概要・あらすじ
りえちゃんは好奇心旺盛な女の子。素直だが、行動に歯止めが利かず、いつも家族や友だちを振り回している。優しいおかあさんとおとうさん、ちょっと意地悪なおにいちゃん、友達の中川くんや中川くんの弟(おとうとくん)などを巻き込みながら愉快な毎日を過ごす。
登場人物・キャラクター
りえちゃん
『ちくろ幼稚園』の主人公で、幼稚園に通う好奇心旺盛な女児。興味を持った物事に対しては執着心が強いが、それをあっさり忘れてしまうことも多い。一般常識に欠けるため、騙されやすく、行動は過激になりがちで、たびたび周囲に迷惑をかけている。フルネームで呼ばれることはないが、4コマのタイトルで本名が西原理恵子であることが明示されている。 モデルはもちろん、作者である西原理恵子本人。
おにいちゃん
『ちくろ幼稚園』の登場人物で、りえちゃんの兄。髪にはきついパーマがかかっており目つきが悪い。小学生だが、非常にひねくれた性格で、日常的にりえちゃんに嘘を教えたり、いじめたりしている。りえちゃんを心底嫌っているわけではないらしいが、妹よりは弟が欲しかった模様。
おかあさん
『ちくろ幼稚園』の登場人物で、りえちゃんとおにいちゃんの母親。この作品に登場する大人の中では最も常識的な人物。りえちゃんを叱ることもあるが、基本的には優しい。子供たちの年齢の割には、やや老けた容姿で描かれている。
おとうさん
『ちくろ幼稚園』の登場人物で、りえちゃんとおにいちゃんの父親。すだれ頭の中年男性で、りえちゃんの前ではニコニコしていることが多い。序盤からりえちゃんを溺愛していたが、特に中盤以降はその傾向が激しくなり、りえちゃんと仲がいい中川くんにはあからさまな敵意を示すようになる。
おじいちゃん
『ちくろ幼稚園』の登場人物で、りえちゃんとおにいちゃんの祖父。かなりボケが来ている。ごく序盤にしか登場しないが、その後に発表された番外編で、死亡していたことが判明する。この番外編は、定例の4コマ形式ではなく、りえちゃん視点でのおじいちゃんの葬儀の日の様子が絵本風に描かれている。
中川くん (なかがわくん)
りえちゃんと同じ幼稚園に通う男の子で、りえちゃんに恋している。ただし、りえちゃんにとっては友だち以下の存在に過ぎず、基本的に相手にされていない。おとうとくんよりもおちんちんが小さいことにコンプレックスがある。終盤では、自分の出生や両親の過去に深い闇があるらしいことに苦悩させられていた。
おとうとくん
中川くんの弟でりえちゃんの最大の被害者。まだ言葉もおぼつかない幼児だが、りえちゃんに崖からから落とされたり、土に埋められたり、全身に火を着けられたりと、命に関わるような仕打ちを受け続ける。どれだけ酷い目に会わされてもりえちゃんのことが好きらしい。
中川くんのママ (なかがわくんのまま)
中川くんとおとうとくんの母親。身奇麗な美人だが、なぜか中川くんには冷たく当たることが多い。その過去には、相当に後ろ暗いものがあるらしいことが断片的に描かれている。身も蓋も無いが超現実的な価値観の持ち主であり、しほちゃんからは「師匠」と呼ばれている。
みぎのちゃん
りえちゃんと同じ幼稚園に通う女の子で、りえちゃんよりも一回り体が大きく、明らかなブスとして描かれている。りえちゃんとは仲もいいが、ときどきケンカもするという正しい意味での「友だち」だったが、中盤以降は登場しなくなってしまった。
しほちゃん
りえちゃんと同じ幼稚園に通う大阪弁の女の子。父親は完全なヤクザ者で、刑務所に入ったり、ヒットマンを差し向けられたりのハードな生活を繰り返している。その影響か、非常にドライな性格で、大人の知識や女性の貞操について語ることが多い。
タクヤくん
りえちゃんと同じ幼稚園に通う男の子。かなりのお金持ちの子供らしく、何事にもお金を見せ付けて優位に立とうとする。しかしその目論見は常に失敗し、無視されるか、お金を巻き上げられるかという結果に落ち着く。
めぐみちゃん
おにいちゃんの初恋の相手。おそらく中学生だと思われる。何度か登場するものの、常におにいちゃんが一方的に好意を抱いているだけで、告白されたりすることはなかった。
魔法使いくん (まほうつかいくん)
自分の出生について悩む中川くんの前に現れた魔法使い。不幸な中川くんのために色々な魔法を使ってくれるが、常に中川くんがより不幸になるという結果になってしまう。
くまさん
熊の着ぐるみで風船などを配っているアルバイター。しほちゃんが見抜いたところによると30代の男性らしい。登場するたびにしほちゃんから辛辣な言葉を浴びせられ、現実を突き付けられる。同業のうさぎさんが内縁の妻であるようだ。