概要・あらすじ
芸能・体育・進学科が備わった、超名門校の才華学園。そこに、文武芸の天才だった大女優で、最近亡くなった綾世昴の息子、綾世優が転校してきた。才華学園の「三帝」と呼ばれる三姉妹、一輝(かずき)、二琥(にこ)、三和(みわ)は、優の才能を図るために、芸能・体育・進学科のテストを受けさせる。しかし、優はどの科目も平均以下だった。優が母から受け継いだのは、美しい顔だけであり、文武芸に関してはポンコツだったのだ。勝手に期待され、勝手にガッカリされることに慣れている優は、堂々と「普通科」に行くことを宣言する。その夜、優は帝乃(みかどの)氏の豪邸に向かう。帝乃氏は母を恩人と慕っていた人で、優を引き取ってくれることになっていたのだ。帝乃氏は仕事が忙しく帰れないとのことで、あらかじめ用意してもらった鍵で家の中に入る優。するとそこには、才華学園の「三帝」、天才三姉妹がいた。彼女たちは帝乃氏の娘だったのだ。こうして、凡人の優と、天才の帝乃三姉妹の共同生活が始まるのであった。
登場人物・キャラクター
綾世 優 (あやせ ゆう)
才華学園普通科2年生の男子。17歳。文武芸の天才、大女優の綾世昴の息子。母子家庭で育つ。母親譲りの美しい顔立ちだが、文武芸においてはすべてが凡人以下。幼い頃は、天才女優の息子にふさわしくなるために頑張るが、何をやってもうまくいかなかった。現在は、「勝手に期待され勝手にガッカリされる」ことにも慣れ、精神的にタフになっている。母が亡くなり、才華学園に転校。母の知人である帝乃氏の家に引き取られることになり、帝乃家の天才三姉妹で、才華学園の「三帝」と呼ばれて君臨する、一輝(かずき)、二琥(にこ)、三和(みわ)と同居することになる。特技は掃除と料理。
帝乃 一輝 (みかどの かずき)
才華学園芸能科3年生の女子。帝乃(みかどの)家の長女で、女性のみで構成された歌劇団の若き男役スターで、。「芸」の天才。短髪と長身が特徴。恵まれたビジュアルを活かした演技力、歌唱力で難しい役もこなす人気者。人一倍プライドが高い。食べ物の好き嫌いが激しく、ピーマン、しいたけ、ナス、ゴーヤ、キクラゲが苦手。一人称は「僕」。
帝乃 二琥 (みかどの にこ)
才華学園体育科2年生の女子。帝乃(みかどの)家の次女で、お団子ロングヘアーが特徴。空手組手の達人で、「武」の天才。身長150センチメートルと小柄ながらも、パワーに優れる。国内外の空手大会で、数え切れないほどの優勝経験を持つ。勝つために、人一倍食事の栄養バランスに気をつかっている。中学時代、山菜採りの体験学習で遭遇した熊を素手で倒したこともある。少々言葉遣いが荒い。
帝乃 三和 (みかどの みわ)
才華学園進学科1年生の女子。帝乃(みかどの)家の三女。将来を嘱望される天才女流棋士で、「文」の天才。ショートカットと八重歯が特徴。将棋だけではなく、囲碁やチェスの大会でも優勝を重ね、国際数学コンテストでは最年少女性代表者としてチームを勝利に導く。そのIQは180を超えているとも言われる。女子高生の生産性のない話題に興味もなく、会話のレベルもあわないため、クラスでは孤立している。
綾世 昴 (あやせ すばる)
綾世優の母。海外の超名門H大学を首席で卒業する。危険なアクションも自らこなし、国内外に名の知られた大女優。文武芸の天才。派手な役が脚光を浴びていたが、本人は、なんてことのない日常を描いたホームドラマの母親役が一番のお気に入りだった。ある日病に倒れ、「優は幸せな家族を作って」という遺言を残して死亡する。
書誌情報
帝乃三姉妹は案外、チョロい。 11巻 小学館〈少年サンデーコミックス〉
第1巻
(2022-03-17発行、 978-4098510382)
第2巻
(2022-07-15発行、 978-4098511525)
第3巻
(2022-10-18発行、 978-4098513475)
第4巻
(2022-12-16発行、 978-4098514908)
第5巻
(2023-03-16発行、 978-4098517749)
第6巻
(2023-07-18発行、 978-4098521265)
第7巻
(2023-10-18発行、 978-4098528561)
第8巻
(2024-01-18発行、 978-4098530762)
第9巻
(2024-04-17発行、 978-4098532223)
第10巻
(2024-07-18発行、 978-4098534364)
第11巻
(2024-10-18発行、 978-4098536382)