ただいま授業中!

ただいま授業中!

菜美野中学校に赴任した新米教師一文字愛はドジでおっちょこちょいで泣き虫だけど、一人前の教師目指して奮闘中。個性的な生徒に振り回されつつも、恋に仕事に頑張る姿を描く。

正式名称
ただいま授業中!
ふりがな
ただいまじゅぎょうちゅう
作者
ジャンル
ラブコメ
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概要・あらすじ

ドジでおっちょこちょいな主人公の一文字愛菜美野中学校に赴任早々遅刻をし、挨拶をすれば壇上から転げ落ちたりと失敗ばかり。しかも、生徒はいたずらっ子の沖田を筆頭にひとくせある者ばかり。それでも愛先生は持ち前の熱意と明るさで、生徒の心をつかんでいくのだった。

登場人物・キャラクター

一文字 愛 (いちもんじ あい)

通称「愛先生」。菜美野中学校に中途で赴任した新米英語教師。髪型は黒髪のロングヘア。身長163cm、体重54kg、B/W/Hはそれぞれ84/60/87と肉感的な体つき。家族は両親と弟の一文字隼人。初恋は高校1年の秋で相手はラグビー部の先輩だったが、相手に彼女がいてあっさり失恋。 ドジでおっちょこちょいで、ずっこけるとよく「ふにゃ~」と口にするが、生徒への熱意は人一倍。最初に受け持った問題児の多い2年2組、その2組の生徒が大半の3年3組になにかと振り回されたが、やがて愛先生の熱意でひとつにまとまり、みんな無事に卒業を迎えられた。3年目に担任となった1年1組は小学校気分の抜けない生徒ばかりだったが、やがてクラスとしてのまとまってゆく。 新任当初に出会った先輩教師の倉田正彦に一目惚れして、やがて交際開始。一時は倉田が東北の中学に赴任して遠距離恋愛になるが、また菜美野中学校に復帰。その後も紆余曲折あったものの、最終的には結婚するに至った。本人は倉田一筋だが実は結構モテており、教育実習生や同僚の体育教師、刑事などにが愛先生を狙っていた。

倉田 正彦 (くらた まさひこ)

主人公一文字愛が一目惚れした、菜美野中学校の先輩教師。家族は由紀と美紀という妹が二人。両親は17歳のときに飛行機事故で亡くなっており、大学に入るまでは秋田の親戚のもとで過ごしていた。甘いマスクとさわやかな性格で、ファンクラブができるくらい女子生徒たちからも人気がある。 一時期、ケガをした大学の先輩が教師をしている山形の分校に、自ら志願して転任したことがあり、その頃は山男風にヒゲをたくわえていた。当初は愛先生に対してもただの後輩として接していたが、転任前の歓送会のあと、酔った勢いで愛を打ち明けられてから心が大きく動く。その後、遊園地デートをして観覧車内でキスを交わす仲に。それからしばらくは連絡も無かったが、夏休みに帰省して愛先生と再会。 再び山形に戻る前に「自分が一人前になったら結婚してください」と告白した。そして新年度を迎えると菜美野中学校に復帰。以降は生徒には内緒にしつつも、正式に交際スタート。秋田時代の従姉妹がお嫁さん候補として転がり込むハプニングもあったが、色々なトラブルを乗り越えて愛先生と結婚した。

一文字 隼人 (いちもんじ はやと)

主人公一文字愛の弟で高校2年生。ドジな姉一文字愛に振り回され気味だが、姉が自分の誕生日プレゼントを忘れてへそを曲げたり、姉の失敗談を嬉々として話すなど、ややシスコンっぽいところも見受けられる。倉田正彦の末妹の倉田美紀と同じ高校のクラスメイトで、やがて彼氏彼女の仲になっていった。 一時期、愛先生の教え子である多岐川優子に惚れられてたこともあったが、彼女として選んだのは倉田美紀の方である。

倉田姉妹 (くらたしまい)

