あらすじ
第1巻
人形が好きな天野灯は、地元で「人形の館」と呼ばれる洋館を目指して森に入り込んだが、道に迷い日が暮れても外に出られずにいた。途方に暮れた灯はそんな森の奥で、不思議な少女ソフィー・トワイライトと出会う。実は吸血鬼で、灯の目指した「人形の館」の主人であったソフィーは館に灯を招き、いっしょの時間を過ごすも、その暮らしは意外なほど現代に適応したものだった。さらに吸血鬼に恐れられるほど灯も変わり者で、二人は何だかんだ言いつつも交流を深めていく。こうして今時の吸血鬼とちょっとおかしい女子高校生の交流が始まった。(第1話「闇の一般市民」)
休日にソフィーの館にやって来た灯は、一人で暮らすソフィーを見かねて館で暮らそうと提案する。家族の許可も取りつけソフィーに同居のメリットを語る灯であったが、吸血鬼の常識にはなかなか通じない。それでも灯は同居をあきらめきれず、二人で暮らそうと奮闘する。(第2話「灯の奮闘」)
同居を開始したソフィーと灯であったが、ある日、ソフィーはサイン会に行くために吸血鬼にもかかわらず日中に出歩く決意をする。昔からサイン本を集めるのが趣味のソフィーは、最近、はまっているアニメの原作者のサイン会に行きたいと思ったのだ。しかし、日光以外にも街中は吸血鬼にとって危険なものばかり。灯はハラハラしながらもソフィーのお出かけに付き合う。(第3話「サイン会に行く」)
灯の友人である夏木ひなたは、最近の灯の様子をいぶかしんでいた。新しくできた友達がその原因だと知ったひなたは、灯の紹介でその新しい友達であるソフィーと出会う。吸血鬼と聞きソフィーに警戒心を強めるひなたであったが、普通の少女にように振る舞うソフィーに次第に心を許していく。(第4話「灯の友達」)
ソフィーと夏の思い出を作ろうと奮闘する灯であったが、さんさんと太陽が照りつける夏は吸血鬼にとって危険な季節。海も山も川もダメで、灯はなかなかソフィーと遊ぶ事ができない。悩んだ灯であったが、花火大会ならソフィーと遊べると思い、浴衣を自作して二人でいっしょに行こうと誘う。(第5話「吸血鬼と過ごす夏休み」)
両親が旅行に出かけ、さびしい思いをしているひなたを心配して、灯とソフィーはひなたの家に遊びに行く。弟にそっけなくされて落ち込むひなたを見て、灯とソフィーはそれぞれの家族について話す。(第6話「ひなたの家」)
ソフィーは灯に手料理を振る舞ってやろうと、ひなたと隠れて料理に挑戦する。しかし吸血鬼は、普通の食事を取らないため人間の常識が通じず、その料理風景は異次元のものだった。失敗続きながらあきらめず料理に挑戦するソフィーは、悪戦苦闘しつつも何とかカレーを完成させる。(第7話「吸血鬼の料理」)
自分の生活を振り返ったソフィーは、学校生活にあこがれを抱く。そしてソフィーは灯が弁当を忘れたのを口実にして灯の通う学校に向かう。灯と合流したソフィーは学校の灯の友人達と交流し、話の流れで授業にも参加する事となる。(第8話「吸血鬼学校へ行く」)
灯はある日の夜道、ソフィーを探す少女と出会う。エリーと名乗った少女は、ソフィーの友人で100年ぶりに彼女に会いに来たと言う。しかしソフィーはマイペースなエリーに苦手意識を抱いており、案の定、ソフィーはエリーに振り回されてしまう。(第9話「ソフィーとエリー」)
100年間、眠り続けていたエリーは様変わりした現代社会に驚きの連続だった。便利な電化製品やパソコンに驚いていたエリーであったが、灯を見て人間の価値観の変化も実感する。エリーは吸血鬼を見ても怯えない灯の事を認め、再会を約束して自分の家に帰って行く。エリーに振り回され続けたソフィーはその事に安堵するも、後日エリーが近所に引っ越して来て脱力するのであった。(第10話「エリーと灯」)
第2巻
100年間、眠り続けていたエリーは現代社会に適応できず、その行動は常識とはずれたものばかり。ソフィー・トワイライトはエリーに現代社会の事を一つずつ伝授していく。そんな時、エリーの話を聞きつけた夏木ひなたがやって来るも、ひなたの何気ない一言で二人はケンカしてしまう。天野灯はそんな二人の様子に慌てるも、エリーがひなたの危機を助ける事で二人は素直に謝罪し、友達として第一歩を踏み出し始める。(第11話「ひなたとエリー」)
