あらすじ
アライグマちゃんがいなくなった
ある日、アライグマちゃんがいなくなったと、アライグマちゃんのおとうさんがぼのちゃんとぼのちゃんのおとうさんのもとへやって来る。アライグマちゃんは昨日から姿が見えず、アライグマちゃんのおかあさんもいなくなったというのだ。二人を捜すことにした一行は、シマリスちゃんのおとうさんのもとへ行ってみるが、シマリスちゃんのおとうさんはアライグマちゃんのおかあさんの姿は見かけたものの、どこに行ったかはわからないという。シマリスちゃんもいっしょに連れて行くことにした一行は、物知りのクズリちゃんのおとうさんのもとへ向かう。クズリちゃんのおとうさんと仲の悪いアライグマちゃんのおとうさんとのあいだで言い争いが始まってしまうが、近くの道でアライグマちゃんのおとうさんがアライグマちゃんのニオイを嗅ぎつける。そのニオイを追う一行は、ついにアライグマちゃんとアライグマちゃんのおかあさんを発見。しかし今度はアライグマちゃんのおとうさんとおかあさんが言い争いを始めるのだった。
登場人物・キャラクター
アライグマちゃんのおとうさん
アライグマのオス。アライグマちゃんの父親で、体毛は茶色。やたらと気が短くて怒りっぽい性格をしている。アライグマちゃんのおかあさんと結婚しているが、アライグマちゃんのおかあさんはいつも旅に出ており、いっしょには暮らしていない。アライグマちゃんがいなくなったことを心配し、捜しに出かける。
アライグマちゃんのおかあさん
アライグマのメス。アライグマちゃんの母親で、体毛は明るい紫色。アライグマちゃんが生まれた頃から、どこへも行かなくなったアライグマちゃんのおとうさんに愛想をつかし、家を出て行ってしまう。アライグマちゃんのことを「おチビちゃん」と呼んでかわいがっており、アライグマちゃんのおとうさんには黙ってふたこぶ山へ連れて行く。
アライグマちゃん
アライグマのオス。アライグマちゃんのおとうさんとアライグマちゃんのおかあさんの子供で、体毛はオレンジ色。おかあさんは家を出ていったが、今でもアライグマちゃんのことを「おチビちゃん」と呼んでかわいがっている。成長するとアライグマちゃんのおとうさんとそっくりな怒りっぽい性格になるが、この頃はまだかわいらしい。ある日、いきなりいなくなってしまう。
ぼのちゃん
ラッコのオス。ぼのちゃんのおとうさんの子供で、体毛は水色。おとうさん同様、マイペースな性格をしている。いつも貝殻を持ち歩いている。口数は少ないが、頭の中ではいつもさまざまなことに思いを巡らせている。ぼのちゃんのおとうさん、アライグマちゃんのおとうさんといっしょに、いなくなったアライグマちゃんを捜している。
ぼのちゃんのおとうさん
ラッコのオス。ぼのちゃんの父親で、体毛は薄い紫色。まだ幼いぼのちゃんを育てている。マイペースな性格で、「どうしたん」「ですか」のように言葉が途切れ途切れで話すのが特徴。いなくなったアライグマちゃんを捜すため、ぼのちゃんを連れてアライグマちゃんのおとうさんといっしょに出かける。
シマリスちゃん
シマリスのオス。シマリスちゃんのおとうさんの子供で、体毛はピンク色。シマリスちゃんのおとうさんといっしょに暮している。なぜか家に帰って来ると、自分の体に付けた縄を、家の近くの大木の幹に結わえ付けている。仲のいいぼのちゃんにその縄を持ってもらい、アライグマちゃんを捜しに行く一行に加わる。
シマリスちゃんのおとうさん
シマリスのオス。シマリスちゃんの父親で、体毛は水色。まだ幼いシマリスちゃんといっしょに暮している。つねに目を閉じており、なにがあっても冷静沈着で落ち着き払っている。アライグマちゃんとアライグマちゃんのおかあさんがいなくなったと聞き、母親が連れて行ったのではないかと適切な意見を述べた。
クズリちゃん
クズリのオス。クズリちゃんのおとうさんとクズリちゃんのおかあさんの子供で、体毛はオレンジ色。クズリちゃんのおとうさんといっしょに暮している。ぼのちゃん、シマリスちゃんとは遊び友達。
クズリちゃんのおとうさん
クズリのオス。クズリちゃんの父親で、体毛は薄い茶色。動物たちのあいだでは物知りと知られている。物知りを嫌っているアライグマちゃんのおとうさんとは相性が悪い。
クズリちゃんのおかあさん
クズリのメス。クズリちゃんの母親で、体毛はピンク色。クズリちゃんのおとうさんと同様、夫婦といえども必ずしもいっしょに住む必要はないという考え方を持ち、クズリちゃんがオッパイを飲まなくなった時点でクズリちゃんのおとうさんに預け、近くの木の根本で離れて暮らしている。