あらすじ
第1巻
コロコロ村に引っ越して来た少年は、駅から出たところで誰かと勘違いされて、コロコロ村の村長として、しずえら村の住民から歓迎を受ける。少年はそれを訂正するどころか村長として振る舞う事を決める。しかし、村長とはいえ、お金を持っていないと食事もできない事を知り、しずえからお金を稼ぐ方法を教えてもらって実践するのだった。(エピソード「コロコロ村に、新村長誕生だ!!」)
洗濯して干していた服が風に飛ばされ、村長は全裸で服を追いかけていた。そんな村長を見たしずえは、新しい服を買いにさまざまなお店に案内する。どの店にも服と呼べるものがなかったが、なんとか新しい服を購入。その後、村長としずえは靴を買いに靴屋に向かう。(エピソード「オシャレ服を、買いに行こう!!」)
年が明けてコロコロ村では「とびだせ どうぶつの森 新春ショートギャグ連発」が開催される。ゾウのはじめ、カメレオンのカメヤマさん、しずえ、ゴリラのスナイルなど各々が芸を披露していき、最後の締めとして村長がギャグを披露する事になった。(エピソード「とびだせ青春、ギャグ10連発!!」)
毎日楽しく暮らしていたコロコロ村の住民達だったが、数か月後には村の資金が底をついてしまう。このままでは村が全滅するのも時間の問題だと考え、村長はしずえの提案で資金稼ぎのために村の住民といっしょに南の島へ向かう。村の住民は島に着くと、すぐに売るためのムシを捕まえるのだった。(エピソード「村が財政難で、ヤバイんです。」)
村長は、コロコロ村を訪ねて来たまいこちゃんを、どこかに案内する事になった。しかし、村長自身もコロコロ村以外の場所を知らずに困っていると、村の住民であるシャンクが案内役を買って出てくれる。シャンクの案内で電車を下りた村長とまいこちゃんは野生村に到着。その後も住民の案内で、地獄や宇宙の星といろいろな場所を巡る事になる。(エピソード「いろんな村を、旅してみよう!!」)
コロコロ村にいろいろな建物が出来て発展する中、村長は逮捕されてしまう。逮捕理由が「平和すぎてやる事がないので、とりあえずテキトーに」という理由だったためすぐに釈放されたが、警官がまともに仕事できるか心配した村長はパトロールに同行。そして自分の家が空巣に荒らされた事件に遭遇する。(エピソード「まさかの事件、犯人はだれだ!?」)
村長はヒマつぶしのつもりで、扇風機に向かって話し声を変えて遊んでいたところ、夜まで没頭し貴重な1日をつぶしてしまう。今からでも本気で遊ぼうと出かけると、しずえから村の花火大会が始まる事を教えてもらう。どんな花火なのか期待して待つ村長の前で、1発目の花火が打ち上がる。(エピソード「夜空にキラリ、花火大会開催!!」)
9月3日、「くさの日」を迎えたコロコロ村の住民は総出で草むしりを始める。村長も参加したが、初めてなので園芸店のレイジから雑草の正しい抜き方を教えてもらう。しかし、レイジはしゃべるのが非常に遅くて、一向に作業が進まない。そんなレイジを見て、村長はいつまでたっても草むしりが終わらないと危機感を募らせる。(エピソード「レイジさんの、草むしり講座!!」)
ハロウィンの時期になり、お祭り騒ぎのコロコロ村の住民。しかしハロウィンでは何をすればいいかを、誰も知らなかった。そんな中、一部の住民が「かぼちゃを使う」「いたずらをする」「お菓子を食べる」という事を思い出し、コロコロ村流のハロウィンが始まる。(奇妙な奇妙な、ハロウィン祭!!)
