外伝!浦安鉄筋家族 闘え!春巻

外伝!浦安鉄筋家族 闘え!春巻

浜岡賢次の『浦安鉄筋家族』のスピンオフ作品。舞台は原作と同じく浦安市で、原作では大沢木小鉄たちの担任教師を務めた春巻龍が主人公となっている。貧乏な男性教師の春巻のおバカな日常や、彼が行く先々で巻き起こすさまざまな騒動を描くギャグコメディ。「Champion タップ!」および「マンガクロス」で2013年7月より連載の作品。

正式名称
外伝!浦安鉄筋家族 闘え!春巻
ふりがな
がいでんうらやすてっきんかぞく たたかえはるまき
原作者
浜岡 賢次
漫画
ジャンル
ギャグ・コメディ
関連商品
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あらすじ

第1巻

浦安第二小学校の教員を務める春巻龍は、教師としてまったくやる気がなく、遅刻欠勤や職務怠慢は当たり前で、いつもほかの教員たちや生徒を困らせている。そんな春巻はいつものように学校に遅刻しそうになっていたが、彼は学校のことよりもトイレに行くことで頭がいっぱいだった。仕方なく近くのコンビニのトイレに入った春巻だったが、トイレを破壊して水をあふれさせたために即刻追い出されてしまう。結局、道中で用を足せなかった春巻は、なんとか学校のトイレに到着。やっとすっきりした春巻だったが、いつもトイレで苦労していることで、「いっそのことこの世からトイレがなくなればいい」と愚痴る。春巻が軽い気持ちで放ったぼやきに対して謎の声がトイレに響き、個室の便器から「トイレの神様」を名乗る厠神が現れる。トイレをバカにした春巻に激怒した厠神は、神罰を下すと言いながら襲い掛かって来る。あらゆる場所や時間を移動できる力を持った厠神は、春巻をトイレがなかった時代まで飛ばしたうえで、トイレの大切さについて厳しく諭す。その後も厠神は、春巻の行く先々に現れては彼にアドバイスをしたり、おかしな行動にツッコミを入れたりするようになる。それでも春巻の奇行や怠け癖は直る様子がなく、彼は周囲を巻き込みながら騒がしくおバカな毎日を送っていた。

第2巻

貧しさからいつも腹を空かせている春巻龍は、時おり家庭訪問と称して生徒の家に食べ物をたかりに行くのが習慣になっていた。そんな春巻はいつものように大沢木小鉄の家へ向い、大沢木順子に食べ物をもらおうとしていた。しかし小鉄や順子は不在で、玄関前はアニメキャラクターの絵が描かれ、痛車風に改造された謎のタクシーに塞がれていた。タクシーを改造したのは小鉄の兄の大沢木晴郎で、彼は改造したタクシーを「痛クシー」と名付け、痛クシーの儲けを元手に浦安を聖地にするような映画を作りたいと夢見ていた。痛クシーをいっしょに宣伝してくれる営業マンを探していた晴郎は、目の前にいた春巻を食べ物で釣って、さっそく二人は痛クシーに乗って秋葉原へと向かう。しかし、道中で遭遇した長崎屋奈々子を乗せることになり、春巻はとっさに変装するものの、奈々子は前席に乗っている二人がタクシーの運転手ではないことに気づく。焦った晴郎は、改造した後部座席を奈々子もろとも外に飛ばしてしまい、客を乗せる座席が消失したことで宣伝の続行は不可能となる。自暴自棄になった春巻と晴郎はそのままケンカになり、揉み合っているうちにハンドルやブレーキが次々と壊れてしまう。

関連作品

本作『外伝!浦安鉄筋家族 闘え!春巻』は、浜岡賢次の『浦安鉄筋家族』のスピンオフ作品となっている。『浦安鉄筋家族』は千葉県の浦安市を舞台としたギャグコメディで、浜岡賢次の代表作の一つ。大沢木小鉄を中心とした大沢木一家の日常や、小鉄とその周囲の人々が巻き起こすさまざまな騒動が描かれている。

登場人物・キャラクター

春巻 龍 (はるまき りゅう)