ある日、灯のクラスメイトである朔夜が、ソフィーを尋ねてやって来た。彼女はオカルトサークルに所属しており、不思議な物が大好きだったのだ。朔夜は本物の吸血鬼について調べるべく、ソフィーにインタビューを試みる。(第12話「インタビューウィズヴァンパイア」)
現代のおしゃれに興味を持ったエリーは、ソフィーを誘ってお店に行く。昼間に外出した二人だったが、夏だった事もあって一苦労。灯とひなたと合流し、何とかお店にたどり着いた四人はお買い物を楽しむ。(第13話「服を買いに」)
夜にソフィーは一人で散歩して、ついつい日が昇るまで長居してしまう。季節は日差しが強い夏な事もあり、木陰から出られなくなってしまう。そしてソフィーは、夜まで時間をつぶそうと一人木陰で物思いにふける。(第14話「木陰の吸血鬼」)
ソフィーと灯、ひなたは帰宅中に一人の女性と出会う。ヴァンパイアハンターを志すと話す女性は、この辺りに住む吸血鬼を探していると言うのだ。灯達はソフィーとエリーが吸血鬼と気づかれないように、何とか人間の振りをして誤魔化そうとするも、人間の振りは思ったよりも難しくて逆に怪しまれてしまう。(第15話「吸血鬼vsヴァンパイアハンター」)
ソフィーとエリーは、灯の学校で行われている文化祭の見物に訪れる。学校最大のイベントである文化祭に興味津々なソフィーは、生徒達が織り成すお祭り騒ぎを満喫する。(第16話「文化祭に行く」)
日没が早くなった秋、ソフィーは秋葉原の町に買い物に繰り出そうと考える。灯、ひなた、エリーといつものメンバーを誘って、四人は秋葉原に向かう。ゲームやアニメ、メイド喫茶と秋葉原ならではのお店を楽しみ、四人は再び来る約束を交わす。(第17話「秋葉原散歩」)
クリスマスが近づいたある日、灯の提案によってソフィー、エリー、ひなたはみんなでいっしょにクリスマスパーティーを計画する。プレゼントを用意したり、ご馳走を作ったり、四人は楽しみながらパーティーの準備をする。そして雪が降り始めた事もあり、灯達はホワイトクリスマスを存分に堪能する。(第18話「吸血鬼と過ごすクリスマス」)
灯は風邪を引いて寝込んでしまう。灯を心配したソフィーとひなたは、それぞれ灯を看病する。心配性のひなたや人間の常識に疎いソフィーの看病は騒々しいものとなったが、二人の真心を身近に感じた灯は安らかな気持ちで眠りにつく。(第19話「風邪の季節」)
食事用の血液を切らしてしまったソフィーは、通販サイトで注文しようと思ったものの、サイトは休業状態だった。エリーも血液を切らしてしまっている事もあり、二人は数日間食事を取る事ができなくなってしまう。(第20話「吸血鬼と食料不足」)
ソフィーはアニメや漫画のグッズをコレクション部屋にしまっていたが、大量すぎて荷崩れを起こしてしまう。崩れた大量のグッズを前に片づけを決意するソフィー。手伝いを申し出た灯やひなたの協力もあり、ソフィーは少しずつコレクション部屋を片づていく。(第21話「コレクション部屋の片付け」)
ソフィーは灯といっしょに夜の散歩で夜道を歩いていた。そして二人は、初めて出会った郊外の森へとたどり着く。暗い夜の森ではぐれないように、二人は手をつなぎながら散歩を続ける。(第22話「夜の散歩」)
第3巻
天野灯はソフィー・トワイライト、エリー、夏木ひなたのいつもの四人でお泊り会をする。食事とお風呂を堪能した灯達は、パジャマに着替えてかしましくも楽しい時間を過ごす。(第23話「吸血鬼とパジャマパーティー」)
灯とひなたは吸血鬼でも楽しめるように、夜の遊園地に遊びに来ていた。初めての遊園地に興奮を隠せないソフィーとエリーを見守りながら、灯も遊園地を楽しむ。華々しいナイトパレードを見たソフィーは、遊園地に来た事に満足感を抱きつつ、閉演時間の迫るひと時にさびしさを感じる。(第24話「夜の遊園地」)
