キューティクル探偵因幡

舞台は狼男や人のようにしゃべる動物などが存在する現代日本。髪の毛から持ち主の情報を読み取る能力を持ち、組織内で伝説と言われた狼男の警察犬・因幡洋が、探偵となり2人の助手とともに難事件に挑むハイテンションギャグコメディ。

正式名称
キューティクル探偵因幡
作者
ジャンル
探偵
レーベル
Gファンタジーコミックス(エニックス)
巻数
全19巻
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概要・あらすじ

人智を超えた能力で犯人の情報を見つけ出し、検挙率100%を誇った法の番犬・秘密警察犬(シークレットドーベルマン)。現在は退職し、個人経営の探偵業を営む元・秘密警察犬因幡洋の事務所に、元相棒の刑事・荻野邦治が仕事の依頼にやってくる。狙うはイタリアンマフィアヴァレンティーノ・ファミリー。

助手の野崎圭佐々木優太を連れてアジトへと向かうと、そこは日本的な木造平屋、ファミリーのボスは二足歩行し人語をしゃべるヤギ、幹部は袋を被った日本かぶれの男だった。ヤギがボスを務めるヴァレンティーノ・ファミリーをはじめ、元秘密警察犬が集まるテロ集団野羅やヤクザの九条組などと交流・対立しながら、因幡は行方不明となった弟との再会や自身の遺伝子上の父について知っていく。

登場人物・キャラクター

因幡 洋 (イナバ ヒロシ)

9月4日生まれ、乙女座の23歳。身長174センチのAB型。紅に近い赤毛の猫っ毛で、左右に犬耳のような形の突起がある髪型。垂れ目で眼鏡をかけてる。髪の毛から持ち主の情報を読み取る鑑識能力を持った狼男で、以前は警察内で秘密裏に活躍する秘密警察犬をしていた。3年前、行方不明になった6歳年下の弟である因幡遙を探すために警察を辞め、特技を生かしてキューティクル探偵を名乗り探偵業を営んでいる。 人工授精によって生まれたため親を知らず、家族は弟の遙のみ。遺伝子上の父は因幡聡明、母は科学警察研究所の元研究員エリナ。髪から情報を得るためか重度の毛フェチ。傷んだ髪や脱色・着色した髪からは情報を取ることを嫌がる。 髪に関する知識が豊富で、トリートメントやシャンプーの技術は一級品。満月の夜には髪と身長が伸び、狼の耳と尻尾が生えた狼男らしい風貌に変身し、自然界に存在する黒、茶、白、金、赤の毛髪を口に含むことで色に応じた能力を発揮する。普段でも助手の佐々木優太の覇武仙流によって気の流れを操り、変身することができる。 正義感が強く、警察を辞めた今も法の番犬としての誇りをもって行動してる。

野崎 圭 (ノザキ ケイ)

5月16日生まれ、おうし座の16歳。身長158センチでO型の少年。芯が強い黒髪ストレートで、こめかみ部分が長めのショートカット。双子の長兄と次兄、姉1人、妹1人の5人兄弟で育つ。中卒で上京し、兄の後輩であるバー経営者浜田庵の家に居候している。庵の客から贈られた無毛猫・スフィンクスのルナを飼っている。 元は因幡洋の依頼人だったが、安いバイトを掛け持ちしていることを知られ、時給900円で雇われることになったアルバイト助手。作中の数少ない常識人・ツッコミ役で、年少ながら暴走がちな大人たちのストッパーになっている。ツッコミは激しいが、基本的には礼儀正しく素直な少年で、荻野邦治にはたびたび「助手(野崎圭)を見ていると息子がほしくなる」と言われ、かわいがられている。 身体能力が特別高いわけではないが、手裏剣投げなどの投擲と蹴り技を得意とする。猫アレルギーながら無類の猫好きで、猫が関わると暴走する。

佐々木 優太 (ササキ ユウタ)

12月23日生まれ、やぎ座の15歳。身長152センチ、A型。金髪のショートボブで、常に女物の服を着ている女装少年。以前は名門私立の女子校に通っていた。4年前、誘拐されたところを因幡洋に助けられて以降、因幡にラブコールを送り続ける。誘拐をきっかけに護身術や拳法を習い、人体の気の流れを操る幻の一指拳覇武仙流を体得する。 覇武仙流によって因幡を狼男の姿に変身させることができる人物。現在は因幡の探偵業を無償で手伝うボランティア助手をしているが、因幡に関わる人間を排除するのが目的の様子。現に元相棒である荻野邦治には特別に敵意を向けており、ことあるごとに嫌がらせや殺意を見せている。 暗殺、魔術、殺人、情報操作など裏の仕事に関わる事柄全般を得意とする。初対面の人間を異常に警戒する人見知りだが、理由は「敵か味方かわからない」から。

