あらすじ
第1巻
赤ずきんは、森の一軒家に住むおばあさんの家にお使いに行くことになった。母親から森に住む猫に気をつけるように言われた赤ずきんは、その言葉どおりに森の中で猫に遭遇。赤ずきんはかわいい猫をついつい構いすぎるうちに、お使いのことをすっかり忘れたまま帰宅し、母親に怒られてしまう。(第1話「赤ずきんとねこ その1」。ほか、117エピソード収録)
登場人物・キャラクター
赤ずきん
赤い頭巾をかぶった少女。母親から森の家に住んでいるおばあさんの家にお使いに行くことになったが、その途中で猫のかわいさに夢中になってしまう。そのためにお使いのことを忘れ、そのまま帰宅してしまった。
王妃
とある城の王妃。お付きの猫に「世界で一番かわいいのは誰じゃ?」と問いかけたところ完全無視され、気を取り直して魔法の鏡に同じ質問をしたところ「ねこです」と即答されてしまう。
白雪姫
若く美しい姫君。王妃の娘。王妃に殺されそうになり、逃亡して森の中で一人途方に暮れていた。そこに現れた、7匹の子猫のかわいさに癒されていた。
ヘンゼルとグレーテル
とある村に住んでいる兄妹。貧しさから両親に捨てられてしまい、森の中をさまよっていた。道に迷わないように目印の小石を落としていたが、それを猫に弾かれてしまう。それならばとパンくずを目印として落とすが、それも猫に食べられてしまう。
盗賊
山を根城にしている盗賊の男性。洞窟に財宝を隠しており、「ひらけねこ!」という合言葉を使って封印された洞窟の扉を開けていた。なお、扉は中に住んでいる巨大な猫が開ける段取りになっている。
ランプの魔人ねこ
魔法のランプの中にいる猫の姿をしている魔人。ランプを手に入れたアラジンに呼び出され、魔法の絨毯の上でおしっこをした犯人を教えて欲しいという願いを受けるが、「それはわからないですね」と即答していた。
アラジン
貧しくも心優しい青年。悪い魔法使いに騙され、成り行きから魔法のランプを手に入れた。ランプの魔人ねこに魔法の絨毯におしっこをした犯人の特定を頼んだり、魔人ねこに壁をひっかかないよう要請するなど、いくつかの願い事をしていたが、いずれも叶えられなかった。
子ねこの靴屋
とある家に住んでいる猫。靴屋のお爺さんが靴を作るのを観察している。就寝したお爺さんの作りかけの靴をひとしきり眺めたあと、いっしょにベッドに潜り込んで寝ていた。
王様
とある国の王様。頭の上に猫耳が生えているが、帽子をかぶって周囲にはそれを隠している。その秘密を知った理容師から、世間に向けて積極的に猫耳であることを発信することを進言され、SNSや動画で配信を始める。その結果、グッズや写真集が作られるほどの、大変な人気者になった。
シンデレラ
若く美しい女性。継母と義理の姉にいじめられている。王子様のお相手選びを兼ねた舞踏会に、魔法使いの力を借りて参加することになり、王子様に見初められ、いっしょに踊ることになった。しかし、12時の鐘が鳴る前には城を去り、家にいる猫に会うため帰っていった。
王女
とある国の王女。魔法使いの呪いをかけられ、15歳の時に糸車の針が刺さり、眠ったままになってしまった。数十年のあいだ眠っていたが、王子様のキスで目覚める。しかし、足の上で眠っていた猫に配慮して起きないでいた。
人魚姫
美しい声を持った人魚の姫。海に暮らしている。とある夜に、人間の船に乗っていた猫の姿を見て、人間になって猫と暮すことを決意し、魔女のもとへ相談に訪れる。
ベル
とある街に住んでいる女性。魔法で猫と化した城の主人に囚われた父親を救うため、ベル自身が囚われの身となった。魔法が解け、人間の姿に戻った主人の姿を見て、「ねこのままでもよかったなぁ～」と思っていた。
マッチ売りの少女
街角で猫といっしょにマッチを売っている少女。マッチを擦って火で暖まろうとしていたが、マッチを擦った端から猫に火を消されてしまう。しかし、火を消す猫の行動が人々の話題になり、そこから一躍スターダムへとのし上がる。
ねこの王様
魔法によってマヌルネコに変えられてしまった王子。人間に戻るため姫にキスを求めたが、猫好きな姫に存分にもふもふと愛でられてしまう。