灯とひなたは、夏休みの宿題が終わらず落ち込んでいた。そんな二人の様子を呆れながらもソフィーは、勉強に疲れている二人をさり気なくベッドに運んだりして気遣いを見せる。そして遂に夏休み最終日、二人は夏休みの宿題を終わらせる。ひなたと灯は、吸血鬼達と共に残された数時間の夏休みを最後の最後まで堪能しようとする。(第25話「夏休み最後の日」)
灯はソフィーやクラスメイトのみんなに、仮装してハロウィンパーティーをしようと提案する。それぞれお化けに扮した一行は、本物の吸血鬼の混ざったちょっと変わったハロウィンパーティーを楽しむ。(第26話「ハロウィン」)
夜のコンビニで買い物をしていたソフィーは、最近、同じ時間帯によく見かける女性客を同族ではないかと疑っていた。その女性の忘れ物を届けるのを口実にして、ソフィーは直接の会話を試みる。有明美月と名乗った女性は吸血鬼ではなかったものの、その正体は意外なもので、ソフィーは美月に大いに興味を持つ事となる。(第27話「近所に潜む同族」)
ソフィーと灯は年末の大掃除に精を出していた。ひなたとエリーも訪れて和気藹々としていたところに、美月がソフィーを尋ねてやって来る。ソフィーの新たな友達に対抗心を抱く灯であったが、同人作家の美月はソフィーと灯の様子を見て、新たなアイディアを思いつく。(第28話「吸血鬼と年越し」)
いつもみんなが家事をしている中、一人気ままに過ごしているエリーを見て、ひなたはエリーも家事をすべきだと提案する。周囲も同意したためメイド服を着て家事に挑戦するエリーだったが、周囲があきれるほどの家事の下手っぷりを見せる。そんな中、ひなた達は家事へのやる気を見せるエリーをなだめようとする。(第29話「エリー家事をする」)
お風呂嫌いのソフィーがお風呂を克服できるように、灯達は温泉に行く。広々としたお風呂でリフレッシュし、みんなといっしょの時間を過ごすうちに、ソフィーの中にあったお風呂への苦手意識も少しずつ改善されていく。(第30話「吸血鬼をお風呂」)
ある日、学校に興味を持ったエリーと、エリーを心配するソフィーは、灯の学校に転校して来た。現代の学校に興味津々な二人は、吸血鬼である事を隠しつつも、学生生活を満喫する。(第31話「吸血鬼の学生生活」)
灯が実家に帰省したため久しぶりに一人で過ごすソフィーは、静かな時間に物足りなさを感じてしまう。そして灯からの誘いもあり、灯りの実家に遊びに向かう。温かな家族の団欒に居心地の悪さを感じつつも、ソフィーを暖かく受け入れてくれる灯の家族に気を許し始める。(第32話「灯の家」)
第4巻
最近、ドラマの鑑賞にハマっているエリーに付き合って、ソフィー・トワイライトは寝不足だった。二人はドラマを見続けた結果、生活リズムが狂ってしまう。当初は天野灯達と過ごす時間が増えて喜びをあらわにする二人であったが、昼夜逆転生活は二人に思わぬ影響をもたらしてしまう。(第33話「昼夜逆転する吸血鬼」)
ある夏の日、朔夜と夕はソフィーの家で開催されるお泊り会にやって来た。みんなで花火を見に行くはずが急な大雨で中止になったため、オカルト好きな朔夜の提案でみんなで百物語をする事となる。どこかズレた内容を話す灯達であったが、ソフィーと夏木ひなたはそんな怪談話も怖がるのだった。(第34話「夏休みの怪奇談義」)
最近、間食の多い灯は、自分が太った事を自覚していた。ダイエットをしようと決意を固める灯であったが、アイスやおにぎりなど周囲は誘惑だらけ。ダイエットを先送りにしそうになるのをこらえて、灯はダイエットを続ける意志を見せる。(第35話「灯のダイエット」)
エリーに荷物を渡そうとしたソフィーだったが、そんな時に限っていつもソフィーの家に入り浸っているエリーがやって来ない。ソフィーは荷物を届けるためエリーの家を訪れ、久しぶりに二人っきりの時間を過ごす。周囲に人間がいない中、いつもは周囲の目を気にしてできない遊びに興じる。(第36話「エリーの家」)
