なつめ屋主人

なつめ屋主人

未亡人の佐代子が営む小さなおにぎり屋の常連客でポルノ小説家の先生の、ほのかな恋愛感情から始まる男女関係をコミカルに描く。

正式名称
なつめ屋主人
ふりがな
なつめやしゅじん
作者
ジャンル
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概要・あらすじ

売れないポルノ小説家の先生は、未亡人の佐代子が営むおにぎり屋の常連客だった。互いにほのかな好意を抱いているのか、先生が毎日、おにぎりを買いに行き、佐代子がお新香をサービスするという関係が続いていた。そんな少年少女のような淡い関係が、小説の参考になればと佐代子先生を店の裏にある防空壕跡に案内したことから急転直下、肉体関係へと進展してしまうのだった。

登場人物・キャラクター

先生 (せんせい)

『見晴らしガ丘にて』の第八話「なつめ屋主人」の主人公のひとり。姓名不明。風采の上がらない中年のポルノ小説家。おにぎり屋なつめ屋の佐代子に惚れている。

佐代子 (さよこ)

『見晴らしガ丘にて』の第八話「なつめ屋主人」の主人公のひとり。おにぎりや海苔巻きを売るなつめ屋の主人で若い未亡人。最近太り始めた。先生のことを意識している。第十二話「改心」にも脇役として登場する。

杉山 (すぎやま)

先生を担当するサングラスの編集者。荒んだ言動が、いかにも文学青年でロマンチストであることを現している。

佐代子の友人 (さよこのゆうじん)

姓名不明。佐代子が先生を憎からず思っていることを感じて、けしかける。

場所

なつめ屋 (なつめや)

『見晴らしガ丘にて』の第八話「なつめ屋主人」の舞台となる店舗。住宅地の中で、こぢんまりと、おにぎり、海苔巻き、団子を売る店。店主は未亡人の佐代子。作中人物の会話、モノローグではなつめ屋と表記されるが、テントと暖簾には「なつめや」とひらがな表記になっている。

見晴らしガ丘 (みはらしがおか)

東京都下の新興住宅地。旧地名は野川村。1960年代後半には農家が多かったが、作品に描かれる1985年前後には団地、マンション、分譲住宅が立ち並ぶ住宅地に変貌している。かつて存在した林や池もなくなっている。

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