倉田正彦の妹である、倉田由紀と倉田美紀の姉妹。長めのショートカットの方が姉の由紀で、ポニーテールの方が妹の美紀。どちらもシスコン気味なくらい兄の正彦を慕っており、特に美紀は兄が山形の分校に転任することに激しく反対するほどだった。美紀は一文字愛の弟である一文字隼人の同級生で、後に恋人同士になる。 正彦と愛が婚約してからは、二人とも愛のことを「義姉さん」と呼ぶようになった。倉田家の従姉妹である倉田良江(くらた よしえ)が正彦のお嫁さん候補として秋田から上京したときは由紀が良江寄り、美紀が愛寄りに分かれたこともある。家事は由紀の方が得意で、家の料理は彼女が担当。 家事が不得手な愛は弟の隼人に「由紀さんがいるからお姉ちゃんが手を抜いても大丈夫」とからかわれもした。

一文字愛の両親 (いちもんじあいのりょうしん)

一文字愛の父親の一文字雄太郎と母親の一文字和美の夫妻。父親はや白髪も見え始めたオールバックの髪型にヒゲと眼鏡姿の、いかにもおじさんという感じの風貌で、母親も少し恰幅のいいお母さん的な体型と容姿。父親は娘が婚約した年に49歳を迎えている。娘の愛がおっちょこちょいで寝坊の常習犯なため、いつも母親が彼女を起こしていた。 後に娘の恋人である倉田正彦が結婚のあいさつに来たときは、当初ぎくしゃくしていたものの、すぐに打ち解けて結婚を許した。逆に愛が正彦の従姉妹に対抗して彼の家に転がり込んだとき、父親は娘とケンカになり、しばらく愛は実家とぎくしゃくしたまま倉田家の世話になっていた。 母親は娘と基本的に仲がいいが、結婚式の式場選びでは愛とケンカすることもあった。

沖田 勇司 (おきた ゆうじ)

主人公一文字愛の生徒で当初は菜美野中学校の2年2組、翌年は3年3組だった。運動神経はいいがテストの成績はイマイチ、先生への口答えも多くて騒動をよく引き起こす問題児だが、みんなをまとめるクラスのリーダー的な存在でもある。3年生になってからは森とコンビになることが多くさらに八渡哲也とも組んでイタズラトリオと化すことも少なくなかった。 思春期特有のスケベ心も旺盛で、仲間たちと女子の身体測定を覗こうとしたり、愛先生のスカートの中を見ようとすることもある。しかし、愛先生をからかう一方で、誰よりも愛先生を慕っている一面もあった。クラスメイトの堀江美智子とはケンカもよくするが互いに好きあっている仲。 だが、3年生のときに転校生の美少女今泉洋子(いまいずみ ようこ)に好かれて、美智子との仲がギクシャクしたこともあった。高校に進学してからも3年3組の仲間とはよく遊んでいる様子。

堀江 美智子 (ほりえ みちこ)

あだ名は「ミッチ」。主人公一文字愛の生徒で当初は菜美野中学校の2年2組、翌年は3年3組に所属。3年生のときはクラスの副委員長も務めている。沖田勇司のことが、2年2組にいたころから好き。「キスをするのは、結婚してだんなさんになる人」と心に決めており、その相手が沖田であることを愛先生に打ち明けてもいた。 想いが強い分、ジェラシーも激しく、沖田が転校生の美少女今泉洋子に迫られたときは徹底的に抵抗していた。ちなみに中学卒業後も沖田とはずっと恋人同士で、他の仲間たちと海水浴にも行ってる。趣味はトランプ占い。

曽我部 勉 (そがべ つとむ)

主人公一文字愛の生徒で当初は菜美野中学校の2年2組、翌年は3年3組に所属。丸い眼鏡をかけた真面目で優等生な生徒。当初は融通の利かないところもあり、クラスメイトの沖田勇司と対立することもあった。2年1組の副委員長である志木夏子(しき なつこ)に片思いをしていたが、曾我部のことを良く思わない沖田たちのいたずらでバラされた挙げ句、夏子にはクラスの面前でフラれてしまう。 だが、この事件をきっかけにクラスの仲間と打ち解けられるようになった。後に同じクラスの香月麗子(こうづき れいこ)に告白されてつきあうようになり、彼女の祖父にも紹介されるほどの仲になった。成績は今泉洋子が転校するまでずっと学年1位で、3年から一緒のクラスになった上田友治(うえだ ともはる)とはライバル同士。 ただし、一度も上田には負けたことがない。