ひなたは学校帰りに迷子の犬を拾い、保護したものの自分の家の飼い犬と相性が悪く、いっしょに暮らせない。困ったひなたはソフィーに犬を預かってほしいと頼み、犬が苦手なソフィーは渋々引き受ける。実際に犬を前にして怖がるソフィーであったが、人懐っこい犬に気を許し、次第に溺愛するようになる。自分の家で飼ってもいいと思い始めたソフィーであったが、ほどなくして飼い主が見つかったという連絡が入る。(第37話「吸血鬼と迷子の犬」)
ソフィーは同人誌即売会に行きたいと思っていたが、昼間に行列するのは吸血鬼には無理だとあきらめていた。そんな時有明美月から、サークルの手伝いをするならサークルチケットを進呈するという誘いを受ける。その誘いを二つ返事で引き受けたソフィーと灯は、活気あふれる会場に圧倒されながらも、手伝いを始める。(第38話「吸血鬼コ●ケに行く」)
日本の正月にカルチャーショックを受けながらも、ソフィーとエリーは灯との時間を楽しんでいた。その後、日が暮れてから、ひなたも加えた四人は初詣に向かう。(第39話「お正月の吸血鬼さん」)
いつも通りソフィーの家で遊んだひなたはその帰り際、ソフィーが「田辺さんに会いに行く」と言って出かけるのを見て、「田辺さん」の事が気になっていた。そしてソフィーを尾行したひなたは、近所の老夫婦「田辺さん」と話す彼女を見かける。(第40話「ソフィーと田辺さん」)
桜が満開になった春、灯はソフィーを夜の花見に誘う。当初は乗り気でなかったソフィーであったが、エリーやひなた、灯と見る桜はいつもと違った雰囲気で、ソフィーは大満足する。(第41話「みんなでお花見」)
テレビアニメ
2018年テレビアニメ化。10月5日よりTOKYO MXほかにて放送。アニメーション制作はStudio五組、AXsiZ。天野灯を篠原侑、ソフィー・トワイライトを富田美憂が演じる。
登場人物・キャラクター
天野 灯 (あまの あかり)
おかっぱ頭の女子高校生。年齢は15歳。人形が大好きで、穏やかな風貌に似合わず人形に傾ける情熱は相当なもの。近所で怪談のように語られていた「人形の館」の話を聞いて、動き回る人形を捕獲しようとしたほど。「人形の館」を訪れる途中にソフィー・トワイライトと出会ってからは、人形のような容姿のソフィーの事を気に入り、半ば押しかける形で彼女と同居し始めた。 ソフィーのために服を用意したり、身の回りの世話をしたりしている。多くの人形を集めており、毎日欠かさず世話をしている。母親も人形好きだが、父親からは気味悪く思われている様子。しかし父親も好きなものに掛ける情熱は相当で、家族揃って似た物同士。
ソフィー・トワイライト (そふぃーとわいらいと)
地元で「人形の館」と呼ばれている洋館に住む銀髪の美少女。その正体は年齢は360歳以上の吸血鬼。現代社会に適応しており、血液は専ら通販で購入し、深夜アニメを見たり漫画を読んで日々を満喫している。日本に来たのもゲームソフトがほしかったからというほどの根っからのオタクで、コレクション部屋には多くのアニメグッズが収められている。 またサイン本を集めるのが趣味で、気に入った本のサイン会があれば日光よけのマントを着用し日傘を差して日中でも外出する。容姿が人形のように整っているため、人形好きの天野灯に気に入られ、押しかけられるように同居する事となった。吸血鬼にもかかわらず生きた人間から血を吸うのが苦手で、むしろ血を吸ってほしいと思っている灯を敬遠している。 しかし、友人達と過ごす時間にはあこがれを抱いており、灯との交流に次第に心を許していく。エリーとは古い友人だが、マイペースなエリーには振り回される事が多いため苦手意識を持っている。またエリーが100年間寝過ごした事もあり、最近までエリーは死んだものだと思っていた。幼少期は古い時代の外国で育ち、風呂は体に悪いものと教えられたため苦手としている。 ほかにも犬やお化けなどが苦手で、吸血鬼としての弱点以外にも苦手なものを多く抱えている。なぜかロードローラーを持っており、吸血鬼の怪力を証明する際にはよく持ち上げている。