荻野 邦治 (オギノ クニハル)

5月27日生まれ、双子座の30歳。身長192センチ、B型。黒髪でオールバック、何本か長い前髪がとびだしている。警視庁刑事部の警部で、首領ヴァレンティーノの捜査を担当している。以前は秘密警察犬の担当として、因幡洋の相棒をしていた。現在も因幡の力を借りるためたびたび事務所を訪れている。 妻と生後20ヶ月の娘がおり、異常なほどの親バカ。人類とは思えないほど体が頑丈で、拳銃、爆破、刃物などではほとんどダメージを与えられないため「鉄人」と呼ばれる。因幡と組む以前は警備部にいたが、同僚の緒方柚樹と入れ替わる形で刑事部に異動となった。キャリア組の中でも優秀で人望があり、「所轄が選ぶ指揮されたい刑事No.1」に選ばれている。 寝癖がひどく、毎朝セットするために1時間25分早く起きている。本人は朝が弱いためこれがとても苦痛で、そのため髪型を乱されると怒りを爆発させる。褒める時に頭をなでる癖がある。あっちむいてほいが異常に弱い。

首領ヴァレンティーノ (ドンヴァレンティーノ)

1月10日生まれのやぎ座。全長は66センチ。二足歩行をするマントを羽織ったヤギ。世界的な犯罪組織であるイタリアンマフィア、ヴァレンティーノ・ファミリーのボス。人語を話し、口癖は「あろー」で語尾などにも用いる。銀行強盗や暗殺、偽札作りなど金を貪欲に集める悪党として知られている。 ヤギらしく紙が好物で、特に札束を好んで食す。イタリア通貨がユーロに代わってから世界中の札束を食して周り、日本紙幣の味を気に入ったため日本にやってきた。つまり、罪を犯し金を集めるのは食べるため。日本文化をこよなく愛しており、アジトには好んで日本家屋を選んでいる。絵本『七匹の子ヤギ』を読んだことから狼を憎み、狼男の因幡洋のことを嫌っている。 人語をしゃべるだけでなく、脳天を撃ち抜かれても生きていたり、度重なる爆破・感電にも耐えるなど謎の生態をしている。基本的にはデフォルメされた2頭身姿だが、シリアスな話などではリアルなヤギの姿で描かれる。義理堅くファミリー(構成員)思いな性格から人望が厚く、日本のヤクザからも一目置かれる存在。

ロレンツォ (ロレンツォ)

12月2日生まれ、いて座の42歳。身長は184センチ、B型の男性。イタリアンマフィア、ヴァレンティーノ・ファミリーの諜報部をまとめる幹部。首領ヴァレンティーノの右腕を自称している。ヴァレンティーノと同じく日本かぶれで、胴着のような袴姿に、日本刀や火縄銃を用いる。 常に麻袋を被って顔を隠しているため顔の全貌は不明だが、巻き毛で髭の濃い、ラテン系の男性らしい顔つきをしているようだ。ヴァレンティーノを誰よりも崇拝、敬愛しており、彼が関わることでは言動が乙女化する他、血気盛んなファミリーの面々をたしなめる一方で誰よりも暴走する人物でもある。諜報部だがうさんくさい噂話を好み、ゴシップ誌を購読している。

緒方 柚樹 (オガタ ユズキ)

3月6日生まれ、魚座の29歳。身長181センチ、A型の男性。金髪のセミロングで、こめかみの部分だけ小房にして縛っている。警視庁警備部の警視。キャリア組のエリート官僚だが、常にハイテンションで落ち着きのない言動から軽く見られることがほとんど。以前は刑事部に所属し因幡洋ら秘密警察犬の担当をしていたものの、無類の犬好きのため行き過ぎた愛情表現から警察犬たちがストライキを起こし、警備部にいた荻野邦治と入れ替わりになった。 荻野とは学生時代からの知り合いで、何かと競い合っている。狼男が犬に見える特異体質。親しい人間にはうざがられるものの、底抜けに明るい性格のため人好きされ、各国要人から警護の指名を受けることも多い。 警護の腕を買われ、秘密警察犬候補生であるステラの護衛と相棒を任されている。