早乙女 純一郎 (さおとめ じゅんいちろう)

あだ名は「ジュン」。主人公一文字愛の生徒で当初は菜美野中学校の2年2組、翌年は3年3組に所属。体は大きく、顔はいかくいが気が弱くて愛先生ににらまれただけで泣き出してしまう。また、愛先生のチョーク投げの最初の犠牲者(しかも、沖田勇司狙いの誤爆)でもあり、ここでもやはり号泣。 以降、なにかあるとすぐ泣いてしまうキャラとして定着した。

(もり)

下の名前は作中にで明らかにされず。菜美野中学校に通う、主人公一文字愛の生徒。2年生のときは倉田正彦が受け持つ2年1組で、雪合戦で堀江美智子が石の入った雪玉で負傷したときは、3組の沖田勇司と対立するが、後に和睦してコンビを組むようになる。3年生になってからはクラス替えで愛先生の3年3組に編入。 沖田や八渡哲也とつるんでは愛先生を困らせていた。当初はもっぱら沖田と仲良くしていたが、クラスメイトの多岐川優子の失恋を心配しているうちに彼女に好かれ、やがて交際するようになる。高校に進学してからも沖田や堀江らと仲良くしており、ちょくちょく愛先生とも再会していた。

八渡 哲也 (はちわたり てつや)

菜美野中学校に通う、主人公一文字愛の生徒。実家はスーパー8ちゃんというスーパーマーケットで、新学期前に彼が自分の店で万引きしていたところを愛先生に見つかったのが最初の出会いだった。新学期を迎えて愛先生が受け持つ3年3組に編入されたが、元々は登校拒否児で1年留年している身。 そうした屈折があるためか、何かにつけて斜に構えた態度を取っていた。修学旅行では他校の生徒とケンカをし、夏休みの補習に当初は参加しなかったりと問題ばかり起こしていたが、愛先生の熱意とクラスメイトの沖田勇司や森との友情によってしだいにクラスに溶け込んでいった。特に沖田と森とはトリオを結成し、悪ノリで愛先生を困らせてばかりだった。 高校受験では本命の都立高の受験票を紛失し、一時は高校進学を断念もしくは二次募集待ちかと思われたが、かろうじて3つ受けた私立の一つに合格し、無事に卒業することができた。

四条 絵理奈 (しじょう えりな)

主人公一文字愛の同僚教師で、担当は国語。山形の分校に転任した倉田正彦と入れ替わるように菜美野中学校に着任した。着任前に八渡哲也が万引きしたのを許すかどうかで愛先生と対立し、それ以降、何かにつけて彼女に嫌みったらしく当てこすりをしていた。その一方、弟の四条忍(しじょう しのぶ)にはブラコン気味に甘く、弟が愛先生とデートできるようセッティングしたりもしていた(もっとも、愛先生には忍が四条先生の彼氏に見えていたらしいが)。 派手目な美人で男にモテそうだが意外と男との縁はない。一度は体育教師の石川先生に恋したこともあったが、その石川先生は愛先生のことが好き。 そして愛先生は倉田先生と遠距離恋愛中という奇妙な四角関係に陥る。結局四条先生は失恋してしまうのだが、飲み屋で愛先生と二日酔いになるまで恋愛について語り合った結果、今までのしこりはすっかり水に流され、女同士の友情が結ばれた。

立木 高志 (たちき たかし)

主人公一文字愛の生徒で菜美野中学校の1年1組に所属。父親は刑事で、母親は3歳のときに亡くなっている。サッカーが得意で授業中もボールをみがいている活発な子だが、まだ小学生気分が抜けておらず、クラスメイトの金子角男とはしょっちゅうケンカばかりしている。父親が仕事中に骨折して入院したときは愛先生の家にお世話となり、世話してくれる彼女に亡き母親の面影を見ていた。 もしかしたら愛先生と父が再婚するのかと期待していたが、実際の再婚相手は松園加代子(まつぞの かよこ)という別の女性。この再婚話には当初、賛成も反対もせずに混乱していたが、加代子の娘の麗美(れみ)を野犬から助けたのをきっかけに加代子の真意を知り、新しい家族として二人を受け入れた。 クラスメイトの白井美奈に好かれており、やがて高田真理のはからいでつきあうようになる。