夏木 ひなた (なつき ひなた)
天野灯の友人の女子高校生。活発な性格の少女で、灯とは幼い頃から付き合いがあり、女子力の高い灯にはあこがれにも似た感情を抱いている。ソフィー・トワイライトと知り合って以降、様子のおかしい灯を心配していたが、ソフィーを紹介してもらってからは灯と共にソフィーと付き合っている。犬好きで「みかん」という名の犬を飼っている。 また弟がいるが、弟に対しては無意識に横暴に振る舞っているため反抗心を抱かれていた。
エリー
ソフィー・トワイライトの友人の吸血鬼。ゴシック調のドレスに身を包んだ金髪の美少女で、年齢はソフィーより年上の454歳。マイペースな性格のエリーに昔から振り回されていたソフィーには、苦手意識を抱かれている。また吸血鬼らしい時間感覚の持ち主で、ソフィーの家を訪れるまでに100年ほど寝過ごしていた。子供っぽい自分の外見を気にしており、幼く見られると不機嫌になる。 恋愛観は享楽的な部分が目立ち、気に入った女性を見かけるとナンパして血を吸いたいと考えており、度々ソフィーにその行為を止められている。またかなりの資産家で、ちょっとした手伝いで金の延べ棒を渡そうとするなど、一般人とは金銭感覚がかなりズレている。
有明 美月 (ありあけ みづき)
ソフィー・トワイライトの家の近所に住む女性。趣味で同人作家をしており、ソフィーとはオタク仲間として意気投合した。女児アニメや日常アニメを好み、ソフィーと天野灯の絡みを「尊い」ものとして作品のネタにしている。冬の同人誌即売会ではサークル参加し、その手伝いをソフィーと灯に頼んだ。自分の作品に自信を持てずにいたが、無事に同人誌を完売している。
朔夜 (さくや)
天野灯の友人の女子高校生。不思議なものが大好きで、オカルトサークルに所属している小柄な少女。ただし部員は一人だけで、一人でサークル活動を行っている。ソフィー・トワイライトにも興味を示し、家に訪れてインタビューを行った。夕とは仲がよく、いつもいっしょに行動している。エリーとは背丈が同じくらいなため、一方的に仲間意識を持たれている。
夕 (ゆう)
天野灯の友人の女子高校生。朔夜となかよしのショートヘアの少女で、朔夜のオカルトサークルの活動を時々手伝っている。まじめな性格のため、怖い話で周囲を驚かせようとする朔夜を止めたり、天然な話をする灯にツッコミを入れたりしている。文芸部に所属しているが、恥ずかしがり屋なため自分の作品を友人達には見せられずにいる。
その他キーワード
吸血鬼 (きゅうけつき)
人の血を吸う種族。コウモリのような翼を生やして飛んだり、ロードローラーを持ち上げるほどの怪力を発揮したりと、未知の力を持つ。日光に当たると灰になるため、基本的に吸血鬼は夕方に起きて明け方に寝る人間とは逆の生活をしている。ただし日中でも日除けの装備を着用すれば外出は可能。また日光に当たって身体の一部が灰になっても、わずかであれば短時間で再生する事ができる。 食事は血液しか摂取できず、人間の食べものは受けつけない。吸血鬼になった者は数百年を生きる寿命を得るが、吸血鬼になった時点で姿が固定化されてしまう。そのため子供は子供のまま、老人は老人のまま永遠に過ごす事となる。
書誌情報
となりの吸血鬼さん 全8巻 KADOKAWA〈MFC キューンシリーズ〉
第1巻
(2015-09-26発行、 978-4040677972)
第2巻
(2016-06-27発行、 978-4040684079)
第3巻
(2017-08-26発行、 978-4040693576)
第4巻
(2018-03-26発行、 978-4040697833)
第5巻
(2018-09-27発行、 978-4040651101)
第6巻
(2019-08-26発行、 978-4040658773)
第7巻
(2020-08-27発行、 978-4040649122)
第8巻
(2021-12-27発行、 978-4046808745)