浦安第二小学校に勤める男性教員。大沢木小鉄のクラスの担任を務めている。福井県出身で、年齢は28歳。語尾に「チョー」「ホイ」「チェン」などを付けて話す。服装はいつも黄色いトラックスーツ姿で、服は2着しか持っておらず、アパートの一室でガスも電気も家具もない貧乏生活を送っている。小鉄たちの担任になったばかりの頃は自分を強く見せようと生徒を恐がらせていたが、痩せた貧弱な体や力も弱いうえ、間抜けで小狡い性格がばれてしまい、生徒からはすっかりバカにされている。もともと「子供相手に威張れるから」という不純な動機で教師になったため、勤務態度は不真面目で遅刻欠勤も当たり前のように繰り返している。不運な巡り合わせに加え、おバカな行動を繰り返しては災難や不幸に見舞われることが多く、特に財布やボーナスを頻繁に紛失しては金欠状態に陥っている。一方で大人の狡さや、いい加減さで浦安第二小学校の生徒や長崎屋奈々子をはじめとする周囲の者を混乱させたり、トラブルに巻き込んだりしている。貧乏なためにいつも食べ物に困っており、ザリガニから賞味期限の切れた惣菜、棚に生えたキノコまでなんでも食べるため頻繁に腹を壊している。またなぜか遭難することが多く、特に長期休みになるとあらゆる場所で遭難しては、休み明けに干からびた状態で発見される。好きな食べ物はキムチ。実在の人物、ブルース・リーがモデル。

厠神 (かわやしん)

巫女のような姿をした謎の女性。浦安第二小学校の男子トイレに現れて「トイレの神様」を名乗っており、語尾に「じょー」を付けて話す。トイレをバカにしている春巻龍に激怒して便器から飛び出すように出現し、トイレの偉大さを説いたうえで神罰を下そうとした。それ以来、公衆トイレや下水など春巻の行く先々に現れては、春巻にアドバイスや説教をしたり、トイレと関係ないトラブルに巻き込まれたりしている。トイレに関する知識が豊富でこだわりも強いため、トイレを貶(けな)したり汚したりする者はもちろん、立小便や野糞などマナー違反な行為に対しても厳しく神罰を下す。ふだんは春巻がよく利用している公園内の小さな公衆トイレで暮らしている。いつもおかしな神頼みをしたり、失礼な発言が多い春巻には容赦ないツッコミや、時には必殺技の「ゴッドキック」で蹴り飛ばしている。人間を流せる強い流水や水洗をあやつる力を持ち、怒った時や春巻を家に送り届ける時などに使っている。また、時間や場所を自由に移動したり、過去の世界から過去の春巻を呼び出したりなど、さまざまな能力を使える。

長崎屋 奈々子 (ながさきや ななこ)

浦安第二小学校に勤める女性教員。春巻龍の同僚。少々男勝りところがあり、私服はラフな服装が多く、学校ではジャージ姿で過ごしている。春巻とは対象的に明るくまじめな性格で、生徒からも慕われている。勤務中の怠慢や奇行が耐えない春巻には容赦なくツッコミを入れているが、春巻からは気に入られている。ふだんは常識人ながら、実は掃除や片付けが苦手で、自宅はかなり散らかっており、家具やゴミ、賞味期限の切れた食べ物まであらゆる物が散乱している。タンスなどの不用品を他人に押しつけたり、カゼを引いた春巻を心配するふりをしながら、彼の部屋に大量の不用品を置いていったこともある。春巻にいつも振り回されたり、呆れたりする一方で、貧乏でいい加減な春巻を気にかけて世話を焼くこともある。そのため、金欠や飢えに苦しむ春巻から頼られることが多く、長期休み中の帰省など不在時には、腹を空かせた春巻に不法侵入され、食べ物を横取りされる被害に何度もあっている。また怒るとかなり恐く、山で遭遇した熊を勢いで殴り倒したり、気を高めるだけで蚊を追い払ったりなど戦闘力も高い。このため、春巻からはよく「男らしい」と評されている。

大沢木 小鉄 (おおさわぎ こてつ)

浦安第二小学校に通う坊主頭の男子。いつも明るく元気一杯でイタズラ好きの少年。あり余るほどのパワーと頑丈さが自慢で、季節を問わずいつでもTシャツやタンクトップ、短パン姿で過ごしている。勢いで物を壊すことがあり、運動会では大玉やバトンなどの体育用具をいくつも破壊した。春巻龍のことはすっかり舐め切っており、つねにバカにしている。勉強は苦手ながら学校が大好きで、休日も学校に通っている。浦安一のおバカと評されるトラブルメーカーで、家や学校でいつも家族や友人を巻き込んで騒動を起こしている。一方でリーダーシップがあり、クラスでは率先してみんなを引っ張っている。

早戸 知里 (はやと ちり)