みにくいアヒルの子なねこ
まだ幼い子猫。短毛な親猫や兄弟猫と違い、1匹だけ毛が長い。自分だけ容姿が異なることを不思議がっていたが、猫にはよくあることなので、周りは誰も気にしていなかった。
一休
とんちが好きなお坊さんの男性。桔梗屋が意地悪で立てた「このはしわたるべからず」という立札を見て、橋の真ん中を渡っていたが、橋の真ん中に置かれた猫の親子を見て、渡るのをあきらめる。
キューピッド
猫の姿をした天使。神の命で恋の矢を使い、人間たちを恋に落としていた。恋に落ちた人間は猫好きとなり、世界には猫好きがあふれることになった。
那須 与一
源氏の武将。弓の名手。海に追い詰められた平家が小舟に扇のついた棒を掲げ、この扇を射抜いてみよ、という挑発をした際に扇を射抜く大役を任された。しかし、扇に描いてあった猫の顔を見て、扇を射抜くのを断念する。実在の人物、那須与一がモデル。
ヘラクレス
半神半人の英雄である男性。王の命で恐ろしい獅子を退治に向かうが、現地にいたのは鬣（たてがみ）をつけたかわいい猫だった。それを見たヘラクレスは、獅子退治をあきらめる。
ジークフリート
誰にも負けたことがない、猫の姿をした英雄。竜を退治し、その血を全身に浴びたことで、ノミがつかない無敵の体を手に入れた。しかし、血を浴びた時についた葉っぱのせいで、背中にまだノミがいた。
天照大神
太陽を司る神様。弟のスサノオの傍若無人な振舞いに疲れ果て、天の岩戸に身を隠した。しかし、ほかの神々が猫の動画を見ている楽しそうな声を聞き、思わず天の岩戸から顔を出してしまう。
ゴーレム
主人の命令に従い、自動で動く泥人形。猫の姿を模して作られており、主人に水汲みを命令されるが、そのまま丸まって寝てしまう。
アイザック・ニュートン
物理学者の男性。猫が地上に降り立つ姿を見て、地球に引力があることを発見する。実在の人物、アイザック・ニュートンがモデル。
ガリレオ・ガリレイ
物理学者の男性。大きな猫と小さな猫が同時に着地する姿を見て、物が落ちる速度に重さは関係ないことに気づく。実在の人物、ガリレオ・ガリレイがモデル。
クレオパトラ
エジプトに住んでいる美しい女王。ローマに住むカエサルの力を借り、エジプト全土を支配しようと目論んでいた。カエサルに猫を包んだ絨毯を贈り、彼を虜にする。実在の人物、クレオパトラ7世がモデル。
ランスロット
とある猫カフェで、アーサー王やガウェインといったほかの猫と暮らしている黒猫。美猫なため女性からの人気が高い。その人気の高さが、ほかの猫の嫉妬を招く。
スフィンクス
岩場に陣取る猫の姿をした怪物。旅人に「朝はかわいい。昼もかわいい。夕暮れもかわいいものはなんだ」と問題を出し、スフィンクス自身が勝手に「猫」と答えていた。
ねこの幸福な王子
きらびやかに着飾った猫の王子の像。ツバメにお願いして、貧しい人々に自分の体を分け与えていた。すっかり裸になった像には街中の猫が集まるようになった。
オオカミ少年
羊飼いをしている少年。おやつがあるとウソをついて多くの猫を集めていた。しかし、たくさんの猫に見つめられるプレッシャーに負け、結局おやつを買ってしまう。
ハーメルンのねこ
ハーメルンの街にやってきた猫。ネズミの被害に悩まされる住民に、おやつ50個でネズミを追い払うことを約束し、ネズミの追い出しに成功する。
浦島 太郎
釣りをしていた青年。海岸を歩いていた際に猫の集団に遭遇する。そこで猫のかわいさに魅了され、時が経つのを忘れてしまう。
金太郎なねこ
とある山に住んでいる猫。小さい頃から仲間と相撲をしていたため、非常に力が強い。大きな熊を相手に相撲をすることになった際、猫だましを駆使して勝利していた。
かぐやねこ
光る竹から生まれた白猫。お爺さんに引き取られ、大切に育てられた。非常にかわいい猫に育ち、ゆずって欲しいと貴族があちこちから訪れるが、お爺さんは拒否している。
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