突然、つねきちから本作『とびだせ どうぶつの森』の連載が終了すると告げられ、村長は大いに落ち込む。しかし、それはつねきちの真っ赤なウソだった。村長はしずえからその事を聞いて一安心すると、今度はつねきちへの怒りがわいてきた。ウソがばれたつねきちは、お詫びとしていろいろなものをプレゼントする。(エピソード「ウソは困るよ、つねきちさん。」)
コロコロ村に雪が降ったある日、村長は雪ダルマを作り始め、完成した雪ダルマは突然しゃべりだして「ゆきだるマン」と名乗る。しかし、その直後に別の遊びをしていたしずえによって、ゆきだるマンはコナゴナに壊されてしまう。落ち込む村長を見たしずえは、村の住民に手伝ってもらってゆきだるマンを復活させようとする。(エピソード「みんなで作れ、ゆきだるマン!!」)
3月3日になり、リセットさんから「ひなまつりを盛大に祝おう」と提案された村長としずえはさっそく準備に入る。リセットさんは意気揚々と会場へ向かうが、そこにはそれぞれが好き勝手な格好をした住民がいて、ひなまつりとはかけ離れた雰囲気になっていた。こんなのはひなまつりではないと思ったリセットさんは、住民に指示を出してひなまつりの準備を仕切り始める。(エピソード「口うるさいよ、リセットさん!!」)
第2巻
美容室に髪を切りに行った村長は、カッコイイ髪型にしてもらおうと、店員に希望を伝える。それを聞いた店員も自信満々に「世界一カッコイイ髪型にする」と答え、髪を切り始める。しかし完成した髪型は、村長が想像していたものとは大きく違ったものだった。(エピソード「世界一モテる、イケてる髪型!!」)
ある日、コロコロ村に新しい住民のヒロインが引っ越して来た。ヒロインがかわいらしい女の子だったため、リセットさんをはじめとした村のほとんどの男性が魅了される。ヒロインはあっという間にコロコロ村のアイドルとなり、村の男性達によるヒロインへのアピール合戦は過熱していく。(エピソード「コロコロ村に、アイドル誕生!?」)
村長はコロコロ村の住民といっしょに水族館の見学に来ていた。住民達が巨大な水槽の中で泳ぐ魚に見てそれぞれ感想を言っていると、人魚のような姿をした何かが近づいて来るのだった。(エピソード「世にも奇妙な、人魚お披露目!?」)
短冊に書いた願いがかなったリセットさんやレイジを見て、コロコロ村の住民もそれぞれの願いを書いて竹に集まる。みんな好き勝手に不まじめな願いを書いていたが、村長はコロコロ村の事を思った願いを短冊に書くのだった。(エピソード「叶うといいね、みんなの願い。」)
夏バテで食欲が出ずに痩せてしまったリセットさんを見て、しずえはソーメンの準備を始める。コロコロ村では流しソーメンを川の中に入って行う名物行事があり、さっそく住民を集めて流しソーメンを開催する。ソーメンなら食べられると思ったリセットさんは、流れてくるソーメンに箸を伸ばす。(エピソード「食べすぎ注意、流しそうめん!!」)
運動会のシーズンになり、コロコロ村でも大運動会が開催される。コロコロ村の住民は白組と赤組に分かれて競争するが、今回はより盛り上げるために獰猛な住民ばかりの野生村も野生組として参加する事となった。野生組が加わった事で運動会は大波乱なものとなっていく。(エピソード「こんなのアリ、変テコ運動会!?」)
大晦日になり、コロコロ村では早くも正午から住民によるカウントダウンが始まっていた。それを知った村長は普通なら10秒くらい前からだと説明し、ほかに大晦日にやる事として年越しソバを食べる、除夜の鐘をつく、年賀状を書く事を教える。(エピソード「年越し準備は、バッチリです!!」)
村に生えているキノコを食べて、リセットさんの体が大きくなった。村長はほかの住民にキノコを食べないように注意するが、目を離したスキにしずえが食べてしまう。しずえはいつもの数倍ほどに大きくなるものの、食欲に勝てず、キノコを食べ続けるのだった。(エピソード「危険なキノコ、食べちゃダメ!!」)
お花見で盛り上がるコロコロ村の住民に、リセットさんは「このマンガは今回で最終回」と宣言する。みんな驚くが、村長の最終回っぽい事をやろうという提案を受けて、それぞれが思い描く最終回を演出する。(エピソード「笑顔でお別れ、みんなまたね!!」)
登場人物・キャラクター
村長 (そんちょう)
コロコロ村に引っ越して来た人間の少年。同じ日に赴任して来る新村長と勘違いされて、誤解を解かなかったためにコロコロ村の村長となる。周りからは「村長」と呼ばれているが、本当の名前は不明。素直な性格でコロコロ村のためにさまざまな事を率先して行う。秘書のしずえなど村の住民との関係も良好だが、彼女らの破天荒な行動に振り回される事が多い。
しずえ
村長の秘書を務める女性。犬を擬人化したキャラクター。村長からは「しずちゃん」と呼ばれている。穏やかで優しい性格で、右も左もわからない村長をさまざまな面で支える。その一方で村長に無茶振りをしたり、カルタで札を「犬も歩けば年末ジャンボに当たる」と読んだり、短冊に「世界をわが手に」と書いたり、食べてはいけないキノコを食べ続けるなど欲に忠実な一面もある。
まいこちゃん
一人旅の途中にコロコロ村を訪ねて来た少女。ネコを擬人化したキャラクター。村長に「どこか連れて行って」とお願いし、住民の案内で野生村や地獄、宇宙の星に行く。どんな場所でも気にする事のないポジティブな性格。
レイジ
コロコロ村で園芸店を営む少年。ナマケモノを擬人化したキャラクター。おっとりとした性格で、口調も動作も非常にゆっくりしている。しかし園芸に関してはプロで、コロコロ村の草むしりをあっという間に終わらせる。
リセットさん
コロコロ村に住む男性。モグラを擬人化したキャラクター。曲がった事が嫌いで、間違った事をしている住民には説教をする。そのため周りからは「口うるさいオヤジ」とも呼ばれている。関西弁でしゃべり、行動力もあって、コロコロ村の騒動の中心にいる事が多い。
ヒロイン
コロコロ村に引っ越して来た人間の少女。かわいい容姿でリセットさんをはじめとした村の男性住民を虜にし、あっという間にコロコロ村のアイドルとなった。動物嫌いなのに動物ばっかりのコロコロ村に引っ越して来た理由は不明。それでも村の住民とはうまく付き合っている。