとも劣らない巨乳の持ち主。

二条 つばめ (にじょう つばめ)

二条小麦の妹で、二条みかんの姉。高校1年生で、年齢は15歳。実家であるビアダイニング「麦」でウェイトレスとして働いている。黒髪をポニーテールにしてリボンを付けており、母親の二条麦似のきりっとした顔立ちをしている。非常にしっかりしたまじめな性格で、礼儀正しい。コーヒーが好きで、将来の夢はバリスタになること。二条つばめが淹れるコーヒーは花小路ほっぷをはじめ、舌の肥えた樽屋敷ユリアからも好評を博している。コーヒーのことになると話が止まらなくなったりと、ある意味で姉の小麦に似たところがある。ビールには基本的に興味はないが、唯一、コーヒーに似た香りを感じることから、大人になったら黒ビールを飲んでみたいと考えている。

二条 みかん (にじょう みかん)

二条小麦と二条つばめの妹。実家であるビアダイニング「麦」でウェイトレスとして働くこともある。ロングヘアをハーフツインにし、小麦似のかわいらしい顔立ちをしている。天真爛漫な性格で、ビアダイニング「麦」および二条家のマスコット的な存在。

仲沢 智 (なかざわ とも)

ビアダイニング「麦」でカウンターを担当する青年。黒髪ショートヘアの優しく爽やかなイケメンで、彼を目当てにビアダイニング「麦」を訪れる女性客も多い。立場はアルバイトながら酒全般の知識は深く、ビアダイニング「麦」の主戦力となっている。その知識と人柄を活かし、ベルギービールバー「エルキュール」など、ほかの店でも働いている。

樽屋敷 ユリア (たるやしき ゆりあ)

花小路ほっぷ、二条小麦と同じ大学に通う3年生の女子。金髪をハーフツインにしたゴージャスな美女だが、あまりにスレンダーで凹凸がなさすぎる体型にコンプレックスを抱いている。ワイン輸入販売「美樽屋」の令嬢で、ワインに関する造詣は深い。実は父親から新たに創設する美樽屋のビール部門を任されることになっていたが、樽屋敷ユリア自身が苦いものが苦手ということもあり、ビールは苦いばかりでワインに及ばないと、偏見を持っていた。メンバーを勧誘していたビール愛好会のブースに現れ、そんな自分を感心させられるビールは存在するのかと小麦を挑発。その言葉に発奮した小麦にビアダイニング「麦」、そしてベルギービールバー「エルキュール」に誘われ、ビールの真の魅力を知る。これによりビール愛好会に入会し、同時にビアダイニング「麦」でウェイトレスとして働くようになった。実は女性好きで、酒を飲んだ感想を「素朴だけど魅力たっぷりな田舎の幼なじみ系少女」「甘えさせてくれる年上のお姉さま」など、女性に例える癖がある。

場所

ビアダイニング「麦」 (びあだいにんぐむぎ)

二条小麦の実家である、ビール専門のダイニングバー。小麦の母親、二条麦が店長を務めている。週末の夜ともなれば大繁盛で、大学で小麦が立ち上げたビール愛好会の活動内容には、ビールの勉強と称してビアダイニング「麦」で働くことが含まれている。ちなみに従業員は、ビールは1日2杯までならまかない扱いで無料、さらに豪勢な食事付きと、厚遇で迎えられる。かつて、商社勤めで海外転勤族だった小麦の父親がドイツビールに魅せられ、転勤先のドイツ、イギリス、ベルギーで仕事のかたわら醸造所に弟子入りして修行。5年の転勤を終えて日本に帰って来たところで脱サラし、廃業する予定だった祖父の酒屋を建て替えて、ブリューパブ(醸造所付きレストラン)として生まれ変わらせたのがビアダイニング「麦」である。なお小麦の父親は、昨年ビアダイニング「麦」が完成してすぐに、急病で亡くなった。

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