ステラ (ステラ)

7月18日生まれのかに座の8歳。身長は134センチ、B型で、狼男の女の子。毛先が巻いた柔らかな栗毛のボブヘアー。垂れた犬の耳のような突起状の髪がある。秘密警察犬の原産国であるフランスで生まれ育ち、今後は日本で訓練を受けて警視庁の秘密警察犬になる予定。現在は、警備部の緒方柚樹が護衛兼相棒としてともに生活している。 鑑識能力はまだ目覚めていないが、首領ヴァレンティーノとの一件がきっかけで肌の伸縮性にはまっている。柚樹を傷つけられたことから、首領ヴァレンティーノを嫌っている。

ガブリエラ (ガブリエラ)

11月8日生まれ、さそり座の25歳。身長175cm、A型の女性。黒髪のセミロングに、前髪部分だけ金髪のメッシュが入ってる。ド近眼で、眼鏡をはずすと目が「3」の形になる。イタリアンマフィア、ヴァレンティーノ・ファミリーの看板娘で、暗殺部長を務める幹部。小銃のほかロケットや閃光弾などの火器をよく用いる。 元は名家の出身。性格や物言いが男前なためか、長身も手伝って日本ではニューハーフによく間違えられるという。146センチ以上162センチ以下の人間を調教し、下僕にすることを楽しみとしている女王様。野崎圭のことを気に入っており、何かと気にかけている。暗殺術の師匠はロレンツォで、彼が袋を被るようになったきっかけでもある。

ノア (ノア)

9月25日生まれ、てんびん座の14歳。身長は148センチでB型。紫色のセミロングを、高い位置で三つ編みのツインテールにしている。イタリアンマフィア、ヴァレンティーノ・ファミリーの医療部隊幹部で、天才的な発明家。ヴァレンティーノの妄想を現実にする黒幕的な存在。ファミリーでは唯一ヴァレンティーノの命令を無視する存在で、個人的な活動として闇医者も兼業している。 キメラから機械工学まで幅広い知識と技術を持ち、魔女や錬金術師とも呼ばれる。健康的な人間をころっと殺すことが趣味で、その点において因幡洋の助手佐々木優太と意気投合し、メル友になる。

因幡 聡明 (イナバ ソウメイ)

3月29日生まれ、羊座の38歳。身長188センチ、A型の狼男で、匂いから情報を読み取る鑑識能力を持つ。黒のセミロングの髪をハーフアップにしている。テロ組織野羅の創設者でありリーダー。元は優秀な秘密警察犬として活躍しており、秘密警察犬の中で高い求心力を持った「黒い牙」と呼ばれるカリスマだった。 しかし30年前に警官殺害の冤罪をかけられて投獄され、満月の夜に狼男の特殊能力を使い幽体離脱して魂のみで逃亡。秘密警察犬を引き連れて反警察組織野羅を結成する。魂のみのときは黒い狼の姿を取り、発言することはできない。ただ、人間に憑依することでその体を意のままに操ることが可能。 現在、普段は羊のぬいぐるみに憑依している。基本的に誰にでも憑依することができるが、紛らわしいため発言の際は「器」である弥太郎に憑依することが多い。本体は検体としてどこかに冷凍保存されており、摘出された精子を人工授精させ生まれたのが因幡洋と因幡遙である。秘密警察犬時代の相棒は城島薫(ジョージ)といい、荻野邦治の祖父にあたる。

因幡 遙 (イナバ ハルカ)

2月10日生まれ、みずがめ座の17歳。身長166センチ、B型の狼男の少年。真っ白のセミロングに赤い瞳を持つアルビノ。そのため極度の虚弱体質で、運動や夏バテなどで何度も生死の境をさまよっている。テロ組織野羅の参謀的な存在で、肉体を持たないボス・因幡聡明の代わりに表に立って活動している。 秘密警察犬になるべく訓練を受けていたが、仕事ばかりで自分に構ってくれない兄・因幡洋を振り向かせるために3年前に行方をくらませ、野羅へと入る。大変なブラコンで、因幡が自分を気にかけてくれるためならなんでもする。現在はヴァレンティーノ・ファミリーと協力関係にあるが、狼嫌いのヴァレンティーノの目を誤魔化すため、自身のことを「ウサギ」だと偽っている。 声から情報を取る鑑識能力を持ち、音声のみでなく心の声まで見透かす。そのため自身が持つ情報量が異常に多く、他の秘密警察犬が因幡遙の情報を読み取ろうとするとパンクしてしまうほど。この能力から発言と心の声が一致する「すっきりした声」を好んでおり、思うままにツッコミを入れる野崎圭のことを気に入ってる。