ポニーテールに大きなリボンを結んだ少女。春巻龍が自宅の近くで遭遇した。ひったくりの被害に悩んでいるため、護身術や格闘に興味を持っている。そんな中、庭に湧いた蚊との戦闘中に偶然ひったくり犯を蹴り倒した春巻に感動し、彼を「先生」と呼んで格闘術を学ぼうとした。勘違いや早とちりをすることが多く、春巻が高い戦闘力を秘めたスパイか殺し屋だと思い込んでいる。

沼田先生 (ぬまたせんせい)

浦安第二小学校に勤める中年の女性教員。学年主任を務めている。おっとりした性格ながら校則に厳しく、特に片付けや掃除には強いこだわりを持つ。痩せた春巻龍を心配して野菜をあげたり、カゼを引いた春巻を心配するなど、彼を気にかけている数少ない人物。

大沢木 晴郎 (おおさわぎ はるお)

大沢木小鉄の兄。小太りでメガネをかけた青年。一人称は「吾輩」で、語尾に「だっちゃ」「なのだ」を付けて話す。予備校に通う浪人生だったが、現在は勉強はしておらず職にも就いていない。洋画やアニメを好むオタクで、部屋の中はアニメグッズやゴミが散らかっているため、弟の小鉄からはバカにされている。器用な手先を活かして、ベビーカーや自転車などを改造している。アニメキャラクターを描いた「痛車」に夢中になり、父親の大沢木大鉄のタクシーを勝手に改造して「痛クシー」を製作した。大沢木家に食べ物をたかりに来ていた春巻龍に偶然遭遇し、痛クシーのすばらしさを宣伝する営業マンとして春巻を雇う。痛クシーで儲けた金を元手に浦安が舞台の映画を作って、浦安を聖地巡礼の地にするのを夢見ている。しかし秋葉原への営業へ向かう途中で、長崎屋奈々子や春巻と揉めて計画は失敗に終わっている。

みなみ先生 (みなみせんせい)

浦安第二小学校に勤める女性教員。メガネをかけている。同僚の春巻龍とは親しげで、貧乏な彼をなにかと気にかけている。優し気な雰囲気を漂わせているが、少々おっちょこちょいで天然な性格をしている。一方で運動が得意で、運動会の教師参加枠ではサボった春巻の代わりに大活躍した。実は嗅覚が非常に鋭い。

過去の春巻 (かこのはるまき)

数年前に、浦安第二小学校に赴任したばかりの頃の春巻龍。黒いカンフースーツを着ている。すっかりやる気をなくして腑抜けになった春巻の気力を取り戻すために、厠神によって過去から召喚された。基本的な性格は変わらないが、現在の無気力な春巻と比べてかなり強気で覇気もある。自分が過去の世界から来たことや、目の前にいる男が未来の自分であることはまったく気づいていない。現在の春巻と低レベルなケンカを繰り返すばかりで、呆れた厠神によって水に流され過去の世界へ戻された。

ゲンさん

杖をついた小柄な老人。町内会で役員を務めている。腰を痛めているため、町内夜警警戒の見回りの助っ人を春巻龍に依頼した。ほかの役員とはぐれて戻って来た春巻に焼き芋を振る舞うなど、大らかで優しい性格をしている。

君枝 (きみえ)

春巻龍の祖母。長らく孫の春巻とは会っていないため、顔を忘れられている。久しぶりに福井県から浦安にやって来て春巻と会う予定だったが、風邪を引いてしまったために結局会うことはできなかった。

大沢木 順子 (おおさわぎ じゅんこ)

大沢木小鉄の母親。個性的で変わり者ばかりの家族に振り回されている苦労人。明るく優しい性格の女性だが、少々お転婆なところがあり、怒ると恐い。過去に家庭訪問に訪れた、飢えた状態の春巻龍に料理を振る舞ったことがあり、料理上手なために現在も春巻に頼りにされることがある。街中で遭遇した春巻が君枝に会いに行こうとしていることを知り、みすぼらしい恰好をしている春巻を気遣って大沢木大鉄のお古の服をプレゼントした。

大沢木 大鉄 (オオサワギ ダイテツ)

大沢木小鉄の父親でタクシーの運転手。43歳。初期の頃は末っ子の大沢木裕太を可愛がり、大沢木小鉄を虐める粗暴な頑固親父だったが、途中からズボラな性格になり、家の中でも靴を脱がないほどになる。同時に超がつくほどのヘビースモーカーにもなり、大量のタバコを1日で消費し、大沢木家の家計を苦しめている。 愛車はスカイラインで、驚異のハンドルテクニックでどんな悪路も平然と走行する。妻の大沢木順子には頭が上がらない。

クレジット

原作

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