概要・あらすじ
人間の女の子ロゼット・アッシュベリーは、オールドヨークにやってきた。この街は彼女の住む田舎とは違い、たくさんの珍しい動物たちで溢れていた。ロゼットの父は、オールドヨークにあるマンション「ダージリンハイツ」のオーナーである。年一回の定期点検に訪れるはずが、ヘルニアで訪問が不可能になった。そこで娘のロゼットが代わりにやってきたのだ。ロゼットが、通りを挟んだ向かいのパイ専門店で休んでいると、ダージリンハイツにパトカーが大挙して押し寄せた。慌てて戻ってみると、マンションの二階の部屋で死亡事件が起きたという。亡くなったのはロバート・スクラウニーという名のセントバーナード犬。現場に到着したクマのバレンタイン警部は、マンション管理人であるテナガザルのハーベイ・メイナードに容疑をかける。普段から被害者と仲が悪く、いつもケンカをしていたことが疑惑を深めたのだ。そんな中、ハーベイの無実を晴らそうとする男が現れた。このマンションで探偵業を営む、シャム猫のレイモンド・シャーマンだった。マンションの管理人が犯人となると、世間の信頼を損なうと考えたロゼットは、レイモンドの捜査の手伝いを申し出る。こうして二人は、ロバート殺しの真相を突き止めるべくコンビを組んだ。