ぼのぼの

ぼのぼの

ラッコの少年ぼのぼのが、森に住む動物の仲間たちと繰り広げるユーモアに溢れた毎日を描いている。4コマ形式で描かれているが、内容はゆるやかに連鎖している。キャラクター同士の会話には人生を巡る哲学的な内容も多く、ただの動物ほのぼの漫画に終わらない独特の内容である。不条理ギャグ漫画家だった作者の切り開いた新境地で、幅広い読者の人気を得た代表作。竹書房「まんがライフ」で1986年から掲載。スピンオフ漫画、テレビアニメ、劇場用アニメ、ゲーム、絵本、ぬいぐるみなど、多数のメディアで展開されている。

正式名称
ぼのぼの
ふりがな
ぼのぼの
作者
ジャンル
動物擬人化
レーベル
バンブーコミックス(竹書房)
巻数
既刊48巻
関連商品
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概要・あらすじ

ラッコの少年ぼのぼのは、おとうさんと2人で岩場で暮らしている。近くの森の中には親友のシマリスくんアライグマくんなどたくさんの動物たちが住んでおり、ぼのぼのは彼らと遊んだり冒険したりすることで、多くのことを学んでいく。

登場人物・キャラクター

ぼのぼの

ラッコの少年。外から見ると無表情でおとなしいが、好奇心が旺盛で、心の中では常にいろいろな疑問について考えている。その疑問を解決するためにいろいろと行動を起こす毎日。想像力や発想力にも富んでいる。自分の想像したことで怖くなり、泣いてしまったりもする。常に貝を手元に持っている。

ぼのぼののおとうさん

ぼのぼのの父親。外見は息子ぼのぼのとほとんど変わらないが、身体が1.5倍ほど大きい。シャイで無口。感情を表に出すこともあまりない。泳ぎは達者で、飛び込みも得意。なぜか「死神ラッコ」と呼ばれ、シャチたちから畏怖されている。いろいろと謎な過去を持っているようである。

シマリスくん

ぼのぼのの友達。シマリスの少年。身体が小さくて性格も臆病なので、森のみんなからよくいじめられている。そのせいで「いぢめる?」と聞くのが口ぐせになってしまっている。好物のクルミをいつも離さず持っている。家族は両親と、ダイねえちゃんとショーねえちゃんという2人の気の強い姉がいる。泣き虫のシマリスくんを自立させるため、家族は彼にひとり暮らしをさせているのだ。 初期はほとんどしゃべることもなかったが、自立心が芽生えていったのか徐々に口数も増え、アライグマくんのいじめにも立ち向かえるようになっていった。

アライグマくん

よくシマリスくんをいじめている、森一番のいじめっ子。相手の足にカニばさみをかけるのも得意。気が短いので、いつもぼーっとしているように見えるシマリスくんやぼのぼのといっしょに居るとイライラして、手を出してしまう。しかし世話好きな面もあり、何だかんだと文句を言いながらも、ぼのぼのたちとよく遊んでいる。 鼻がとても効く。怒ると額にたくさんシワが寄る。父親も似たような性格で、気が短くて口が悪い。

スナドリネコさん

常にクールで落ち着いている大人の男性。経験豊かで博識で、ぼのぼのの好奇心や疑問にもきちんと付き合ってくれるので、ぼのぼのたちから信頼され、慕われている。もともと本作の舞台である森には住んでいなかったが、どこからともなくやって来て住み着いたようである。ヒグマと互角に戦えるほどの強さを誇るが、ふだんは何もせずゴロゴロしている、謎の多い存在。

ヒグマさん親子 (ひぐまさんおやこ)

ヒグマおばさんと息子のコヒグマくんの母子家庭。森の奥の洞穴に住んでいる。スナドリネコさんと親しい。最初ぼのぼのは、自分が食べられてしまうかもと思い、ヒグマさん親子のことを怖がっていたが、会ってみたところ、とても優しい親子だった。ヒグマおばさんはぼのぼのを見て、そのかわいさに涙を流して喜んだ。 息子のコヒグマくんはまだ小さいので、皆の会話をものまねするのが好き。父親ヒグマはスナドリネコさんと勝負して敗れ、森を去ったらしい。