金子 角男 (かねこ すみお)

主人公一文字愛の生徒で菜美野中学校の1年1組に所属。祖父は菜美野中学校に新しく赴任した校長の金子丸平(かねこ まるへい)。一見厳格だが孫には甘い祖父に甘やかされているため、わがままで協調性がないいたずらっ子に育つ。そのいたずらも、当時のテレビネタが中心。無修正のエロ本を持ち込んだり、気の弱いクラスメイトをハリセンで叩くなど、タチの悪さも目立つ。 クラスメイトの白井美奈が階段から落ちて骨折したときもわざと前をふさいで、その悪質さに怒った愛先生に平手打ちを食らってしまう。そのことを校長に告げ口して叱ってもらおうとするが、逆に一喝されてしまった。もっとも、祖父の甘やかしはそのまま変わらず。 その後もいたずらやライバルの立木高志とのケンカを繰り返していた。ちなみに、これまでずっと秘密にしていた愛先生と倉田先生の交際が全校に明らかになったのも、校長が二人が結婚して子供もいると勘違いし、その話を角男に伝えてしまったからである。

高田 真理 (たかだ まり)

主人公一文字愛の生徒で菜美野中学校の1年1組に所属。ショートカットでボーイッシュなボクっ娘で気性はちょっと荒い。クラスメイトの白井美奈とは小学校からのつきあい。立木高志のことが好きだったが、親友の美奈の気持ちを察して高志と美奈がつきあえるよう、自分は身を引いて仲を取り持った。 姉の高田貴子(たかだ たかこ)は下着を取り扱うブティックの店員で、妹の宿題を届けに行った際に倉田先生に一目惚れしていた。だが、彼が愛先生と婚約していることを知ると、すぐにあきらめて店の下着を売りつけようと商魂たくましくしていた。

白井 美奈 (しらい みな)

主人公一文字愛の生徒で菜美野中学校の1年1組に所属。少しぽっちゃりとした女の子らしい少女で、高田真理とは小学校からの親友。家は団地で、母親も昼間は務めに出ている。隣の席にいる立木高志のことが大好きで、彼のサッカーボールを取ろうと階段を駆け下りた際に段を踏み外して腓骨を骨折してしまう。 病院から退院してからも彼への想いは募る一方で、給食室のボイラーの故障で弁当持ち込みになったときは、母親のいない高志に弁当を作ってやろうともしている。その後、真理から「高志は美奈ことを好きでも嫌いでもない」と聞かされ、ショックで学校を欠席。自分の恋心より友情を取った真理のはからいで高志が見舞いに来て、やがてきちんとつきあうようになる。

戸田 有希子 (とだ ゆきこ)

主人公一文字愛の高校生時代からの旧友。高校時代は短大を出て就職し、25歳で結婚をと言ってたが、高校卒業後にすぐ結婚してヒロユキとタクヤという二人の息子を授かる。この子たちを愛先生と倉田先生に預けたのがきっかけで、秘密にしてきた二人の交際が全校に知れ渡ることになった。

集団・組織

菜美野中学校 (なみのちゅうがっこう)

東京都内にある多田乃区立の中学校。主人公の一文字愛は前任の細野先生が結婚退職し、その後継としてやってきた。他の教師は後に結婚する国語教師の倉田正彦、体育教師で密かに愛先生に想いを寄せていた石川先生などがいる。当初は愛先生のライバルで、やがて親友となる四条絵理奈は倉田先生が転任した後にやってきた。 愛先生が赴任した当初の校長先生は温厚な人物だったが沖田勇司たちの世代が卒業した年に東京から神奈川に転任し、新年度からは教師たちには厳しいが孫には甘い金子丸平が就任した。ちなみに修学旅行先は奈良と京都。

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