秘密警察犬 (シークレットドーベルマン)

『キューティクル探偵 因幡』に登場する、人体の一部から情報を読み取る鑑識能力を持つ狼男の総称。個体ごとに情報を読み取る対象は異なり、因幡洋は髪、因幡遙は声からしか情報を読み取ることができない。警察内部に所属しており、陰ながら情報収集を行っている。人智を超えた能力のため証拠としては不十分であるものの、数多くの事件を解決に導いてきた。 普段は普通の人間と変わらない容姿をしているが、満月の夜は身体に変化が起こり、狼男の風貌になる。どの程度変化が起こるかは個体差があり、瞳の色のみ変わる者から完全に狼の姿になる者までさまざまである。中世ヨーロッパのフランスを中心に数多く逮捕された、「人食い」の遺伝子を継いでいる。かつては血肉から情報を採取していたが、科学警察研究所の品種改良によって飼い犬程度までに凶暴性を抑えられている。 データ取得の際に脳が得る快感は依存性が異常に高く、初めてデータを取った対象を貪欲に求めるようになる。因幡洋は髪からデータを取ったために毛フェチとなった。血肉からデータを取る秘密警察犬は犯罪を犯してでも血肉を求めるようになるため、処分される。

集団・組織

野羅 (ノラ)

『キューティクル探偵 因幡』に登場する組織。30年前、秘密警察犬のカリスマ的存在であった因幡聡明が冤罪で投獄され、魂のみの状態で脱獄した際、ともに警察から脱退した元秘密警察犬によるテロ組織。秘密警察犬の能力を利用しながらも評価せず、嘘にまみれた警察を打倒し、秘密警察犬を中心とした警察組織を作ることを目的としている。 また、警察が冷凍保存してる因幡聡明の肉体を探すことや、肉体を持たない因幡聡明が以前「器」としていた秋吉の救出も目的のひとつ。特定のアジトを持たない現代型テロ組織であり、構成員はそれぞれ一般社会に溶け込み生活している。参謀役である因幡 遙とその「手足」である弥太郎と夏輝は白い軍服のような衣装を身に着けている。 元々秘密警察犬たちがカリスマ的存在であった因幡聡明に傾倒していたことも手伝い、組織内の団結力は高い。

アニメ

キューティクル探偵因幡

狼男の因幡洋が開く探偵事務所因幡探偵事務所に、警察から事件の捜査協力依頼が来る。事件の首謀者はイタリアンマフィアの首領、ヴァレンティーノ。因幡洋は助手らとともにヴァレンティーノが起こす事件を追い続ける... 関連ページ:キューティクル探偵因幡

書誌情報

キューティクル探偵因幡 全19巻 エニックス〈Gファンタジーコミックス〉 完結

第1巻

(2008年4月発行、 978-4757522497)

第2巻

(2008年10月発行、 978-4757523913)

第3巻

(2009年4月発行、 978-4757525283)

第4巻

(2009年8月発行、 978-4757526327)

第5巻

(2010年2月発行、 978-4757528154)

第6巻

(2010年7月発行、 978-4757529489)

第7巻

(2010年12月発行、 978-4757531086)

第8巻

(2011年7月発行、 978-4757531550)

第9巻

(2012年2月発行、 978-4757534957)

第10巻

(2012年12月発行、 978-4757538450)

第11巻

(2013年3月発行、 978-4757539297)

第12巻

(2013年9月発行、 978-4757540750)

第13巻

(2014年3月発行、 978-4757541269)

第14巻

(2014年10月発行、 978-4757544536)

第15巻

(2015年4月発行、 978-4757545809)

第16巻

(2015年10月発行、 978-4757547827)

第17巻

(2016年6月27日発行、 978-4757550261)

第18巻

(2017年6月27日発行、 978-4757553941)

第19巻

(2017年6月27日発行、 978-4757553958)

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