アナグマくん

アライグマくんの友達。気が強い。ぼのぼのたちにでんぐり返しを教えているが、彼らがなかなか上達しないので、イライラしてすぐ怒ってしまう。

プレーリードックちゃん

地面に掘った穴の中に住んでいる。シマリスくんの友達。友達の証として相手にキスをする。立ち上がる特は「しゅりんくっ」という音を発する。ふだんは目を閉じてしあわせそうな顔つき。マイペースな彼のことを見ている者も皆しあわせになる、周囲に癒しを与える存在。

ボーズくん

ビーバーの子ども。シマリスくんと仲が良い。父親はいつも笑っている気弱な性格。母親はがっしりした体格の肝っ玉かあさんで、足払いが得意技。

フェネックギツネくん

森の中にある砂漠に住んでいる。小柄だが耳はとても大きい。アライグマくんが、ぼのぼのやシマリスくんに紹介した。楽しいことを求めて妙なことをするのが好きなフェネックギツネくんとぼのぼのたちは気が合うだろうと思ったからである。「うたうたい」になるのが夢で、次作の歌を唄っていつも笑っている陽気な性格。 父親は耳の形が少し違うだけで、背丈も同じでそっくりな外見。

スカーフェイス

ぼのぼのとおとうさんの住む岩場の近くの海に居るシャチ。体じゅうにキズを持つ。ぼのぼののおとうさんとは古い知り合い。過去に、自分たちの縄張りを荒らしたバケモノシャチに自分の好きな女の子シャチを殺されたので闘いを挑んだ。その戦闘でぼのぼののおとうさんに助けられバケモノシャチを退治して以来、親友のような仲になっている。

長老さま (ちょうろうさま)

シャチの群れの長老。シワまみれなのでかなりの高齢のよう。現在は群れから離れて一匹狼となっているスカーフェイスと若き日のぼのぼののおとうさんの因縁などの昔話をぼのぼのに説明してあげた。後に大往生を遂げた。

クズリくん

まだ幼い子ども。小さくて気弱なので、彼もまたいじめっ子アライグマくんの格好のおもちゃ。スナドリネコさんの棲み家の前でウンチをするのが好きらしい。父親はあいまいな物言いをして他人を動かそうとする策略家。

オオサンショウウウオさん

沼に住んでいる。一人称は「ワシ」で、顔にシワも多いので、かなりの高齢のようである。スナドリネコさんの生き方に対して忠告を与える。俳句を詠むのが趣味。

イタチのおじさん

深いほうれい線を持つおじさん。モノを切るのが得意だという評判。アライグマくんが、シャープでかっこいい体になるためには自分のシッポが不要だと考え、イタチのおじさんに切り離してもらおうと思い、会いに行った。

しまっちゃうおじさん

ぼのぼのの想像の産物。ヒョウのような斑点を持っている。いつも目をつぶっている。子どもを岩穴の中にしまってしまう存在で、とても怖い。ふとしたきっかけで想像してしまうと、その恐ろしさにぼのぼのは泣いてしまう。だがあくまでぼのぼのが勝手に想像しているだけで、実在しない。

ツボじい

岩山にひとりで住んでいる年老いたサル。極端に無口。ツボじいに体のツボを押してもらうと誰でも若返るとの評判が立っている。腰痛になり老いを感じたクズリくんのおとうさんが会いに行った。

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アニメ

ぼのぼの

父と2人で暮らすラッコのぼのぼのは、いつもシマリスくんやアライグマくんと一緒に遊び、いろんな動物たちと出会ったり、冒険したり、愉快な毎日を過ごしている。 関連ページ:ぼのぼの

書誌情報

ぼのぼの 48巻 竹書房〈バンブーコミックス〉

第1巻

(1987-03-20発行、 978-4884753177)

第48巻

(2023-07-14発行、 978-4801980983)

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