概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
桃園 彦次郎 (ももぞの ひこじろう)
本来は御家人だが、剣術所・眞武館の道場主も務めている。月代を剃ってまげを結っているものの、揃っていない毛がぼさぼさと突き出たままにしている。妻の若菜に道場をまかせて自分は江戸の町をふらふらとしている。
桃園 若菜 (ももぞの わかな)
桃園彦次郎の妻。彦次郎の不在時に、眞武館の師範を務めている。剣術の腕がいい。
大恩寺 浅之丞 (だいおんじ あさのじょう)
桃園彦次郎の幼なじみ。八丁堀の与力を務める。なぜか勤務中に彦次郎によく会い、その都度もめ事に巻き込まれる。可愛い桃園若菜がなぜ彦次郎の妻なのか、理由がわからないのが悩み。
お祖父さま (おじいさま)
若菜の祖父。道楽者の桃園彦次郎をいさめるため、大和から眞武館を訪ねてくる。山で修行をしたせいか、庭にいる芋虫やかたつむりをそのまま食べる姿に、さすがの彦次郎もたじたじ。柳生流「必勝の構え」の会得者。彦次郎のあまりの弱さに呆れ、眞武館の看板をまな板代わりになると持って帰ったが、折りを見て彦次郎に返せと桃園若菜に預けた。
場所
眞武館 (しんぶかん)
桃園彦次郎が主を務める剣術の道場。元が女郎屋だったので玄関の脇に見世がある。門弟7人というものの、全員、近所の町人の子ども。道場はいつも託児所のようになっており、書道や剣術は若菜が面倒を見ている。