魔女集会で会いましょう
本作はもともとハッシュタグ「魔女集会で会いましょう」というX(旧Twitter)での企画が元となっている。「魔女集会で会いましょう」はイラストやテキストで「魔女が子供を拾うも、子供が大きくなりすぎて、今度は逆に子供が母親を溺愛する話」をコンセプトに物語を作る企画で、略して「魔女集会」とも呼ばれている。さまざまな作品が投稿され、本作もこの企画をヒントにピロヤがSNSに投稿したオリジナル作品が、「COMICメテオ」で読み切りで掲載されたのをきっかけに、正式に連載された経緯がある。なお「魔女集会で会いましょう」の名前は便宜上作られた名前で正式なものではなく、ほかにもたくさんの呼称や派生企画が存在し、海外では「LetsMeetAtTheWitchAssembly」というタグがSNS上で使用されている。
見た目が逆転した魔女と人間の親子関係
森に住むアリッサは少女のような姿をしているが、年齢が200歳以上の魔女。一人で森で暮らしていた彼女は、ある日人間の赤ん坊を拾うが、その赤ん坊は人間にもかかわらず強い魔力を持っていた。そこでふつうの人間では育てられないと考えたアリッサは、生来のお人よしの性格もあり、赤ん坊を「ビオラ」と名付けて自分の娘として育て始める。そして16年後、ビオラは長身でグラマラスな体型の女性に成長。見た目は完全に「理想の魔女」そのもので、見た目が幼いアリッサといっしょにいると、ビオラが師匠と間違われてしまう。
でこぼこ親子が繰り広げるハイテンションギャグ
ビオラは母親のアリッサを溺愛しており、独占欲も非常に強い。天性の魔力に加えてアリッサの指導のおかげで強い魔法を使いこなし、ビオラはアリッサに色目を使う男性たちを実力行使で追い払い、アリッサがその後の始末をするのがお約束となっている。またビオラは美女ながら、中身は少年のようなピュアな感性の持ち主で、見た目と中身のギャップが激しいのも特徴。ビオラがかっこいい召喚獣を欲しがってフェニックスを召喚したり、アリッサが魔女としての仕事をしている際に奇天烈な言動を繰り返したりと、手を替え品を替えさまざまな形でハイテンションなギャグが展開される。
登場人物・キャラクター
アリッサ
森の中で暮らしている魔女。年齢は223歳。老化のスピードが極めて遅く、外見は10代後半の少女に見える。森の中に捨てられていた0歳のビオラを拾い、以降は母親として彼女を育てている。一見、ビオラは大人に見えるが、中身は子供のままの彼女に手を焼くことも多いが、彼女と暮らす毎日を幸せに感じており、溺愛している。魔女としては非常に優秀で、強い魔力を持つビオラを弟子として教育している。
ビオラ
生まれてすぐにアリッサが住む森の中に捨てられていた人間の少女。年齢は16歳。偶然通りかかったアリッサに拾われ、彼女を本当の母親のように慕っている。何をするにもアリッサ優先で、周囲からは「マザコンモンスター」と評されている。人間ながらも強い魔力を持っているため、アリッサの弟子となり魔法を学んでいる。使い魔を呼び出す召喚魔法を得意としている。褐色のナイスバディに大人びた容姿の美女なため、ナンパされることも多い。しかし天真爛漫(らんまん)な性格で、恋愛にはまったく興味がない。実年齢よりもやんちゃに振る舞うことが多く、外見と中身のギャップが大きいこともあって、アリッサの手をたびたび煩わせている。
書誌情報
でこぼこ魔女の親子事情 6巻 フレックスコミックス〈メテオCOMICS〉
第1巻
(2020-05-09発行、 978-4866751054)
第4巻
(2022-09-12発行、 978-4866752396)
第5巻
(2023-04-12発行、 978-4866752792)
第6巻
(2023-10-12発行、 978-4866753164)